目次

  1. 史上最年少記録樹立!若い二人の女性作家が台頭
  2. まとめ

史上最年少記録樹立!若い二人の女性作家が台頭

今から11年前の2004年の第130回芥川賞を、若い二人の女性が受賞しました。
綿矢りさ(当時19歳)と、金原ひとみ(当時20歳)です。

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綿矢りさ

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金原ひとみ

お二人とも容姿端麗ということもあり、マスコミはこぞってこのニュースを取り上げました。
そして受賞作品である『蹴りたい背中』(綿矢りさ)はミリオンセラーを記録し、『蛇にピアス』(金原ひとみ)はデビュー作ながらも純文学の年間販売数の上位にランクインし後に映画化(吉高由里子さん主演)もされました。
この事実だけでも当時の過熱ぶりがうかがえます。

一方でこのフィーバーを懸念する作家の方もいました。
顔と若さで不況の出版業界を盛り上げようとしてるのではないかと。
現実にそのような商業的要因がどこまで選考に影響を与えているのかは定かではありません。

ただ真偽のほどは別にして、この芥川賞は非常に意味のあるものだったと思います。
一番は、作家に性別や年齢による序列はないと世間に認識されたこと。これは二人の台頭によってしか起こらなかったことだと思います。
それまでの日本の近現代文学では男性がシェアを占めていて、なおかつ若い人にそれほどいい小説は書けないといった暗黙の認識がありました。(もちろん女性であったり若い方でも才能を発揮していた作家はいましたが、ごく少数です)
ところが綿矢りささんと金原ひとみさんが受賞されたことで、小説界の門戸が開かれました。
実際、彼女たちの受賞で刺激を受けた作家に、今回又吉さんと芥川賞を同時受賞された羽田圭介さんや戦後最年少で直木賞を受賞した朝井リョウさんがいます。

まとめ

10年以上前の芥川賞を振り返ってみましたが、いかがでしたでしょうか。
お二人の受賞によって新しい文学の夜明けが訪れたわけですが、もちろん若さや容姿だけで小説家になれるわけではありません。
ですが、作家を目指すきっかけになったり、もともと作家志望の方に夢を与えたことには間違いありません。
芥川賞含め、まざまな文学賞が形骸化せず、才能ある作家を一人でも多く輩出する役割を担ってくれることを願います。