STEINS;GATE / シュタインズ・ゲート / シュタゲ

STEINS;GATE / シュタインズ・ゲート / シュタゲ

『STEINS;GATE』とは、5pb.(現MAGES.)の同人ゲーム作品およびそれを基にしたアニメ作品である。アニメ放送時期は2011年の4月から9月。第15回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品アニメーション部門/長編に選ばれた。大学の友人と日々おかしなマシンを開発していた岡部倫太郎は、偶然タイムマシンを開発する。だが、倫太郎はタイムマシンで過去を改変したことにより、様々な問題に直面してしまう。

3csuu_のレビュー・評価・感想

レビューを書く
STEINS;GATE / シュタインズ・ゲート / シュタゲ
10

全部見た後記憶をなくしてもう一度見たい作品

ループ作品の代名詞ともいえる作品。
原作はゲームで科学アドベンチャーシリーズのうちの1つだ。
この作品は2010年の秋葉原を舞台とした、タイムマシンやタイムリープ、相対性理論などという少し難しい単語が出てくるが、
SF好きでなくても作品としての世界観が完成されており見るものを引き込ませる。

おもに主人公、岡部倫太郎視点で描かれるが登場人物は皆個性豊かなキャラクターたちばかりだ。
主人公は厨二病の抜けない大学生でサークルの仲間と毎日少し変わった使いどころのない発明ばかりを繰り返していたが、
ある日友人の橋田至とともに向かった講義会場で天才科学者の少女牧瀬紅莉栖と出会うことから始まる。
ここから意図せず発明してしまったタイムリープマシーンによる彼にとって最も長い3週間が始まるのだ。
個性あふれるキャラクターたちが描く葛藤。不意にできてしまったタイムリープマシーン。
親切や優しさから仲間を助けるために何度も使ってしまっては思わぬ結果となってしまう。
あらゆるところに伏線が張り巡らされており、終盤にかけての伏線回収は見事なものだ。

正直前半にかけては、話が難しくまたキャラクターたちの掛け合いに飽きてしまうなどの賛否両論はあるが後半にかけての畳みかけ具合が恐ろしい。
これほどまでに引き込まれるストーリー展開に圧巻だ。
最後まで見たときに、こういうことだったのか!!と思わず叫びたくなる作品であり、もう一度最初からみるとまた違った視点で見られる素晴らしい作品である。
途中で見るのをやめてしまった人は、ぜひもう一度見てほしい作品である。