セニョール・ピンク（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

16年前、後に「最悪の世代」と呼ばれるようになるトラファルガー・ローがドンキホーテファミリーに入った当時は、スーツにオールバックとマフィアの幹部を連想させる格好で、体型もスリムだった。
とある日の土砂降りの夜、セニョールは雨宿りしていた先で、ルシアンという女性と恋に落ちる。
ルシアンは海賊嫌いだったため、ドンキホーテ海賊団の一員だったセニョールは、職業を銀行員と偽っていた。やがて二人は結婚し、ギムレットという最愛の息子を授かる。

セニョールが海賊業で1週間家を空け、家に戻るとルシアンが泣いていた。最愛の息子、ギムレットが急死したのだ。
その際、ルシアンは何度もセニョールが勤めているといった銀行に電話をかける。しかしセニョールという社員はいないと言われ、ルシアンはセニョールが銀行員でないことを知った。
セニョールの頬にビンタをしたルシアンは、嵐の中に飛び出す。自分が海賊であるが故に、全てを話すことができず、セニョールは土砂降りの雨の中、何も言えず、ルシアンを追うこともできずしばらく立ち尽くしていた。

その後、嵐の中を必死に捜索するも、ルアシンは見つからなかった。次にセニョールがルシアンの姿を見たのは、病院のベッドの上だった。
土砂崩れの下敷きになったルシアンは植物状態に。セニョールが話しかけてもルシアンは返事もしないし、表情一つ変えない。もう一度笑って欲しい、その一心でセニョールが亡くなったギムレットのボンネットを被って見せた。すると植物状態のはずのルシアンが微笑んだ。それをきっかけに、他人にどのように思われようが、ルシアンの笑顔が見たい一心で、セニョールは外でも赤ちゃんのような恰好をするようになった。

フランキーとの絆

ドンキホーテ海賊団の拠点・ドレスローザにて行われた、悪魔の実「メラメラの実」を賭けた拳闘大会にて、予選を勝ち抜いた参戦者と戦うドンキホーテファミリーの一員としてセニョールは初登場した。
出番前に計画変更で拳闘大会からは退き、予選を勝ち抜いた参加者と戦う予定だった他の幹部達と共に、オモチャの家の守備に回された。
移動後は同じく♦︎（ディアマンテ）軍幹部のマッハバイス達と協力して、オモチャの家を襲撃してきた麦わらの一味の一人・フランキーに立ちはだかる。

最初は、その容姿から、自他ともに変態と認めるフランキーからも「何だ あの変態野郎！！！」と変態扱いされた。しかし、セニョールが戦闘の中で見せるハードボイルドな言動や行動、仲間想いな一面、正々堂々とお互いに同じ攻撃を30回もノーガードで受け続けるといった漢気に触れ、フランキーとセニョールの間には徐々に友情が芽生える。
終盤にはフランキーが「コイツは骨のある男さ…―だからおれァコイツの攻撃を一切よけねェ！！！すべての技を受け切って！！そして勝つ！！！」と宣言。
セニョール・ピンクもそれに応え、「男の言葉に二言がねェのなら！！！コイツをくらって生きのびてみろ！！万が一、お前が立ち上がれたならおれの敗けだ！！てめェの攻撃をおれァ全身で受け止める！！！」と最後の大技、ニャンニャンスープレックス ベビーバスター”を繰り出す。セニョール最大の大技を受けてもなお立ち上がるフランキーに、「…参ったよ」とセニョールは一言呟いた。
約束通り、セニョールはフランキー渾身の“フランキーアイアンBOXING（ボクシング）”を仁王立ちで受ける。倒れるセニョール・ピンクに対し、「…一体何を思い出して泣いてんだよ…兄弟 …！！いつかまたどこかで会ったら酒飲みながら…話してくれよ“ルシアン”って…女の話」とフランキーが語り掛けた。気を失ったセニョールの目には涙が滲んでいた。

エッグヘッドにて

ドフラミンゴが主人公のモンキー・D・ルフィに敗れ、ドンキホーテ海賊団の幹部の面々が海軍に逮捕された。その後セニョールがどうしているかは、単行本106巻 第1,070話“最強の人類”で明らかになる。

セニョールは世界政府所有の大監獄インペルダウンに収容された。そして海軍の天才科学者ベガパンクに血液を採取され、それによって悪魔の実「スイスイの実」の能力は、新型のパシフィスタ・セラフィムも使えるようにされた。元王下七武海ジンベエをモチーフにしたセラフィムであるS-シャークは、セニョールの悪魔の実「スイスイの実」の能力を使うことができる。それを見たフランキーは、「あの『クソガキジンベエ』の能力！！“スイスイの実”の能力だろ！？ドンキホーテファミリーのおれの兄弟分セニョール・ピンクの能力だ！！この世に2つ同じ実はねェ！！あいつ死んだって事なのか！？」と涙を流すシーンが描かれており、フランキーとセニョール・ピンクの絆の深さが描かれた。

セニョール・ピンクの関連人物・キャラクター

ルシアン

CV：高木玲子

セニョール・ピンクの最愛の妻。
海賊嫌いのルシアンに恋をしたセニョールは、ルシアンに嫌われたくなくて、銀行員だと嘘をつく。だが海賊としてセニョールが遠征中、息子のギムレットが急な発熱で命を落としてしまう。
その際、ルシアンは銀行に何度も電話するも、「そのような社員はおりません」と言われ、セニョールが銀行員ではないことが発覚する。
「もう父親の資格もない！！！」と激怒し、嵐の中家を飛び出したルシアンだったが、土砂崩れの下敷きになり、植物状態になってしまう。
彼女の笑顔がもう一度見たい一心でギムレットのボンネットを被ると、ルシアンは微笑んだ。このことがセニョールのファッションのルーツとなっている。

ギムレット

CV：不明

セニョール・ピンクとルシアンの間に産まれた一人息子。
まだ幼いうちに、急な発熱により、亡くなってしまう。

ドンキホーテ・ドフラミンゴ

CV：田中秀幸

セニョール・ピンクの所属するドンキホーテ海賊団の船長。元王下七武海の一人。ドレスローザに突如現れ、悪魔の実「イトイトの実」の能力でリク王及び国王軍の裏切りを演出し、それを止めた英雄として国王の座に就く。JOKERとしての裏の顔も持ち、目的の為には手段を選ばない、まさに残虐非道な悪のカリスマ。セニョール・ピンクと直接言葉を交わすシーンは特に描かれなかったが、トラファルガー・ローの過去のエピソードでローがファミリーに加入する際には既にセニョール・ピンクがファミリーだったこともあり、長い付き合いであることは伺える。ドレスローザでルフィに敗北後は、インペルダウンに収監されている。

ドンキホーテ・ドフラミンゴ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ドンキホーテ・ドフラミンゴとは、『ONE PIECE』（ワンピース）の登場人物で、王下七武海（世界政府に公認された海賊）の一員。
様々に応用可能な鋭利な糸を操るイトイトの実の能力者。天竜人という特権階級の生まれだったが、「人間に貴賤などない」と信じる父がこの立場を返上したことで、奴隷同然に扱ってきた者たちから激烈な悪意と暴力を向けられる。それを上回る悪意と暴力を身に着けることで生き残り、海賊として名を上げ、自身の出自をも利用して様々な勢力と関わりつつ、かつて己を否定した世界を破壊せんとした。

ディアマンテ

CV：梅津秀行

ドフラミンゴが率いる、ドンキホーテ海賊団の最高幹部の一人。「ディアマンテ」というのは最高幹部としてのコードネームであり、スペイン語でトランプの♦︎（ダイヤ）を意味する。本名は不明。彼の率いる♦︎（ディアマンテ）軍は、ドンキホーテファミリーの中でも格闘集団と呼ばれており、ラオG、セニョール・ピンク、マッハバイス、デリンジャーの4人の幹部を筆頭に戦闘能力が高い。セニョール・ピンクと直接のやり取りは特に描かれていない。

マッハバイス

CV：楠見尚己

セニョール・ピンクと同じく、ドンキホーテ・ドフラミンゴが率いるドンキホーテ海賊団、♦︎（ディアマンテ）軍の幹部。髭ヅラにサングラスと警察の制帽のような帽子を被り、剛毛でワンピースのような服を着ている、セニョール・ピンクと同じく奇抜な見た目の巨漢。
口癖は、語尾に「イーン！！！」をつける。
フランキーとセニョール・ピンクとの戦闘では、腹が痛くて倒れこんでいる所をセニョール・ピンクがフランキーの攻撃を正面から受け止めて庇う1コマがあった。

セニョール・ピンクの名言・名セリフ／名シーン・名場面