バーダー・マインホフ 理想の果てに

バーダー・マインホフ 理想の果てにのレビュー・評価・感想

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バーダー・マインホフ 理想の果てに
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「ドイツの秋」の時代の陰惨で残忍なテロリストグループをドキュメンタリータッチで追った『バーダー・マインホフ』

『バーダー・マインホフ』は2008年に公開されたドイツ劇映画で、監督はウルリッヒ・ルデルです。脚本と製作はベルント・オイヒンガーで、出演はモーリッツ・ブライブトロイ、ブライプロイ、ヨハンナ・ヴォカレク。本作は1985年に発表された作家シュテファン・アウストのベストセラーノンフィクション『Der Baader Meinhof Komplex』を原作にしています。この映画は、1967年から1977までの西独極左テロリスト組織「ドイツ赤軍」の初期の日々を生々しい再現映像で表しています。この作品はアカデミー賞最優秀外国語賞やゴールデングローブ賞の最優秀外国語作品にの嶺井とされました。
『バーダー・マインホフ』について、映画批評サイト「ロッテントマト」は「入念に調査された、現代ドイツ史を印象的に真実味を持たせて切り取った」作品であり、「実力派の演技陣を揃えて、革新的な監督術、破壊力を持った脚本」で撮影された作品であると評しています。米国の批評誌は好意的な評価を与えていて、俳優の演技力と作品としてのストーリー性を賞賛しています。『スクリーンインターナショナル』誌は、映画の卓越した製作上の価値だけでなく、魅力ある話題を見事に映像化したことをも称えています。