ラーゲリより愛を込めて

ラーゲリより愛を込めて

『ラーゲリより愛を込めて』とは2022年12月9日に公開された日本の映画。主演は二宮和也。原作は辺見じゅんのノンフィクション小説『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』。
第二次世界大戦後のシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で、日本人捕虜の1人である山本幡男(やまもと はたお)が過酷な環境の中でも生きる希望を捨てず、家族の元へ帰れると信じ、仲間らを励まし続ける姿を描く。
希望を捨てない幡男の姿、捕虜仲間が幡男の遺書を家族に届けるため必死になる姿は見所だ。

7vtanomaijpのレビュー・評価・感想

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ラーゲリより愛を込めて
8

実話ならではの結末でした。

シベリアの収容所(ラーゲリ)で囚われていた日本人男性たちの物語。厳しい環境下で労働をさせられていて、観ていてとても苦しい気持ちになりました。主人公の山本さんはそんな過酷な環境の中でも希望を忘れず、仲間を励ましながらダモイ(帰国)の日を待ち続けてました。しかし、まさかの病気が発覚し、シベリアで帰らぬ人となってしまいました。それでも山本さんが仲間に残した希望は明るく前向きにさせるものだったと思います。山本さんが亡くなる間際に残した遺書は、ロシア兵によりスパイ行為と見なされ、没収されてしまいました。それでも仲間によって記憶された遺言が山本さんの帰りを待ち続けた家族に伝えられ、希望を与えることとなりました。主題歌のSoranjiはこのことを表していると気付いた時は、鳥肌が立ちました。映画館のほとんどの方が涙しておりました。私は過酷な状況で悲しい亡くなり方をした山本さんが悔しくて、悲しみまでいくことができませんでした。山本さんが残してくれた素晴らしい生き様を見習って、私も希望を忘れずに周りにも影響を与えられる人になりたいです。個人的には中島健人さんが演じていた役が可愛くて過酷な環境の中での癒しとなりました。