「このラノ」新作第2位「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」

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先日取り上げました「このライトノベルがすごい!」で、新作で2位に輝いた「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」は、人間がいなくなってしまった終末の世界を舞台にしたファンタジーです。口コミで評判が広がって打ち切りを免れた、最近ではある意味異例の作品でもあります。「1位も読んでないのに2位は読んだんかい!」とお叱りを受けそうですが、そのあたりは笑って許してください。

すでに人間の滅びた世界

「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」(作・枯野瑛、イラスト・ue)の舞台は、すでに人間という種族が滅びたあとの世界です。地上は「獣」と呼ばれる怪物によって荒廃しているため、生き残った種族は空中に陸地を造ってそこで生きているという設定です。そして、500年もの間、石化していた主人公は「武器保管庫」の管理を命じられますが、その武器とはかつて人間が使っていた聖剣で戦う妖精たちだったのです。彼女たちを「獣」との戦いの場に送り出すのが主人公の役目というわけです。

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戦う者と見守る者

かつては準勇者として戦っていた主人公ですが、長年石化していたことと戦いの傷のため、今は戦う妖精たちを見守ることしかできません。少しでも無理をすると死にかけてしまうのです。
「連中のことを信じるなら、なおのこと、どんな結果になろうと受け入れるつもりでいるべきだろうよ」(1巻269ページから引用)
「待つだけしかできねぇのがここまでキツいってのは、知らなかった」(2巻39ページから引用)
妖精たちを危険な場に送り込んでいることと、自分が待つしかできないことのジレンマが、このセリフの揺れに表されています。

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妖精たちは兵器というには違和感がありますよね…。

ちょっとした裏話

最近のライトノベルは打ち切りの基準が厳しくなっているようで、3巻のあとがきによると、この作品も一度は打ち切りが決まっていたそうです。それが熱心な読者の声援のおかげで続きが出せるようになったとも書いています。
出版社も商売でやっているわけですから、世知辛いのも仕方ないのでしょうが、そんな中でちょっとだけ心温まる話を見たような気がします。

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