スノウボールアース(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『スノウボールアース』とは、2021年より辻次夕日郎が『月刊!スピリッツ』で連載しているSF冒険アドベンチャー漫画であり、作者の初連載作品である。人類と銀河怪獣群の最終決戦にて「救世主」と呼ばれる少年・流鏑馬鉄男は巨大ロボットである・ユキオを失いつつも怪獣群を討伐し、10年ぶりに地球に帰還する。ただ帰還した鉄男を待ち受けていたのは、雪と氷に覆われ、多くの怪獣が跋扈する変わり果てた地球であった。SF要素と王道的なバトル漫画要素が見事にマッチしていることが、本作最大の魅力。

ミシマモール

「人間の大地」という鳥型の銀河怪獣の熱を利用して多くの人が住んでいる居住地。もとは中学校であった。

『スノウボールアース』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「全球凍結(スノウボールアース)」となった地球

最終決戦後にユキオとの「地球に戻った後、多くの友だちを作って幸せに過ごしてほしい」、という約束を果たすために地球に帰還した鉄男に待ち受けていたものは、「全球凍結(スノウボールアース)」となった地球であった。鉄男が地球を離れていた間に何があったのかとういう疑問や、人がいない環境でユキオとの約束を果たせるかなど本作の始まりを象徴する場面である。

瀧村剥音「がんばった!」

瀧村剥音(右)と流鏑馬 鉄男(左)。

母親の仇を打つための武器を鉄男と共に完成させた剥音は、母と同じように頭を撫でながら「がんばった!」と鉄男を褒めてあげた。鉄男と剥音の仲が深まったことを表す場面でもあり、人見知りの鉄男にとってはとてもうれしい出来事であった。

流鏑馬 鉄男「戦いながら分析するっ!」

逸石が操る師の剣(ヘラクレス)という怪獣との戦いにおいて、徐々に戦況が劣勢になりつつあることを長年の経験から悟った鉄男は、戦況を打開するために「戦いながら分析するっ!」とユキオに言い、戦いながらも過去の映像データを解析し始める。鉄男の常人離れした戦闘センスと分析力を垣間見ることができる重要な場面でもある。

『スノウボールアース』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作者は映画会社でアニメ宣伝をしていた異色の経歴の持ち主

「ENTAME next」の記事にて作者の辻次夕日郎は映画会社でアニメ宣伝を担当しつつも、「スピリッツ賞」入選受賞作を執筆した異例の経歴の持ち主であることが明かされている。

単行本1巻では庵野秀明がコメント

「ENTAME next」の記事にて単行本1巻の帯に映画監督である庵野秀明が「大真面目に巨大自律ロボット・宇宙怪獣・コミュニケーションを描いた、『巨大ロボット物』が正しく強く面白く継承されている作品だと、不遜ながら感じます。自分もロボット物が好きで作り続けた甲斐があり、嬉しく、有り難いです。この先、続きが楽しみです。」と推薦コメントを書いたことが明かされた。

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