DRAGON QUEST -ダイの大冒険- / ダイの大冒険 / ダイ大 / Dragon Quest: The Great Adventure of Dai

『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』は、堀井雄二(監修)、三条陸(原作)、稲田浩司(作画)による日本の漫画およびアニメ作品である。
主人公は孤児として流れ着いた孤島でモンスター達に育てられながら勇者にあこがれる少年ダイ、そんなダイの相棒であり未熟な魔法使いから大魔導士へと成長するポップ、二人の師匠で元勇者のアバン、かつてのアバンのかつての仲間の娘でもあるマァム、アバンに師事するも彼を養父の仇と思い込んで魔王軍に加わっていたヒュンケル、一国の王女であり正義の心と広い度量を持ったレオナ。そしてそんな彼らと熱い絆で結ばれた仲間達が大魔王に挑む王道ファンタジーである。
類型発行部数は4700万部を誇る週刊少年ジャンプの王道少年漫画だが、当初はタイトル通り、スクウェア・エニックスの人気RPGゲーム『DRAGON QUEST』のバックアップの為に週刊少年ジャンプで企画された読み切り漫画だった。それが読者の熱い支持で連載に至り、二度のアニメ化、ゲーム化などもはたしている。
スピンオフに『勇者アバンと獄炎の魔王』などがある。

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DRAGON QUEST -ダイの大冒険- / ダイの大冒険 / ダイ大 / Dragon Quest: The Great Adventure of Dai
10

2020年秋に再アニメ化も!『DRAGON QUEST ダイの大冒険』

『DRAGON QUEST ダイの大冒険』(以降、ダイの大冒険)は、ゲーム「ドラゴンクエスト」(以降、ドラクエ)をベースにした、『週刊少年ジャンプ』で連載されていたマンガです。
連載が開始されたのは1989年で、ゲームでは「ドラクエII」の発売後、「IV」の発売前になります。

魔法は「ドラクエ」シリーズで親しまれているものが用いられているのでイメージがしやすいです。さらに、当時のゲーム画面では十分に表現できていなかった魔法も、マンガにより表現されています(「アストロン」など)。
ちなみに当時の「ドラクエ」には「必殺技」という概念がありませんでしたが『ダイの大冒険』では「アバンストラッシュ」をはじめ、物語の初期から魔法と並ぶ形で必殺技が登場します。

ストーリーも秀逸で、「友情!努力!勝利!」に加え、「恋愛」「親子愛」「師弟愛」といった要素もあります。特に主人公ダイの親友であるポップの成長は物語に深みを与えています。
あえて残念な点を挙げれば、倒した敵や死んだはずのキャラクターが、どんどん味方となって再登場するところ。少年マンガではよくあるパターンですが、あまりにも人数が多いと食傷気味になってしまいます。

それを差し引いても、「ドラクエ」ファンでなくても『ダイの大冒険』は必読です。2020年の再アニメ化で人気再燃に期待です。