目次

  1. あらすじ
  2. ハイネケン会長演じるアンソニー・ホプキンスの存在感が抜群
  3. 裕福には2通りある。多額の富を得るか、大勢の友人を持つか。両方はあり得ない。
  4. まとめ

あらすじ

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1983年、世界的に著名なビール会社「ハイネケン」のフレディ・ハイネケン会長(アンソニー・ホプキンス)が何者かに誘拐され、高額の身代金が要求される。巨大組織による犯行の線も考えられていたものの、犯人たちは犯罪に手を染めたこともない幼なじみ5人組だった。計画は順調に進んでいたはずだったが、次第に人質であるハイネケンの威圧的な言動に振り回され、誘拐犯たちの計画に狂いが生じ始める。

出典: MOVIES.YAHOO.CO.JP

ハイネケン会長演じるアンソニー・ホプキンスの存在感が抜群

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実話に基づいた事件ということでですが、残念ながら今作は「事実は小説より奇なり」とはいきませんでした。序盤こそスピーディな展開で視聴者を引き込むものの、中盤から終盤にかけてのハイネケン会長を誘拐した後の描写は停滞感が感じられて観ている方もだらけてしまう印象。事実をベースにしているために下手な脚色もできなかったのでしょう、誘拐犯の心の葛藤という重要だけれど地味なシーンが続いてしまい、飽きてしまいます。

しかし、そんな中でもアンソニー・ホプキンス演じるハイネケン会長の存在感は抜群で、画面に出ているだけで物語がグッと引き締まります。これはひとえに俳優の魅力の為せる業でしょう。放つ言葉も誘拐された側とは思えないほどに居丈高なもので、誘拐犯が哀れに思えてクスリと笑ってしまいます。

裕福には2通りある。多額の富を得るか、大勢の友人を持つか。両方はあり得ない。

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ハイネケンが誘拐犯に放った言葉。この作品の根幹を成すセリフです。ラストにも繰り返されていますからね。このセリフ通り、誘拐犯たちは服役後、共に行動することはなかったと描写されています。つまり、お金を取ったわけですね。しかし作中でも述べられている通り、お金の在処は未だ不明であり、その点において「事件の真相」には全く迫れていないという印象を受けました。

結局のところこの作品は事実をそのまま映画化しただけで、何の面白味もありません。思わず膝を叩くようなシーンも、感慨にふける場面も、緊迫して息をのむ展開も、何もなかったのが残念でしたね。もっと演出の仕方がありそうなものですが、どうにも実話というワードに縛られてしまった感が否めません。実話を基にした映画は確かに強いですが、肝心の実話が弱かったら必然映画もつまらなくなってしまうという代表作とも言えるでしょう。

まとめ

ハイネケンというタイトルに釣られて観賞してみた映画でしたが、思ったよりもつまらなかったです。金持ちが誘拐されて多額の身代金を誘拐される、というありきたりなストーリーラインを実話という殻でコーティングしてなんとか差別化を図った、という印象。結果的には他のフィクション作品よりも数段見劣りする出来になってしまいました。そもそも映像化する必要があったのでしょうか。書籍も出ているようなので、あるいはそちらだけで十分かもしれません。興味のある方はご観賞ください。