ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド / ジョジョの奇妙な冒険 第1部 / Phantom Blood

ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド / ジョジョの奇妙な冒険 第1部 / Phantom Blood

『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』は荒木飛呂彦作の日本の漫画作品である。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第1部にあたる。単行本では第1巻から第4巻に収録されている。当作品の主人公はジョナサン・ジョースター、通称ジョジョと呼ばれる。主人公のライバルはディオ・ブランドーである。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズは、シリーズを通し彼らの血統にまつわる数奇な運命が描かれている。
後のシリーズでは、「スタンド」と呼ばれる能力を使い戦闘するが、当作品では主人公らは「波紋」と呼ばれる呼吸法を駆使した能力で戦闘する。また、ディオは石仮面を使用し吸血鬼となり人並みはずれた力を得る。
2012年にはテレビアニメ化している。アニメ主題歌は『ジョジョ〜その血の運命〜』である。エンディングテーマにはYESの『ROUND ABOUT』が使用された。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズでは、キャラクター名が洋楽からインスピレーションを得たものが多く、アニメ作品のエンディング曲にも往年の洋楽が使用されている。

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ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド / ジョジョの奇妙な冒険 第1部 / Phantom Blood
7

『ジョジョの奇妙な冒険』の血脈の始まり

『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズは、かなり世の中で知られている作品の1つではないだろうか。漫画が原作であり、もちろんアニメ化もされている作品である。漫画は1986年に『週刊少年ジャンプ』で連載スタート。アニメは2014年10月より放送開始となった。
その1番始めの作品、『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』であるが、シリーズの始まりにして原点といった、この作品の全体のテーマとされている「人間讃歌」というものが非常に強くでている章ではないだろうか。
まず、この章は冒頭「2人の少年の石仮面を巡る数奇な冒険譚である」と始まり、相対する2人の主人公を予感させるのである。
少年たちが出会うのは19世紀末のイギリスが舞台。ここで、幼い頃母親をなくし、貴族の父の元で本物の紳士を目指して真っ直ぐ生きる少年ジョナサン・ジョースター(ジョジョ)と、金に汚く人間性にも欠く父親に育てられた、野心に満ちた少年ディオ・ブランドーは運命に導かれるように出会うのである。
12歳でジョジョの家に引き取られたディオが敵意を剥き出しにして、ジョジョを孤立させて、最終的には石仮面の力で吸血鬼となり、人類の敵のなっていくのである。しかしジョジョはその真の紳士でありたいという強い信念で、その孤立を打ち破り、力を身に着け運命の敵ディオに立ち向かっていく、熱い熱いドラマが展開される作品になっているのである。