目次

  1. 『弘海-息子が海に還る朝』 おススメ度:★★★★★
  2. そのときは彼によろしく おススメ度:★★★★☆
  3. 『いま、会いにゆきます』 おススメ度:★★★☆☆
  4. 『こんなにも優しい、世界の終わりかた』 おススメ度:★★☆☆☆
  5. 『吸涙鬼』 おススメ度:★☆☆☆☆

『弘海-息子が海に還る朝』 おススメ度:★★★★★

%e5%bc%98%e6%b5%b7

あらすじ
平凡な夫婦とその息子、弘海の物語。
はじまりは「弘海の脇腹にできたちょっとしたひっかき傷」だった。
それがまさか『彼が普通の人より少しだけユニークな個性をもつ人間』であることを示していたなんて…。
息子の体調不良と水の中にいれば症状が落ち着くという奇妙な現象に頭を抱えた父親は「息子と同じ症状を抱えている人」を探し始める。
そして、ついに全く同じ症状を抱えている少女、『里沙』とその父親『イチイパパ』に出会う。

文章からあふれ出る愛情を感じてとても切なくなるし、暖かくなる。
市川拓司の本の中で一番好きな本。

そのときは彼によろしく おススメ度:★★★★☆

%e3%81%9d%e3%81%ae%e3%81%a8%e3%81%8d%e3%81%af%e5%bd%bc%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8d%e3%81%97%e3%81%8f

あらすじ
小さいころの夢を実現させた主人公のもとに「アルバイトとして雇ってくれ」と女性がやってくるところからはじまる。その女性に既視感を覚えた主人公は彼女を雇うことにする。
主人公は現在付き合っている女性に「初めてキスをした女の子のことが忘れられずに今でも、探している」と漏らし、その子のことやその子を含めた思い出話を展開していく。
その中で彼は「今、自分の店で働いている女性」がずっと探していた『初めてキスをした女の子』であることに気づく。
そのことを女性に指摘し、彼らの時間は思い出話の中に戻ったかのように見えた。
しかし彼女は『ある秘密』のためこの街を出ていくと言う…。

文章が美しく物語の中に引き込まれる。
最初と最後の展開が全く同じなのは面白いし、時間の経過を感じさせない効果があるように思う。

『いま、会いにゆきます』 おススメ度:★★★☆☆

%e3%81%84%e3%81%be %e4%bc%9a%e3%81%84%e3%81%ab%e3%82%86%e3%81%8d%e3%81%be%e3%81%99

あらすじ
主人公は最愛の妻を亡くしたシングルファーザー。息子と一緒に穏やかに暮らしているが彼は妻が遺した「雨の季節に戻ってくる」という言葉が気にかかっていた。ある雨の日に彼は息子と一緒に公園に行く。そこで彼は信じられない光景を目にする。
本当に妻がいたのだ。言葉通り彼女は雨の季節に戻ってきていたのだ。しかし、彼女は彼のことも息子のこともすべての記憶をなくしていた。そこから奇妙な生活が始まっていく…。

彼が仕事に行くときの見送りの場面で胸が締め付けられ、泣きそうになる。
こんなにも美しい愛と切なすぎる恋があるだろうか。
映画化・漫画化・ドラマ化もされ、知っている人も多い作品だろうが、ぜひ原作を読んでほしい。
ただ愛することのすべてが書かれている。

『こんなにも優しい、世界の終わりかた』 おススメ度:★★☆☆☆

%e3%81%93%e3%82%93%e3%81%aa%e3%81%ab%e3%82%82%e5%84%aa%e3%81%97%e3%81%84 %e4%b8%96%e7%95%8c%e3%81%ae%e7%b5%82%e3%82%8f%e3%82%8a%e3%81%8b%e3%81%9f

あらすじ
放射線のような青い光が地上に降り注ぎ始めた時、世界は徐々に終わっていった。
人も、獣も、鳥も、木も、何もかもがその青の光のなかに閉じ込められ動かなくなった。
遠くの町に住む「彼女」に会いに行く。
彼女の町まで直線距離で500キロ。
迫る「青の光」を避けてたどり着けるだろうか、彼女はそれまで「青の光」に飲みこまれずにいてくれるだろうか

結末に涙する。
こんな優しい世界の終わりかたもいいのかもしれない。

『吸涙鬼』 おススメ度:★☆☆☆☆

%e5%90%b8%e6%b6%99%e9%ac%bc

あらすじ
満月の夜、意識を失った主人公は不思議な青年に助けられる。その青年の元を訪ね、二十歳で死ぬ病にかかっていることを打ち明ける。
次第に体が弱っていく主人公のところに青年がやってきて「君の病気を治してあげる」と言われる。
昼も夜もなく行われる激しく、美しい治療。
その不思議な治療を終えた後彼は「自分は涙を吸って生きる吸涙鬼」だと告げる。

妖しくも美しい治療にドキドキする。
彼の持つ性質、彼を待ち受ける運命に切なくなる。
これも美しく悲しい愛の物語である。