からかい上手の高木さん / Karakai Jouzu no Takagi-san

からかい上手の高木さん / Karakai Jouzu no Takagi-san

『からかい上手の高木さん』は、山本崇一郎による日本の漫画。『ゲッサンmini』において、2013年から連載が開始されている。2016年からは、『ゲッサン』本誌に掲載。登場人物は、男子中学生西片(にしかた)と女子中学生高木さんの2名をメインとして、その他にクラスメイトや教員がいる。
主に高木さんにからかわれる西片の日常を描く描写となっており、基本的には一話完結。時系列のつながりも規則的ではなく、2年生時の次の話が、1年生時の話になっていたりする。関連性がなくはないが、そのような話の進み方のため、ある種読みやすい作品になっている。高木さんは西片に異性として好意を抱いている。そのため、からかいはその好意の裏返しとも言えるが、鈍感な西片はそれに気付かず、まれに気付きそうになっても「いやいや、そんなはずはない」と仲が進展しない。しかし、そんな2人も徐々に距離を縮めていき、最終話ではハッピーエンドになる。
高木さんのキャラクターが人気を博し、アニメ化や実写映画化、など映像化されていて、第26回小学館漫画賞少年向け部門を受賞するなど、数々の賞にも輝く。2人が大人になり、夫婦になった物語である『からかい上手の(元)高木さん』など関連作品もあり、すべて含めて長期連載のヒット作となった。

7denunoheyaのレビュー・評価・感想

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からかい上手の高木さん / Karakai Jouzu no Takagi-san
8

こんな青春送りたかった、高木さんと西方のからかいラブストーリー

中学生の西方は隣の席の高木さんに毎日からかわれています。くすぐられたり、照れて顔を真っ赤にさせられたり、ゲームに負けてジュースを奢らされたり。何とか高木さんに勝ってやりたい西方ですが、何をしても1枚上手な高木さんには勝てず、いつもからかわれて終わってしまいます。
この作品は最初は「からかう事が大好きな高木さんと意識しちゃう西方」という構図で進むのですが、徐々にお互いの気持ちが分かるように描かれ始め、実際には「好きな人にアピールする高木さんと、からかわれてると勘違いする西方」という二人の関係が分かり、見ていてもどかしいよなホッコリするようなお話になっています。
基本的に情けない描写の多い西方とからかう高木さんですが、時には弱みをみせる高木さん、そして紳士的な男らしさをみせる西方、という場面があります。「こんなん好きになるわ!」とツッコミたくなるような二人の関係は、見ていてもどかしく、甘酸っぱい気持ちになります。
同時に連載した本編の続編?にあたる、からかい上手の元高木さんでは大人になった2人の話が描かれており、タイトルからも分かる通り、2人は将来結婚しています。2人の未来が分かっているからこそ、安心して2人の青春を覗けるということもこの作品の魅力の1つなのです。