春畑道哉

春畑道哉のレビュー・評価・感想

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春畑道哉
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世界に誇る、ギターで歌うメロディーメーカー

1985年に夏バンド「TUBE」のギター担当としてデビューした春畑道哉。ソロ活動時は主にギターインスト曲の作成・発表、そしてライブ活動を行っている。

ソロとして最も有名な曲は、Jリーグのテーマソング「J'S THEME」。そしてフジテレビ系プロ野球中継のテーマソング「JAGUAR」の2曲が上げられる。

壮大で伸びやかなメロディが心地良い「J'S THEME」と、ハードなリフから始まる疾走感のあるディストーションサウンドが特徴の「JAGUAR」。この2曲は一般的な知名度も高く、まさしく春畑氏の代名詞と言って良いだろう。

プレーヤーとしては、正確なピッチを武器にハードロックからポップス、ブルース系からバラードまでと幅広い。テレビ番組やCMで使用される事も多く、気付かないだけで、彼の音を耳にした人はきっと多いはずだ。

またギターリストとしてのテクニックは、日本人として初めて世界的ギターメーカーであるFENDER USAとエンドースメント契約を結んだことからもうかがい知れる。
しかし決してテクニックにおぼれた様な演奏ではなく、曲の世界観を重視し、聴く者に曲の情景を思い浮かべる様な情緒的なメロディーラインこそが真骨頂。まさしく「ギターで歌う」と評する事が出来るだろう。

チャレンジ精神も旺盛で、様々アーティストとコラボし、常に活動の幅を広げている。