〈物語〉シリーズ / 物語シリーズ / 化物語シリーズ / Monogatari series

〈物語〉シリーズ / 物語シリーズ / 化物語シリーズ / Monogatari series

『戯言シリーズ』や『めだかボックス(漫画原作)』を代表作に持つ人気小説家・西尾維新(にしおいしん)が趣味全開で手がけたライトノベルシリーズ、およびそれらを原作としたアニメ、ゲーム作品。女吸血鬼に魅入られた少年・阿良々木暦と、超常的現象〈怪異〉に取り憑かれた少女たちがとある田舎町で巻き起こす、可笑しくも不気味な青春の物語。

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物語シリーズを紹介

小説が原作のアニメになります。物語シリーズと呼ばれることも多く、○○物語という名前で刊行されています。主人公の男子高校生、阿良々木暦(あららぎこよみ)が様々な怪異(妖怪やお化けのようなもの)に出会い立ち向かっていく物語。主人公の阿良々木暦が他の高校生と違うところは、彼自身も怪異を身に宿した吸血鬼もどきの人間として生きていること。時に吸血鬼の力を使ったり、怪異の専門家に退治されそうになったり、あり得ない体験をしていく中で、他人と関わろうとしなかった主人公の阿良々木暦が成長していきます。
また、出会う怪異は必ず存在する理由があり、人の悩みや恨み、呪いなどが生み出し、そういった怪異に取り憑かれた人たちを阿良々木暦が助けていきます。
この物語の魅力的なところは「アニメーション制作会社のシャフトの作り出す世界観」「声優の演技力」「考えさせられる内容」だと思います。
小説だと普通の高校の校舎を想像していましたが、アニメではとても大きな校舎にガラス張りの螺旋階段など、あり得ないだろと思うくらい大袈裟に表現されていますが、その違和感が逆に物語を引き立てています。
演じているのは豪華声優たちばかりです。特に主人公の阿良々木暦役の神谷浩さんの語りが最高。物語というくらいなので、心の中の語りが多く、回によってはセリフがほぼ語りで終わってしまう話もありますが不思議と惹きつけられるんです。
そして哲学的な考え方で不思議と納得させられる内容です。個人的に好きな迷言は「友達は要らない。友達を作ると人間強度が下がるから」。友達ができないことに対しての言い訳に、カッコいい理由をつけているところに男子高校生らしさを伺えます。そんな阿良々木君が物語と共に成長していく過程での心理的な変化の中にも、数々の迷言があり、とても考えさせられます。