DRAGON QUEST -ダイの大冒険- / ダイの大冒険 / ダイ大 / Dragon Quest: The Great Adventure of Dai

『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』は、堀井雄二(監修)、三条陸(原作)、稲田浩司(作画)による日本の漫画およびアニメ作品である。
主人公は孤児として流れ着いた孤島でモンスター達に育てられながら勇者にあこがれる少年ダイ、そんなダイの相棒であり未熟な魔法使いから大魔導士へと成長するポップ、二人の師匠で元勇者のアバン、かつてのアバンのかつての仲間の娘でもあるマァム、アバンに師事するも彼を養父の仇と思い込んで魔王軍に加わっていたヒュンケル、一国の王女であり正義の心と広い度量を持ったレオナ。そしてそんな彼らと熱い絆で結ばれた仲間達が大魔王に挑む王道ファンタジーである。
類型発行部数は4700万部を誇る週刊少年ジャンプの王道少年漫画だが、当初はタイトル通り、スクウェア・エニックスの人気RPGゲーム『DRAGON QUEST』のバックアップの為に週刊少年ジャンプで企画された読み切り漫画だった。それが読者の熱い支持で連載に至り、二度のアニメ化、ゲーム化などもはたしている。
スピンオフに『勇者アバンと獄炎の魔王』などがある。

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DRAGON QUEST -ダイの大冒険- / ダイの大冒険 / ダイ大 / Dragon Quest: The Great Adventure of Dai
10

大切なことをたくさん教えてくれる。

長い年月を経て再アニメ化も実現したダイの大冒険。
黄金期のジャンプを支えた作品の一つです。正義、友情と言ったジャンプマンガの基本のような作品ですが、今時の作品にありがちな、「あからさまに感動させてやろう」といった空気はみじんも感じません。原作者と作画が別なのもあり、綿密なストーリー構成がとても素晴らしく、長い連載期間にもかかわらず、矛盾が少ないです。
そして何より、各キャラクターの個性が光ります。
そのキャラクターたちの生きざまは、現実の人生を生きる上でも、とても参考になります。各キャラクターがとても魅力的で、心の機微がとても細かく描写され、その点では漫画というよりも小説に近いかもしれません。原作と作画が分かれている点で良いのはこういう所です。
子供だけでなく、たくさん傷つき、辛い経験をしてきた大人にもとても共感できるはずです。むしろ大人になってからの方が感情移入でき、より深く作品に入り込めるのではないでしょうか?
25年以上の月日を経て再アニメ化されるのも、作品としての価値の高さ故だと思います。
「強く生きるということはどういうことなのか?」それをまっすぐに教えてくれるマンガだと思います。涙なしでは見られず、号泣必至です。読んだことのない人には絶対に強く薦めたい作品です。