ハチミツにはつこい

ハチミツにはつこいのレビュー・評価・感想

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ハチミツにはつこい
6

幼なじみの幸せを願う行動に感動しました

幼なじみとのラブストーリーにドキドキするコミックです。

小さくて可愛い小春と、ちょっとお調子者でイケメンのなっちゃんは、隣同士の家でずっと一緒に育ってきた幼なじみ。お互いのことが大好きで仲良しな二人は周りの友達から見てもベストカップルですが、男女の恋とは無縁の仲でした。しかし、高校生になった二人は少しずつ心境が変わっていきます。

小春もなっちゃんもまだまだ子供っぽくて、ジャレあっているのが可愛らしく、幼なじみの良さがたくさん描かれています。そして、やはりそこには二人だけの特別な空間があって、他の人と接するのとは違う。一番近い存在であるにもかかわらず、他の異性との関係でギクシャクしたり、苦しんだりするのが、読んでいてつらいところ。しかし、そういう出来事があってこそ自分の気持ちに気づくものなのでしょう。
恋に目覚めはじめる青春の醍醐味なのかもしれません。

また、読んでいて少し恥ずかしくなるくらいにピュアな二人ですが、相手のためを思って行動する姿には感動しました。特に、先に恋心に気づいてしまった小春は苦しい思いをしているのにもかかわらず、なっちゃんの幸せが自分の幸せと悟ります。
そんなふうに思える相手がいるというのは、素晴らしいことだと思いました。