Winning Post 10(ウイポ10)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Winning Post 10』とは、コーエーテクモゲームスより発売された“競馬シミュレーションゲーム“である。
プレイヤーはオーナーブリーダー(生産者兼馬主)として、競走馬と競走馬に関わる人たちが築いてきた競馬の歴史を歩んでいく。
本作はシリーズ30周年のメモリアル作品で、新たな要素が多数盛り込まれており、競走馬の性格を表現した「ウマーソナリティ」や、競馬界に受け継がれてきた調教技術の変遷をたどる「史実調教」などがある。

『Winning Post 10』の概要

『Winning Post 10』とは、コーエーテクモゲームスが2023年3月30日に発売した、本格競馬シミュレーションゲームである。

プレイヤーは自分の牧場で競走馬を生産し、生産した馬を所有するオーナーブリーダーとして、競走馬と競走馬に関わる人たちが築いてきた歴史を歩んでいく。

本作は、1993年1月に初代『Winning Post』が発売されてから、30年という記念すべきメモリアル作品である。

メモリアル作品ということもあり、前作『Winning Post 9』からゲーム内容が大幅にアップデートされた。

1つ目は“競走馬の3Dモデル刷新”だ。
競走馬の筋肉の動きや毛ヅヤをリアルに再現し、競走馬の持つ美しさやたくましさが前作よりも鮮麗に描かれている。
また、競馬場のグラフィックも向上している。

2つ目は“育成要素“だ。
競走馬の性格を表現した「ウマーソナリティ」や、競馬界に受け継がれてきた調教技術の変遷を辿る「史実調教」と、新たなゲームシステムも盛り込まれている。

『Winning Post 10』はSteam売上ランキング1位を獲得しており、国内外問わず人気の作品であるということがわかる。

『Winning Post 10』のあらすじ・ストーリー

あらすじ・ストーリーは過去の『ウイニングポストシリーズ』と大きな変更点はない。
オーナーブリーダーとして、昭和から令和までの競馬の歴史を追体験していくストーリーだ。

プロローグ

プレイヤーは、新人オーナーブリーダーとして競馬界へ足を踏み入れる。

牧場を開設して競走馬の生産及び、生産した馬を所有して(ブリーダーやオーナーとなって)、競馬の歴史・ロマンを追体験していく。
切磋琢磨しあうライバルオーナーブリーダーや、所有した競走馬を管理する調教師、レースで勝利へと導く騎手をはじめ、その他競馬に携わる人たち(競馬サークル)と出会うこととなる。

個性豊かなキャラクターたちと出会いを通じて、一人のオーナーブリーダーとしての目標を定めていくこととなる。

1年目

1年目はチュートリアル形式となっている。
シーズンごとに発生するイベントや、日常的に行われるイベントなど「1年間でやるべきこと」を、教わりながら進めていくこととなる。

1月〜3月

出典: note.com

ゲーム開始してすぐに、3歳馬か古馬どちらか1頭譲ってもらえる

まずは牧場開設にあたり、牧場名や勝負服、秘書などの馬主登録申請を済ませる。
完了したらいよいよオーナーブリーダーとしての道が始まる。

ゲームを開始すると、3歳馬か4歳馬どちらか1頭を譲ってもらえる。
※選択できる馬は、開始年によって異なってくる。
選択した馬が、ゲーム序盤のエースとなる。

競走馬を譲り受けた後、競走馬の管理をする調教師と出会う。
譲ってもらった競走馬を用いて、育成方法やレースの出し方などについて知ることができる。
初戦まではプレイヤー側で操作は特にできないが、出走した後は育成やレースなど自分好みに進められるようになる。

2月になると「史実調教」を実施できるようになる。
最初は効果が低いものしか選べないが、プレイを進めていくうちに、得られる効果が大きい「史実調教」を入手することができる。

また、最初に譲ってもらった競走馬の初出走も2月である。
勝っても負けてもプレイに影響はない。

3月になると、朝比奈すみれから「引っ込み思案」のウマーソナリティを持った1歳馬を譲り受ける。

その他にも、世代のトップジョッキーの紹介や、繁殖牝馬を無料で1頭譲り受けるイベントもある。
『ウイニングポストシリーズ』は、競走馬の能力はもちろん、騎手の技量がレース結果に大きく関わってくる。
3月時点で、トップジョッキーの紹介を受けるのは非常に大きな恩恵だ。

繁殖牝馬は、今後優秀な産駒を産めるか産めないかが大きく関わってくるので、血統などを考慮しつつ選択する必要がある。

4月〜6月

出典: note.com

5月になると種付けの方法を教えてくれる

4月になると、3月に譲ってもらった繁殖牝馬が0歳馬を出産する。

5月になると“種付け”ができるようになる。
3月に譲ってもらった繁殖牝馬を用いて、種付けの方法を学ぶことができる。

また5月には“日本ダービー”が開催される。日本ダービーは「競馬に携わる者、誰もが手に入れたい栄光」であり、プレイヤーも現地で初めて体感することとなる。

6月になると2歳馬を譲渡してくれるイベントが発生する。
選択する競走馬次第で、早期から活躍が期待できる競走馬を所有することができる。

7月〜8月

8月になると“幼駒セール“が開催される。
セールに出される馬は0歳馬なので、購入した場合デビューは2年後だ。
自分で生産した馬をセールに出すこともできれば、セールで購入して所有することもできる。

9月〜12月

出典: note.com

競走馬の引退の有無や、海外種牡馬・繁殖牝馬の購入有無ができる

10月になると“繁殖牝馬セール”が開催される。
ブラッドスポーツと呼ばれている競馬において、繁殖牝馬の質は非常に重要である。
幼駒セールの時と同様に、所有する繁殖牝馬をセールに出したり、新たに購入することができる。

12月になると“海外トレーニングセール”が開催される。
セールに出される馬は海外の1歳馬だ。
購入した場合、最短半年ほどでデビューさせることができる。
幼駒セールでは自分の所有する馬をセリに出すことができたが、海外トレーニングセールでは購入しかできないので注意が必要だ。

年末になると、翌年に向けて各種手続きを行う。
今年1年活躍した所有馬の進退を決めたり、普段なかなか手に入れることができない海外の種牡馬・繁殖牝馬の輸入ができる。
さらに、2歳馬の名前や委託する厩舎の選択をする手続きも行う。
秘書から「自分で手続きするorおまかせでする」の二択を聞かれる。
「おまかせでする」を選択した場合、来年以降も活躍が見込めそうな競走馬を引退してしまうことがある。
他にも期待の2歳馬なのに、能力の低い調教師に委託することもあるので、注意が必要だ。

2年目以降

1年目で年間の流れを理解したので、2年目以降はサイクルに従って競馬の歴史を追体験していく流れだ。

本作品のゴールは「優勝カップを全て集めること」である。
全ての優勝カップとは、国内の全てのG1レースと、海外の主要G1レースである。
優勝カップを全て集めると、エンディングを見ることができる。

エンディングの後もゲームはプレイすることができる。
作品が設定しているゴールは達成したので、以降はプレイヤー自身でゴールを設定する。
「世界一のオーナーブリーダーになる」「特定の競走馬の血を途絶えさせない」など、自分で自由自在に設定することができる。

『Winning Post 10』のゲームシステム

基本的な競走馬の育成

レースに勝つには、競走馬の育成が重要だ。
まずは、競走馬の「能力」を上げることだ。
「スピード」「勝負根性」「パワー」「健康」「賢さ」「精神力」「柔軟性」「瞬発力」の8項目がある。
能力の表記は「G」から「S+」の16段階だ。
項目名の下にゲージがあり、最大まで溜まると能力がアップする仕組みだ。
史実調教をうまく駆使すれば、効率よく能力をアップすることができる。
他にも、レースに勝利すると能力がアップする。

次に、騎手との「絆レベル」を上げることが重要だ。
競走馬に同じ騎手を続けて騎乗させることで、絆レベルがアップする。
絆レベルがアップすると、騎乗時に能力がアップする。

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