裸の銃を持つ男

裸の銃を持つ男のレビュー・評価・感想

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裸の銃を持つ男
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究極のB級!?『裸の銃を持つ男』

『裸の銃を持つ男』(1988年)は、レスリー・ニールセン扮するフランク・ドレビン警部補の奮闘ぶりを描くコメディ映画。

アメリカで1982年から放送されたコメディドラマ『フライング・コップ』の映画版と位置づけられ、ドラマ版と同じくデヴィッド・ザッカー、ジム・エイブラハムズ、ジェリー・ザッカーからなるい映画製作チーム「ZAZ」が製作にあたった。
ちなみに「ZAZ」は、大ヒットした『ホット・ショット』シリーズや『ゴースト/ニューヨークの幻』などの作品でも知られる。

共演は『人間の証明』や『復活の日』などの日本映画にも出演したジョージ・ケネディ、エルビス・プレスリーの元妻であるプリシラ・プレスリー、アメリカンフットボールのスター選手だったO・J・シンプソンなど。
当時、アメフトの元スター選手といわれても日本ではあまりピンとこなかったO・J・シンプソンだが、「O・J・シンプソン事件」が日本でもさかんに報道されたときは「あの『裸の銃を持つ男』の人か!」と話題となったものだった。

作品自体は多くの映画をパロディ化し、ギャグをつめこんだコメディで、低予算で製作された典型的なB級作品だが、これがなぜかアメリカで大ウケ。
まさかの全米1位を記録し、第2作『裸の銃を持つ男 PART2 1/2』(1991年)、第3作『裸の銃を持つ男PART3 1/33』(1994年)が製作される大ヒットシリーズとなった。

その影響もあって、このシリーズ以降、日本でもレスリー・ニールセンが主演したいくつかの作品には邦題に『裸の?』『?を持つ男』がつけられるほど。
その根強い人気から、一時期、リブート映画が企画されていると報じられたが、現在のところ実現していない。