追撃機(映画)

追撃機(映画)のレビュー・評価・感想

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追撃機(映画)
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朝鮮上空での空中戦の醍醐味を描き切った航空軍事映画の名作『追撃機』

『追撃機』は1958年に公開された米国のシネスコ戦争映画で、原作はジェームズ・ソルターによる同名の小説です。製作と監督はディック・パウエルで、出演はロバート・ミッチャムとロバート・ワグナーが朝鮮戦争下の異なるタイプの米空軍の戦闘機パイロットを演じています。
朝鮮戦争中、第二次大戦のエースであったクリーヴ・「アイスマン」・サヴィル少佐は戦線に復帰して、F86セイバー・ジェット戦闘機を駆っていた。彼の司令である「ダッチ」・イミル大佐はサヴィルに飛行小隊の指揮を委ねた。指揮下のパイロットには補充新兵がいて、その名はエド・ペル少尉。才能はあるが傲慢な男です。最初の任務でペルはMig15戦闘機の集団を追跡して、分隊長の援護を放棄しました。分隊長は撃墜されて戦死してしまいます。その結果としてサヴィルはペルを誰か他の指揮下に置くことを求めますが、イミルは彼の要求を無視します。ペルは訓練学校のクラスでトップクラスであり、イミルはペルのことを若き日のサヴィルとみなしていたからです。ペルを成長させうるのはサヴィル少佐しかいないと思われていたのでした。
『追撃機』のことをほとんどの観客は大画面の叙事劇として鑑賞しました。監督ディック・パウエルは重要なアクション場面に登場する軍人とジェット戦闘機に焦点を絞って「真実味」が再現されるように努力しています。きわめて演技力のある、ロバート・ミッチャムを始めとする男優によって演じられ、監督ディック・パウエルによって入念に性格設定された軍人たちーその結果として、称賛に値する作品が誕生したのです。自身も朝鮮でF86パイロットだった空軍中佐によれば、小説と映画を比較すると筋書きは大きく改変されている、とのこと。