オーシャン・オブ・ファイヤー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『オーシャン・オブ・ファイヤー』とは2004年に公開されたアメリカ映画である。実在の騎手フランク・ホプキンスの半生を基に、アラビアの砂漠を横断するエンデュランス競技を圧倒的スケールで描き話題となった。監督はジョー・ジョンストン、主演のヴィゴ・モーテンセンが主人公を演じた。凄腕の騎手フランク・ホプキンスの元に、アラブの族長シーク・リヤドが訪れ自らが主宰するレースに招待する。唯一のアメリカ人参加として多くの差別や妨害を受けながら愛馬ヒダルゴと共に灼熱の砂漠へと降り立つのだった。

バッファロー・ビル・コーディ(演: J・K・シモンズ)

吹き替え:菅生隆之

ウエスタンショーを取りまとめる男性。ショーにはスー族のイーグル・ホーンや自暴自棄になったフランクが所属しており、大きな差別や偏見を持たず平等に接している。

ロー・ラスムセン(演: ヴィクター・タルマッジ)

ロー・ラスムセンを演じたヴィクター・タルマッジ

吹き替え:牛山茂

首長リヤドの家臣。フランクにレースへ招待するために訪れた際、レースの過酷さとその歴史を説明した。

ダヴェンポート少佐(演:マルコム・マクダウェル)

レディー・アン(左)と夫のダヴェンポート少佐(右)

吹き替え:村松康雄

軍人でありレディー・アンの夫。アラブまで渡航したが陸には降りず船に残っていた。

登場する馬

ヒダルゴ

小柄でまだら模様が特徴なヒダルゴ

フランクの愛馬。まだら模様が特徴の小柄なムスタング種。気性は荒いがフランクの指示を正確に実行する聡明さを持ちあわせる。これといった調教を受けていないにも関わらず、フランクとの意思疎通は完璧で多くの危機的状況を回避してきた。

アル・ハタル

黒く猛々しい名馬アル・ハタル

首長リヤドが所有するアラブ馬。サバイバルレースで敵なしの名馬と謳われており、その存在価値から繁殖や利権などを求める声が多い。騎乗には優秀な騎手しか許されず、レースでは終始トップをキープする実力を見せつけた。

カムリア

手塩にかけて育てたカムリア(右)の様子を伺うレディー・アン(左)

レディー・アンが所有する牝のアラブ馬。優勝した暁にはアル・ハタルとの交配の権利が得られ、逃せば優勝金の40%を払う約束になっている。ヒダルゴやアル・ハタルにはやや劣るものの、過酷なレースを上位で完走する確かな実力を持つ。

『オーシャン・オブ・ファイヤー』の用語

オーシャン・オブ・ファイヤー

富と名声を求め世界一過酷なレースに挑む参加者たち

アラブで1000年以上の歴史を持つ伝統的レース。アラビアの砂漠を走破し、ペルシャ湾岸からイラクを抜ける過酷なコースであり、その距離は約4800kmで脱落することは死を意味する。扱われる馬は由緒ある血統のアラブ馬であり、アメリカ人のフランクにムスタング種のヒダルゴの参加は否定的な声が多く、レース中には嫌がらせや妨害が発生した。世界一過酷なレースと銘打たれるだけに優勝者には賞金10万ドルと名誉が保証される。

スー族

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