Bloodborne / ブラッドボーン

『Bloodborne』とは、2015年3月26日にFromSoftwareによって開発された、クトルゥフ神話を彷彿とさせるアクションRPGである。
19世紀ビクトリア時代の特別な治療を行う奇妙な街ヤーナムを舞台に「未知との遭遇」「バトルの死闘感」「ユニークなオンライン」がポイント。主人公は医務室のような場所で治療をうけている場面から始まり「青ざめた血を求めよ」とだけ言われ物語が始まる。
血と獣の病、宇宙との接触、生まれや血統といったテーマが交じり合い深く物語に没入することができる。
同じFromSoftwareから発売された同系統の『デモンズソウル』や『ダークソウル』と世界観やファンタジー性の方向は同じだが、大きく異なった点がある。従来のゲームには盾を用いた戦闘が一般的だったが、今作において盾の概念は存在せず、回避行動に重きを置かれている。「リゲイン」という仕様が本作から採用されてるため、被弾後のリカバリーのため、より攻撃的なプレイが求められる設計である。そのため戦闘のスピード感が増しており本作のコンセプトである「バトルの死闘感」を強く演出している。

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Bloodborne / ブラッドボーン
9

退廃的な世界観の美しさ

高難度の死にゲーである『ダークソウル』を売り出している、フロムソフトウェアのタイトルです。こちらの『Bloodborne』も負けず劣らず高難易度で、最初のボスにたどり着くまでに10~20回死んでしまうのは当たり前。最初のボスですら、倒した証のトロフィー取得率は50%前後を常に推移しています。そんな心を折りに来ることで有名なゲームではありますが、まず圧倒されるのは、19世紀ヴィクトリア朝をモチーフとした美しい世界観です。ヴィクトリア朝と言われてピンとこない方は、『シャーロック・ホームズ』の世界観をイメージされたら良いかと思います。ほのかなガス灯、アンティークな調度品、どこか西ヨーロッパを感じさせる街並みに陰鬱な闇夜が広がり、主人公はおかしくなった住人や獣たちに対面することになります。PV等で雰囲気に惹かれたならまず買って損はないと思います。しかし高難度という部分でやはり、アクションが苦手な人はためらうでしょう。でも、そこは数々の高難易度ゲーを作った有名会社。解決策は常に用意されています。地道なレベル上げ、敵の動きの研究を行い、何十回も挑戦すれば、必ず切り抜けられるようになっています。何度も挑み、無事に勝利したときの喜びはひとしおですよ。