目次

  1. あらすじ
  2. 確かに怖い。怖いけども……
  3. 結末のモヤモヤ感はホラー特有のモノ
  4. まとめ

あらすじ

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本当の姿を知ったものは、死を欲してやまなくなる…。
夫を悲惨な事故で失ったシングルマザーのアメリアは、一人息子のサミュエルと共に暮らしていた。サミュエルは学校でしばしば暴力的な行動を起こす問題児。言うことを聞かない息子に手を焼き、アメリアは疲れ果てていた。一方、サミュエルは、母親の読み聞かせで眠りにつくのが習慣で、その日はアメリアの知らない一冊の本を取り出し、彼女に読んで欲しいとせがむ。どこか薄気味の悪いその絵本は「ババドック」というキャラクターが登場する不思議な本だった。それ以降、子供部屋に何かがいると主張するサミュエル。アメリアは毎夜騒ぎ立てるサミュエルにうんざりし、相手にしていなかったが、徐々にその謎の存在が、彼女のもとにも忍び寄っていることに気づくのだった…。

出典: WWW.AMAZON.CO.JP

確かに怖い。怖いけども……

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アメリカが作るような、大きな音や唐突に誰かが現れるといった手法のホラーではありません。どちらかというと日本製のホラーに近いものを感じましたね。日常にじわじわと侵食してくる恐怖。丁寧かつ繊細な演出で登場人物の心理状態を重視した作品でした。

まあ、怖いは怖いんですけど、これ以上に怖い作品は世の中にいくらでもありそうな気がします。今まで見てきたホラー作品の中でも特に一番怖かったとは感じませんでしたしね。全米最大の批評サイトで高評価連発ということでしたが、アメリカ人が好みそうなストーリー展開でもなかったりします。分かりやすいホラーではなく、時間を追うごとに恐怖が侵食してきます。私の好みに合わなかっただけなのでしょうか。

しかし俳優の演技は、子役も含めて良かったです。主役の女性がババドックという魔物に心を蝕まれ、どんどんと理性を失っていく様は見事に表現されてましたし、子供のちょっと異常な性格、でも根は純粋な部分もちゃんと感じ取れました。ババドックはほとんど姿を現さないのですが、シルエットは「エルム街の悪夢」のフレディっぽいです。まあ爪が長いとこだけなんですけどね、似てるのは。

結末のモヤモヤ感はホラー特有のモノ

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結局、ババドックの正体って何だったのだろう。ホラー作品にそれを求めてはいけないのでしょうが、ラストを観るとそう思ってしまいます。ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、新たな形がそこにはあります。ちょっとネタバレにはなってしまいますが、まあミステリー作品ではないので観賞に支障は出ないでしょう。ラストでババドックと思われる魔物は、家の地下室で飼われている描写が出てきます。え、なんでと驚きました。こんな終わりは見たことなかったですからね。考察しようと思えばそれなりにできるのでしょうが、ホラーにそれを求めるのはお門違いということで自分なりの解釈は心に秘めておきます。

監督が女性ということで、シングルマザーの描き方が見事でした。描写も丁寧でしたしね。荒削りになりがちな場面もきっちりと収めてくる堅実さが感じられました。ホラーではありましたが、子供の問題行動に頭を悩ませる女性にフォーカスも当てているということで、子育て作品、あるいはヒューマン系の要素も多少は入っています。ママー、ママー、としきりに呼ぶ子供には思わず私もイラッときてしまいましたよ。

まとめ

最恐と呼ぶにはちょっとホラー要素に物足りなさを感じましたが、面白いことは面白いです。ハードルが上がり過ぎた分、若干肩透かしをくらうおそれがありますので、これから観る方はなるべくハードルを低く設定しておきましょう。ホラーは好みが結構分かれるジャンルだと思いますので、はまる人にははまると思います。日本のホラーが大好き、という方は多分好みに合致すると思いますよ。

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