姫ちゃんのリボン(姫リボ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『姫ちゃんのリボン』とは水沢めぐみによる少女漫画。1990年8月から1994年1月まで集英社『りぼん』で連載され、テレビアニメ・小説・ミュージカル化もされた。オテンバな中学生・野々原姫子は、魔法使いのエリカから他人に変身できる「魔法のリボン」を貸してもらい、人間界と魔法の国での様々な騒動に直面していく。物語序盤は軽率な行動も多い姫子だが、騒動を通じて成長していく姿が楽しめる学園、恋愛、魔法など、多くの要素を持った作品である。

アニメ版オリジナルアイテムで、連載版「魔法のキャンディー」に代わって登場し、人や物を大きくしたり小さくしたりする事ができる。対象を大きくする時の呪文は「グランデ グラージ 大きくなれ」戻す時は「ジーラグ デンラグ 元の大きさになれ」、対象を小さくする時の呪文は「ピッコリ ピッコラ 小さくなれ」戻す時は「ラコッピ リコッピ 元の大きさになれ」である。

姫子たちの住む街に関する用語

風立第一中学校(かぜたちだいいちちゅうがっこう)

風立市(かぜたちし)にある姫子たちが通う中学校。部活動は盛んで演劇部、弓道部、テニス部、料理部などがある。男子の制服は学ランで、女子の制服は襟がセーラー服のようなスモック型である。

風立中央公園(かぜたちちゅうおうこうえん)

姫子らが住む風立市にある噴水のある公園。アニメではオープニングにも登場している。東京都立川市に実在する「昭和記念公園」がモデルになっている。

廃屋

姫子と大地が隠れ家として使っている風立市内にある廃屋。持ち主は不明でかなり老朽化している。元々は大地と哲雄が使っており、日曜大工の得意な哲雄が修繕していた。古いがソファやベッドなどの家具は揃っており、ひかるの姿から元に戻れなくなった姫子が一時的に暮らしていた。魔法の国の大王が作った「開かずの扉」がある。

『姫ちゃんのリボン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

野々原姫子「いけいけゴーゴーッ!じゃーんぷっ!」

左奥が大王、左手前からエリカ、ポコ太、姫子、大地。この場面では大王の計らいで姫子と大地に魔法の国に関する記憶が戻ったことに対して、喜びを表現する台詞として使われている。

姫子が主に自分を鼓舞する際に言う台詞であり、物語内で何度も登場する本作品を代表する名台詞である。「いけいけゴーゴー!」で右手を上げ「じゃーんぷ!」で飛び跳ねる。自室でジャンプする時は階下の家族にうるさがられている。

小林大地「信じていればなんだって叶う!信じていれば奇跡だっておこる!」

大地の言葉は姫子を勇気づけ、また姫子は大地が好きだという気持ちを自覚する。

本物のひかるの策略によって、ひかるに変身した姫子は危機一髪のところでエリカの魔法で助けられるが、元の姿に戻れなくなってしまう。戻る方法を模索する中、不安にかられる姫子を大地が「戻れるよ絶対。信じていればなんだって叶う!信じていれば奇跡だっておこる!」と元気づける。
姫子はこの台詞によって勇気づけられ、大地のことが好きだと自覚する。大地の優しさと力強さが表現された名台詞である。

『姫ちゃんのリボン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『姫ちゃんのリボン』連載版と単行本の違い・相違点は織田和也の登場の有無

単行本8巻で、作者本人も「ここまで連載と単行本の内容が違う漫画ってないよね」と語っている。

姫子と大地が廃屋の「開かずの扉」を開き、魔法の国のエリカの元へと辿り着いた後のシーンが『りぼん』本誌連載時と単行本とで違っている。
『りぼん』連載時は姫子と大地の後を付けて魔法の国にやって来るのが織田和也(おだ かずや)という中学生の男の子になっていた。しかし単行本には織田は一切登場せず、姫子と大地の後を付けてくるがひかるに変更されている。
作者の水沢は本誌連載と単行本で内容を変更することも多く、この織田の登場有無は本作品において最大の変更点である。

物語の舞台は東京都国立市と立川市がモデル

JR中央線国立駅(写真は旧駅舎)

物語内に登場する風立駅。

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