涼宮ハルヒの憂鬱 / The Melancholy of Haruhi Suzumiya

涼宮ハルヒの憂鬱 / The Melancholy of Haruhi Suzumiya

『涼宮ハルヒの憂鬱』とは、谷川流原作のライトノベルであり、「涼宮ハルヒシリーズ」を原作としたTVアニメである。アニメは2006年に放送開始となった。ごく普通の男子高校生キョンの視点から、クラスメイトである涼宮ハルヒが巻き起こす非日常を描いたSF学園ストーリーとなっている。主題歌「ハレ晴レユカイ」は、キャッチーなメロディに加え、キャラクターが踊るダンスも注目され、動画投稿サイトに「踊ってみた」関連の動画が溢れるほど大きな反響を呼んだ。

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涼宮ハルヒの憂鬱 / The Melancholy of Haruhi Suzumiya
10

王道の中の王道

「この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上!」。そういったセリフが教室に響く。そんな素っ頓狂なセリフを吐くのは女子高校生になったばかりの涼宮ハルヒだ。前の席では主人公「キョン」が「なんだこいつは?」と言いたげな顔でハルヒを見上げる。物語はそこから急展開。ハルヒはセリフ通り、日常ではなく非日常を求めていた。人間以外の生物…すなわち、宇宙人、未来人、超能力者。まるで漫画のような世界が目の前に広がるのを期待していた。しかし、現実はまあなんとも冷酷なもので、宇宙人はおろか未来人や超能力者もいない。だが。そんなハルヒの元に部員として4名の学生が集まった。キョン。長門有希。朝比奈みくる。古泉樹の4人である。もちろん彼らは正体を隠している。なぜかというと、バレると世界が崩壊する恐れがあるからだ。彼らにはある秘密があった。この現実を受け止めきれないキョンを巻き込む、ドタバタ青春SFストーリである。特に夏休みのエンドレスエイト。これはなかなかに個人の耐久力が試される。なぜか…それは見てのお楽しみというところだ。名前からして察しの良い人は気づいているだろう。エンドレス。夏休み。これこそ青春アニメの王道中の王道である。手に汗握るわくわくを見たい、体験したい人は一度、見てはいかがだろうか。