ハチ公物語

ハチ公物語のレビュー・評価・感想

New Review
ハチ公物語
8

誰もがハンカチを持って観る、人と犬の絆の物語

『ハチ公物語』は涙なしでは観ることができない動物映画として有名。
拾われて可愛がられていた犬が恩義を感じて、毎日主人を駅まで迎えに行くようになります。そして、亡くなった主人を駅で待ち続ける、というストーリーです。
ハチは雨の日も健気に主人を待ち続けているのです。ペットとして犬に無関係の人でも、この物語には無常さを感じるに違いないでしょう。そして強く心を打たれてしまうのです。心を打たれる対象は、なによりもひたむきで思いやりのある人、そして人に従うようになる賢い犬。物語のストーリーは、犬にも心があることを教えてくれているのです。
主人のことが大好きで、頼っているハチ。主人の姿も犬と同様にひたむきさがあり日本人として心を打つものがあります。
主人の帰りを駅で待ち続けているハチ公に涙が止まらない人続出です。切ない、やりきれない、可哀想、ただそれだけが記憶に残る、切なくも優しい映画です。
命あるものはいつかは消えてゆくことは誰でもわかっているというのに、それでも無常さ、諸行無常を描いている。動物と人との強い絆を描いた感動作です。