虚構推理(小説・漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『虚構推理』とは、作家・城平京による怪奇系ミステリー小説、およびそれを原作とした漫画・アニメ作品である。漫画家の片瀬茶柴による同作品のコミカライズが、『少年マガジンR』にて2015年4月から連載。怪異たちの知恵を司る神となった少女・岩永 琴子が恋人である不死身の男性・桜川 九郎と共に、怪異から寄せられる助けに応えて事件を解決していく。作品のテーマは「虚構」であり、真実を解き明かしていくことではなく、「いかに人々を納得させる虚構を作り出し、事をうまく収めるか」を目的としている。

CV:宮野 真守/本山 かおり(少年時代)

琴子と同じ大学に通う大学院生。琴子の彼氏。一人称は「僕」。人間だが、幼いころに祖母から人魚とくだんの肉を食べさせられた影響で、不死身の身体と「未来を自分の望むものに決定できる能力」を持っている。ただし、未来を決定する能力は、死の際にのみ発動するため使う際には毎回死ぬ必要がある。琴子には基本塩対応。好きな女性のタイプは従姉の六花であり、六花と似ている紗季と長期にわたって交際していたが、婚前旅行先で発生したトラブルが遠因となり別れる。その後、琴子から告白され、琴子が高校3年のときに恋人として正式に付き合うようになり、現在に至る。琴子のことをぞんざいに扱うが、彼なりに琴子の身を案じており、特に六花の魔の手が琴子に及ばないよう苦心している。

桜川 六花(さくらがわ りっか)

CV:佐古 真弓/前田 玲奈(少女時代)

人間だが、従弟の九郎と同じく不死身の身体と「未来を自分の望むものに決定できる能力」を有している。琴子も通院していた病院に裏取引による長期の検査入院をしていたが院長の退任により退院させられ、一時岩永家に居候していたが現在は失踪中。人間の想像力が怪異を生み出す力を持つことに注目しており、そのことを利用して、自身の身体を普通に戻せる怪異を生み出そうと企んでいる。自身の能力で状況を絶えず操作しており、生活費もそれを利用してギャンブル等で稼いでいる模様。

警察関係者

弓原 紗季(ゆみはら さき)

CV:福圓 美里

真倉坂市の警察署の交通課に勤める女性警官。琴子が通う大学のOGであり、九郎の元彼女。九郎とは結婚も視野に入れていたが、婚前旅行先で発生したトラブルが原因で九郎の体質を知り、恐怖から彼との別れを選ぶ。真倉坂市で鋼人七瀬と遭遇したところを琴子に救われ、琴子や九郎と協力して鋼人七瀬への対処に当たる。九郎と別れた後も彼のことを引きずっており、琴子とはいがみ合うこともあったが、鋼人七瀬消滅後、九郎のことを吹っ切る。

寺田 徳之助(てらだ とくのすけ)

CV:浜田 賢二

真倉坂警察署の刑事課に勤務する刑事で、階級は巡査部長。紗季に好意を寄せていた。鋼人七瀬の事件を追っている最中に鋼人七瀬に出くわし、七瀬かりんと同じく鉄骨で顔を潰され死亡する。

怪異の関係者

七瀬 かりん(ななせ かりん)

CV:上坂 すみれ

グラビアアイドル。胸は大変大きい。人気の絶頂で父親の殺害疑惑が出てしまい、休業。失意から顔に降ってきた鉄骨を避けることなく、自殺のような形で死亡した。

戸平 善太(とひら ぜんた)

B県渡々水町(ととみずちょう)に住んでいた老人。孫を観光客の車に轢き殺されたことにより、彗星の欠片が埋め込まれた木を使って人形を作る。

嶋井 多恵(しまい たえ)

B県渡々水町(ととみずちょう)にてまとめ役をしている老女。気風がいい女性だが、子供と夫を早くに失っている。

森野 小夜子(もりの さよこ)

D県Y村出身のイラストレーター。招き猫と不吉な何かを組み合わせたイラストをしばしば発表している。

宮井川 甲次郎(みやいがわ こうじろう)

D県Y村の名士である老人。ギロチンを本人の趣味で個人所有していた。年は離れているが、招き猫とギロチンの組み合わせのよさを理解してくれた小夜子を大切な友人だと思っていた。

keeper
keeper
@keeper

Related Articles関連記事

スパイラル(推理の絆)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

スパイラル(推理の絆)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『スパイラル(推理の絆)』とは、『月間少年ガンガン』にて『名探偵に薔薇を』でデビューした推理小説家の城平京(しろだいらきょう)が原作を担当し、『裏世界ピクニック』の水野英多(みずのえいた)が作画を担当した、1999年8月から2005年10月まで連載されたミステリーアドベンチャー漫画である。ブレード・チルドレンと呼ばれる常人より優れた能力を持つ少年少女たちとの命を賭けた戦いを、主人公である高校生・鳴海歩が身体能力ではなく持ち前の推理能力で切り抜けていく鮮やかさが魅力となっている。

Read Article

絶園のテンペスト(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

絶園のテンペスト(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『絶園のテンペスト』とは2009年から城平京(原作)、左有秀(構成)、彩崎廉(作画)が『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載していたファンタジー漫画及び、それをもとにしたアニメ作品である。ひとりの少女を殺された二人の少年たちの復讐の旅と、現代に生きる魔法使いたちの争いを描いたミステリー要素を含むファンタジーで、作中はシェイクスピア作品から引用されたセリフが多い。伏線だけでなく、バトルアクションや主人公たちの心理戦を巧みに描いた作品。

Read Article

萌えだけじゃない!がっつり面白いおすすめラノベ12選【虚構推理、他】

萌えだけじゃない!がっつり面白いおすすめラノベ12選【虚構推理、他】

ライトノベルと言えば美少女がたくさん出てくる萌え系の作品が主流になって久しいが、ライトノベルは萌えだけにあらず。ハードボイルドアクションやミステリー、骨太のファンタジーにSFなど、広い裾野を持つジャンルなのだ。ここではシナリオで勝負する面白いライトノベル12選を紹介する。

Read Article

あのコンビが帰ってきた! マンガ「天賀井さんは案外ふつう」が面白い!

あのコンビが帰ってきた! マンガ「天賀井さんは案外ふつう」が面白い!

あの名作漫画「スパイラル」を手掛けた城平京と水野英多のコンビが帰ってきました。ファンタジーとミステリーの融合、突飛な展開と設定、そして丁寧かつ美麗に描かれた絵の数々。どれをとっても今後楽しみな作品となっています。マンガ「天賀井さんは案外ふつう」をご紹介致します。

Read Article

目次 - Contents