名探偵コナン / Detective Conan / Case Closed

名探偵コナンとは青山剛昌による日本の少年漫画である。『週刊少年サンデー』にて1994年より連載開始。
高校生名探偵である「工藤新一」が謎の組織の取引を目撃してしまい、毒薬を飲まされ少年化した「江戸川コナン」が自らを少年化した組織を見つける為に奔走する中で、身の回りに起こる事件を解決するミステリー作品。
本格的なミステリーだけでなく、コナンが通う帝丹小学校の同級生(コナンの正式な年齢は不明だが、作中は小学1年生として振舞っている)である元太、光彦、歩美、同じく薬で少女化した灰原哀らで結成された少年探偵団が活躍するコミカルな回も存在する。
1996年からはアニメの放送が始まり、原作に忠実なアニメのほか、過去の再放送やアニメオリジナルの話などが存在する。
作者自身もアニメへの協力に積極的であり、作中に登場する高木刑事のフルネームは担当声優と同じ高木渉である。
また映画化もしており、原作に深く関わりのある映画も度々放映されている。公開時期は毎年春頃であり、公開期間中は過去の映画を一挙ストリーミング配信している。

posfzo006のレビュー・評価・感想

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名探偵コナン / Detective Conan / Case Closed
10

最初から最後までよかった

今回の映画は主要キャラが非常に多かったので活躍できないキャラが出てくるかと思ったが、ほとんどのキャラに見せ場があったのがとてもよかった。
警察学校組の中で最もはやく亡くなってしまった萩原刑事は原作、アニメでもあまり描写がなく今回の映画でも出番は回想のみになるが、関連する人物達が重要な場面で彼のことを思い出し、結果彼の存在が多くの人たちの命を救った展開に思わず涙した。劇場版初期にはよく流れていたメインテーマ「きみがいれば」が流れたのも長年のファンとしては非常に嬉しかった。
オープニングの「俺は高校生探偵工藤新一」と説明するシーンはここ数年作品のテーマに合うよう趣向が凝らされているが、今作は特に気合が入っていてオープニングだけみても楽しめるものになっていると思う。
今作はアクションが多めでいつも以上にハラハラする展開が多かった。だからといって人間ドラマを蔑ろにしているわけではなく、多数のキャラの深い絆や愛情、信頼を感じることができた。犯人についてはメタ的な見方をすれば特定しやすいと思ったが犯人が判明してからも降谷零とのバトルシーンがとても見ごたえがあった。いい意味で劇場版らしいぶっ飛んだ犯人だったとおもう。また主題歌の「クロノスタシス」は大切な人を亡くした者に寄り添うようなやさしい曲だった。
コナンをよく知らない人でも内容の濃さでひきつけられる、ファンであればより深く楽しめる作品だったと思う。