ワンパンマン / One-Punch Man

ワンパンマン / One-Punch Man

漫画家ONEによるWeb漫画作品で現在も更新中。並行して漫画家の村田雄介によりリメイクされ現在も「となりのヤングジャンプ」にて連載されている。2015年3月にはリメイク版をベースとしたTVアニメ化も発表。
様々なヒーローが活躍する世界、規格外の強さを身につけた主人公「サイタマ」が、あらゆる敵をワンパンで粉砕していくギャグテイストアクション漫画である。

ワンパンマン / One-Punch Manのレビュー・評価・感想 (2/2)

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ワンパンマン / One-Punch Man
10

理不尽なキャラ設定

この作品の主人公は、いわゆる”チート”である。どんなに強い敵でも、パンチ一撃で倒してしまう。
この説明だけだととても面白そうには見えないだろう。しかし、一言で済ませると、上記のようになるのである。
一般市民を脅かす存在である”怪人”の存在。また、それに立ち向かう”ヒーロー協会”。この”ヒーロー協会”に所属するヒーローが、社会や一般市民を守るべく怪人に立ち向かう。主人公”サイタマ”もそのヒーロー協会のヒーローの一人である。
ヒーロー協会では、強さによってヒーローがランキング化されている。このランキングは毎週更新され、変動している。また、怪人も出現時にその予想される強さからランク付けをされ、そのランクに応じて、それぞれヒーローが自分が出向くべきかを判断する。
しかし、ヒーローと対峙する怪人のランクが釣り合わない場面も多々発生する。そこで諦めずに立ち向かうヒーローの姿勢には、どれだけ歳をとった大人でも、かっこいいと感じるだろう。
しかし、この漫画はただのヒーロー漫画ではない。主人公であるサイタマをはじめとする特徴的で個性あふれるキャラクターが展開する、ギャグの要素が主である。
年齢関係なく笑え、感動し、時に考えさせられるこの漫画は、どの年代の方にもおすすめだが、普段仕事で疲れている社会人の方々に、気分転換がてらぜひ読んでいただきたい。

ワンパンマン / One-Punch Man
8

安心して適度なスリルで観ることができる新感覚アニメ

ほぼ一話完結型のアニメです。ヒーローと怪人が存在する世界で、冴えない青年サイタマが敵をパンチ一発で倒すお話。毎回強そうな怪人、怪物が登場して町をめちゃめちゃにしてしまうのですが、最後の最後には必ずサイタマがワンパンチで解決してしまいます。こうしてオチが分かっているので「この後どうなってしまうんだろう…」というハラハラがそんなに無く、安心して観ていられます。それでありながら戦闘シーンや怪人の町破壊シーンはスリリングで、とても見応えがあります。
この作品はサイタマの他にも多彩なヒーロー達が登場し、それも大きな魅力となっています。ヒーローの中にもランクがあり、サイタマはわけあって低ランクに位置しているのですが、高ランクのヒーロー達がとてもかっこいいです。超能力、太刀、メカ…年代も特徴も様々なヒーロー達は個性的で、彼らが繰り広げる戦闘は迫力があります。また、中ランクのヒーロー達もたくさん登場してきますが、ひとりひとり信念があり、人間味があふれるドラマチックな物語が紡がれ心を打たれます。安心とスリルが共存することは普通ないと思うのですが、この作品はそれを実現している稀有なアニメだと思います。

ワンパンマン / One-Punch Man
10

一撃必殺の最強ヒーロー!ワンパンマンが面白い!

どんな怪物もパンチ一撃で倒すヒーロー『ワンパンマン』。漫画家「ONE」によるWeb漫画が原作で、『アイシールド21』などで有名な「村田雄介」によるリメイク版も刊行されています。「最初からラスボスを倒せる強さの主人公だったらどんなストーリーになるんだろう?」がコンセプトの作品であり、実際にサイタマはどんな敵でもワンパンで沈めていきます。ピンチにも颯爽と現れ敵怪人を倒す、そんな胸をすく単純かつ爽快なストーリーは見ていてスカッとすること間違いありません。しかし、彼は強くなりすぎたことによる孤独や無気力感など「彼だからこその葛藤」も持ち合わせており、そんなサイタマの繊細な心理描写も本作の魅力です。
また、主人王以外のヒーローや登場人物、敵怪人たちなど個性的なキャラクター達も『ワンパンマン』の人気要素の1つ。機械の体を駆使して戦う「ジェノス」、超能力で圧倒する女性S級2位ヒーロー「タツマキ」、ヒーローや怪人を狩り続け成長していく「ガロウ」など多くのキャラクターが登場し派手にバトルを繰り広げます。体術・剣術・超能力・ビームなど、なんでもありの戦闘は迫力満点で見応えバッチリです。ヒーローたちの迫力の戦闘描写、なによりの最強・最高にかっこいいヒーローサイタマの活躍ぶりで気分をスッキリさせたい方には、非常におすすめの作品です。

ワンパンマン / One-Punch Man
10

最強の主人公。だけどハゲてる。

今までのアクション漫画・アニメと違って、主人公がすでに最強設定。にもかかわらず、無気力感があり、ギャグチックなところが面白い。敵との戦いは基本ワンパン(パンチ1回)で終了。
敵がどんなに強そうな雰囲気をもってきても、全力で戦っても、ほかのヒーローが苦戦していても、主人公が出てきた瞬間すべて雑魚キャラになるので、落差が激しい。
強くなるためにトレーニング(普通の筋トレ)をした結果、最強ハゲ主人公になってしまい、作中でもたびたびハゲをいじられる。本人はハゲに敏感で、唯一頭をいじられるとマジ切れするのが面白い。
意外と髪があったときはかっこいい。

元々はWEB漫画で、絵は下手だけど話が面白いとして、絵は描きなおされて漫画・アニメになったそう。

主人公がこれまでにたくさんの敵や災害から町や市民を守ってきたにもかかわらず、それが人気に反映されないので、つい応援をしてしまう。
主人公の手柄はほかのヒーローや弟子にとられることもしばしば。本当に主人公の強さに気付いたほかのヒーローが出てきたときはちょっと嬉しくなる。

周りの登場人物は真面目であったり、ピンチにさらされている雰囲気をまとっていても、主人公だけ焦りなし・ピンチ感ゼロ・むしろ手応えなくてつまらない。そんな感じが病みつきになる漫画・アニメです。

ワンパンマン / One-Punch Man
8

無気力系最強ヒーロー

ワンパンマンは原作ONE氏で、それをアイシールド21などの作品を持つ村田雄介氏が漫画化した作品です。元々、ウェブ上で公開されていた作品ですが、正義が悪を倒すという定番ヒーローものでありながら、主人公サイタマが繰り出すパンチで、どんな敵もワンパンチで倒してしまいます。
サイタマは就職活動中に怪人に襲われている子供を助けるために怪人と対決し、その経験からヒーローを目指すことを決心し、身体を鍛えます。
そして数年後、彼の頭の髪の毛は無くなり、どんな敵も一撃で倒すほどの圧倒的な力を手に入れます。しかし、そんな強すぎる能力を持ってしまったが故に、彼が思い描いていたヒーローとしての戦いができなくなり、次第に怪人退治もまるで事務作業をするかのように黙々と倒していきます。
そんな彼の元に身体をサイボーグ化した青年ジェノスが現れ、サイタマの圧倒的な強さを知ったジェノスはサイタマを半ば強引に自分の師匠という風に弟子入りし、その過程でヒーロー協会というものが存在し、サイタマももしかしたら今のヒーロー生活が変わるかもしれないと思い、ヒーロー協会へ試験を受けに行きます。
この作品は事実上、この作品で最強とされているサイタマの周りで起こる様々な出来事を色々な個性的なキャラクターを通じて、ヒーローとは何か?を教えてくれる作品です。

ワンパンマン / One-Punch Man
10

とにかくすごくきれいな描写・実写を超えたアニメ

「ワンパンマン」は、ひとつパンチをするだけで、相手を倒してしまうので「ワンパンマン」と言います。だから「ワンパンマン」に変身するサイタマは、いつも欲求不満を抱いています。
どんな敵がやってきてもワンパンで倒してしまうのですが、それを誰にも知られずに戦いが終わってしまい、正当に評価されていません。
サイタマはヒーロー協会に所属しないと、ヒーローを名乗れないことを知らずに戦っていたのですが、ジェノスというヒーローに教えてもらいヒーロー協会の試験を受けます。
体力審査では、測定機械を破壊してしまうほど優秀な成績を収めたサイタマですが、筆記試験は全くできず、Cランクの烙印を押されてしまいます。

「ワンパンマン」のアニメで素晴らしいのは、そのスピード感です。本当に人の手で作られたアニメなのかと疑うくらいにそのスピード感は凄まじく、実写のCGを凌ぐくらい美しいのです。その為、製作者達は何人も倒れたとか噂が広がるくらいです。
サイタマがいかにしてスーパーマンになったのか、という設定や、ジェノスとの掛け合い、ヒーロー協会にいるAランクや、Sランクのヒーロー達のビジュアルや設定も面白くて見ごたえ充分です。
とにかく、ワンパンマンは、実写を超えたアニメで、設定・描写ともに最高に面白いアニメです。