ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 / The Legend of Zelda: Majora's Mask

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 / The Legend of Zelda: Majora's Mask

『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』は、2000年に任天堂からNINTENDO64用に発売されたアクションアドベンチャー。1998年発売の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の続編で、基本システムは『時のオカリナ』を踏襲しつつ、「3日間システム」や「仮面」による異種族への変身など、独自の要素も盛り込まれている。3日後に滅亡する運命の異世界「タルミナ」に迷い込んだリンクは、時のオカリナで滅亡までの3日間を繰り返しながら、タルミナを救うべく、世界を滅亡に導く仮面「ムジュラの仮面」を追う。

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ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 / The Legend of Zelda: Majora's Mask
10

ドラマチックすぎるゼルダの伝説最高峰の作品

子供の頃に64版をプレイし、大人になってからは3DSのリメイク版もプレイしました。どちらもおまけ要素も全てコンプリート済みです。
タルミナという世界に迷い込んでしまった主人公・リンク。巨大な月の落下により、3日後にはこの世界が滅びてしまいます。もうこの時点で既に半端じゃない絶望感です。この運命を変えるべく、小鬼のスタルキッドからムジュラの仮面を取り返すというのが一連のストーリーです。
ゼルダシリーズの中でも異端とされるこの作品、私は子供の頃からその魔物のような魅力に取り憑かれていました。
前作、時のオカリナの続編にあたる今作は、前作以上にリンクの持っている時のオカリナが活躍します。
時のオカリナを使い、月が落ちるまでの3日間をループし続けて世界を救う、という映画のタイムリープもののような設定です。今では「ループもの」と総称されますが、64版発売当初はこういう設定は珍しかったです。
時のオカリナ以上にゲーム内の自由度が高く、箱庭的な世界ですが、どこから冒険していこうかといつも悩んでしまいます。それもまたゼルダシリーズの醍醐味ですね。
前作の時のオカリナは、リンクが1人で平和を取り戻すためにあくせく働くような感じでしたが、今作はその辺を歩いているモブキャラにも人格のようなものがキチンと設定されていて、ものすごくドラマチックです。
ストーリーのクリアに関与するのは、ほぼひと握りのキャラクターだけなのですが、それ以外のキャラクターを幸せにするというサブミッションが山のようにあり、やることが尽きません。
特に3日間をフルに使わないとクリア不可能なとあるサブミッションは涙無しには語れません。あれは面倒と思っても人生で1度は体験した方がいいストーリーだと思っています。
滅亡へ向かう3日間をどう過ごすか、どう駆け抜けるか、プレイヤーの手に世界の全てが委ねられた作品です。