バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザースのレビュー・評価・感想

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バンド・オブ・ブラザース
8

第二次大戦欧州戦線を転戦する空挺部隊内の戦友愛を謳いあげる『バンド・オブ・ブラザース』

『バンド・オブ・ブラザース』は2001年に公開された米国に戦争映画(ミニシリーズ)で、歴史家スティーヴン・E・アンブローズの著した1992年の同名のノンフィクションを原作にしています。製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクスで、彼らは1998年の第二次大戦映画『プライベートライアン』や2010年のミニシリーズ『パシフィック』でもコラボをしています。2001年9月9日からHBOネットワークで放映が始まり、2001年製作のミニシリーズとしてエミー賞とゴールデングローブ賞を受賞しました。
このミニシリーズが扱っているのは第101空挺師団506空挺歩兵連隊第2大隊E中隊の米国内での空挺降下訓練から欧州戦線での主要戦闘への参加、日本の降伏と第二次世界大戦の終結まで。作品内のできごとはE中隊復員兵たちへの著者のインタビューと調査に基づいて構成されています。作中で描かれている人物はE中隊の兵士たちをモデルに造形されています。実在の人物の現在の姿が作品のフィナーレで明らかにされます。
原作の題名「兄弟の絆」はウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ヘンリー5世』の中でのエギンコートでの戦いに臨む前にヘンリー王が行った演説からの引用です。原作本の最初のページに引用され、映画ではカーウッド・リプトンがシリーズのフィナーレで語ります。