定額制夫の「こづかい万歳」 ~月額2万千円の金欠ライフ~

定額制夫の「こづかい万歳」 ~月額2万千円の金欠ライフ~のレビュー・評価・感想

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定額制夫の「こづかい万歳」 ~月額2万千円の金欠ライフ~
10

様々な方のお小遣いライフが読める「勉強できる漫画」

限られた小遣いの中やりくりし、毎月2万千円の小遣いで主人公の漫画家・吉本浩二がどのように過ごすかを描いた1話完結型の物語。
吉本はお酒やギャンブルはせず、唯一の趣味はお菓子を食べる事。他にもバイク、新しい電化製品に目が無く、子どもと遊んだりなど急な出費で毎回吉本は月末になると金欠状態。そんな吉本の周りの人達も「小遣い」で暮らしているが、吉本とは大違い。月7千円で満喫する妻。ポイントに命をかける隣人さん。趣味のバイクに全力を捧げる男性。夫婦でお小遣いバトル。中には小遣い0円の猛者も。少ない小遣いながらもその人たちなりの工夫や努力があり、面白ながらも共感できる「勉強になる漫画」です。
巻が進むにつれ、さらに小遣い猛者が出現。中には小遣いで家を建てたり、小遣いを自分で生み出す錬金術者、別荘を借りる夫婦など、どの話もあっと驚ける要素もあり、次はどんな子遣い猛者が現れるのだろうとワクワクしています。
お金があれば楽しみは無限大ですが、限られたお金だからこそ大切にでき、やりたい事に熱中でき、食べたいものがとてもおいしく感じれるのだと思いました。改めてお金の大切さや使い方を考えれる漫画になっており、老若男女様々な方のお小遣いライフが見れ何度も読み返しても飽きないお話になっています。

定額制夫の「こづかい万歳」 ~月額2万千円の金欠ライフ~
8

自分から感じたお小遣いの価値観

まずはこの漫画から感じた事ですが、所帯をお持ちの方とお持ちでない方とではこの漫画の作者からのメッセージ、思いの伝わりが180度違って感じると思いました。
まあ、作者の吉本浩二さんも10代の方もしくは50代の方まで幅広く好評いただこうとは思ってないと思います。
自分は作者と同世代だからわかる、お金の大切さ、いや、家族との絆を共感させてもらえました。
つかみの第一話、AEON(イオン)のお菓子コーナーで大の大人がたった何百円のお菓子であ~でもないこ~でもないと必死に考えるてる姿に思わず苦笑いをしました。
世帯を持ってお小遣い制にされている身として(自分もそうなので)わかるわかると思いました。
これを買ってしまったらあれを買ってと満足したい自分(悪魔)と、次のお小遣いまで次回まで我慢しようと思う自分(天使)との戦いがある。同じお小遣い制でも貰っている金額は人それぞれでしょうが自分は作者とほぼ変わりません。
だからこそ自分にとっては物凄く共感ができ今、最も刺さる漫画であります。
ターゲットはまさしく小遣い制の所帯持ちだと思います。作中の登場人物それぞれお小遣いの幅は違えど、工夫してやり繰りして楽しんでるんだぞ!と勉強にもなりました。
特にポンタカードのポイントでお得に交換できるお話はびっくりしました。
ほかにもたくさんお小遣い制の方々が少ない金額でも楽しめる方法が作中にあるので、ぜひ読んで頂きたいと思います。