デンジャー・ゾーン(映画)

デンジャー・ゾーン(映画)のレビュー・評価・感想

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デンジャー・ゾーン(映画)
7

近未来の地上戦について考えさせられました。

近未来が舞台の戦争アクション映画ですが、東欧が内戦状態のため、そこに米軍が派遣されているという設定です。近年の軍事技術やロボットの発達を入れていて、人間の兵士をサポートするために2足歩行の戦闘用ロボットや、4足歩行のロボットが出てくるところは、THE SF映画の演出でした。それをふざけてイジル兵士の描写もいかにもありそうです。
ドローン操縦士のハープ中尉は命令違反のために東欧の米軍基地に派遣されますが、そこでAI搭載のアンドロイドのリオ大尉の部下となります。医療物資運搬の途中で武装勢力に攻撃された際に、ハープ中尉が周囲からの銃撃で固まってしまうあたりは、ここ20年ほどの中東などでの米軍経験を入れた描写なのでしょう。リオ大尉は高性能なため、一人でどんどん敵を倒していきますが、簡単に倒しすぎていてイマイチ迫力不足でした。やはり苦労して周囲と協力したり、何かのトリックや仕掛けを使って倒すようにしたほうが、盛り上がっただろうと思いました。
後半話が進むにつれてストーリー的には少しややこしくなりますが、ロボットにサポートされた未来の戦場がどうなるかを考えて上手く描いた映画だったと思います。
ネットフリックス制作とのことで、予算をふんだんに使ったのか細かいところまでちゃんと作ってありました。