転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます

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転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます
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「面白い」「可愛い」「カッコイイ」「笑える」エンターテイメントの全てがここにある!話題のWebマンガに迫る!

ネット媒体が一般的に普及して、今やマンガは「端末で読む」と言っても過言ではありません。様々な配信サービスがしのぎを削る中、週刊誌の雄「マガジン」を発行している講談社も、独自のサービス「マガポケ」を展開しています。今回はその「マガポケ」の中でも、セールスランキング1位のタイトルを紹介させていただきます。
「マガジン」といえば、ここ最近でば「東京卍リベンジャーズ」がポスト鬼滅などと噂され、人気・話題ともに騒がれましたね。今回紹介するタイトルは、電子書籍のセールスとはいえ、その「東京卍リベンジャーズ」をも上回っています。ランキング1位なのですから当然ですよね。
それでは、その超話題作「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」の魅力を簡潔に紹介させていただきます。
まず第一に「面白い」(エンターテイメントの基本ですね)。
物語は主人公が生まれ変わる、いわゆる転生から始まります。今は異世界もの・転生ものが作品として溢れていますが、その他の作品よりこのタイトルが優れているのが、展開が早い、痛快である、不快要素が少ない、そして良い意味での読者を裏切るというポイントです。一番読後感を良くしているのは、痛快でかつ不快感が少ない点でしょうか。
主人公は研究に没頭するタイプであり、劣等感も持ち合わせておりません。そのキャラクターが、スピーディーな展開で痛快に問題を解決していきます。これはもう読んでいて気持ちいいの一言に尽きますね。
次は第二と第三の合わせ技「可愛い」そして「カッコイイ」。
前述の通り、物語は軽快な展開を重ねていきますが、その物語を彩るキャラクター達がまた良いのです。作画をしていらっしゃる石沢庸介先生の、丸みを重視した表現はキャラクター達を生き生きと「可愛く」描いています。「可愛い」といえば女性だけかと思われるでしょうが、主人公を少年然とした魅力的に(実際少年なのですが)、そしてイケメン男性キャラも母性本能をくすぐられるように「可愛く」描いています。そしてそんなキャラクター達のアクションが、これまた「カッコイイ」。マンガ家の作画の妙ですね。
アクションシーンは迫力があり、また週刊連載でありながらカラー表現を多用しています。異世界の、魔法が存在する世界観ですので、そのカラー表現が非常にマッチしています。ですから「カッコイイ」。
最後に「笑える」。
基本は問題が発生する→敵が脅威を見せる→スカッとやっつけるの展開がループしていますが、そのストーリーの流れがまた良いのです。問題の発生は「そう」感じさせぬ自然な展開で流れます。こう来るかー的な感想が出ます。
そして敵の脅威がまた凄い。基本ストーリーとしては、前回の敵より強いキャラクターを登場させますが、そのふり幅が想像を超えてきます。こんな敵どうやって倒すんだ?読者はそう思いますよね。そのラスボスを主人公がスカッとやっつける。他キャラクターにしてみれば、今までの苦労は何だったんだと思うでしょう。その落差が最早ギャグとして通用しています。より早く人気が出た「ワンパンマン」的な「笑い」とでも言いましょうか。
こちらがこのタイトル「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」で皆様に伝えたい魅力です。機会がありましたら、ぜひお試しください。おすすめです。