バットマン フォーエバー

バットマン フォーエバーのレビュー・評価・感想

New Review
バットマン フォーエバー
5

ヴィランが印象的。

ロビン誕生秘話って感じですかね。でもバッドマンサイドのほうはあまり印象に残ってなくて、ヴィランが凄かったなって感じです。
ジム・キャリーがやっぱりすごく印象的です。なんか気弱な男を演じているけど、狂気も満載で、ちょっと何考えてるのか分からないところが良かったです。こういうおとなしそうな男の方がキレるとヤバいのでしょうか。顔芸も健在だし、ああ彼がヴィランに変わるのねって楽しく見れました。衣装はそんなにな気がしますが、まあ、バットマンはバットマンだって、ヴィランだって衣装は自分で作るのでこんなもんなのでしょう。
トゥーフェイスは、新しい方のバットマンのトゥーフェイスとは雰囲気が違っていました。
トミーリージョーンズもMIBとかコメディ演技も素晴らしいのでとても良かったです。なんかより二重人格っぽかったです。白と黒って感じでちょっと分かりやすくしすぎかなって気もするけど、彼らのおかしな演技を楽しめばいい作品だと思います。
バッドマンって結構重い話になっちゃったけど、こういう軽い、いかにもバットマンを楽しんでねって感じの映画も良いと思います。そこまで印象に残らないし、面白さもそんなにだけど、印象深いヴィランが出てくるので、それはそれで見るべき映画かなって思います。

バットマン フォーエバー
8

バットマンの相棒・ロビン誕生と脂の乗った二大スターが演じるヴィランとの派手な対決!

バットマンとロビン、この二人は主従ともパートナーとも言えないバランスの関係であり、原作であるコミックスでは見ようによっては恋人関係を思わせる親密さが殊更大きく広まった事も少なくありませんでした。勿論コミックスの原作者側にそんな意図は無かったのですが、ロビン=ディック・グレイソンの『悪人に家族を殺され孤児となった少年が優れた身体能力と頭脳を駆使して悪人を退治する』という展開はバットマン=ブルース・ウェインも全く同じで、ブルースの立ち位置は孤独なダークヒーローから保護者的側面が加えられ、それまで表向きは億万長者の自由人として振る舞い孤高の雰囲気を漂わせていたのが、ディックという青年の持つ甘さやスピード感がストーリーにも緩急が生まれて面白いです。日本でも人気が高いジム・キャリーやトミー・リー・ジョーンズの怪演もコミカルかつ憎々し気たっぷりで特に当時大活躍中のジム・キャリー演じるザ・リドラーとの決戦はバットマンを絶体絶命にまで追い詰める程の迫力です。また、この「フォーエバー」と次作「バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲」の監督を務めるジョエル・シュマッカーは前作「リターンズ」までのダークトーンから非常にカラフルでポップアートのような雰囲気に世界観を変更、それはかつてのテレビドラマを思わせる派手な画面になり更なるバットマンワールドを想像させてくれました。その後制作されているバットマン映画は再び陰影を重視した映像に戻っているようですが、長い歴史の間にはこういう作品もあったことを知ってもらいたいと思います。