ツェズゲラ（HUNTER×HUNTER）とは【徹底解説・考察まとめ】

ツェズゲラの概要

ツェズゲラとは富樫義博が描く『HUNTER×HUNTER』の登場人物で、『グリードアイランド』のプレーヤー。ハンター協会に所属しており、懸賞金ハンターという肩書きを持つ。念能力という自身のオーラを自在に操る力の強力な使い手であるが、能力の詳細はまだ判明していない。冷静かつ慎重な性格の持ち主で、豊富な戦術を持っており駆け引きにも優れている。
競売に参加するバッテラの付き人として初登場。ツェズゲラはバリー、ケスー、ロドリオットの3人の仲間と共に仕事をこなしてしていく。また、ハンターとしての素質や能力や鋭い洞察力が認められ、『グリードアイランド』のプレイヤー選考会の審査員も務めている。

バッテラにゲームクリアの協力を要請しに来た、本作の主人公ゴン＝フリークスと、ゴンの相棒でメインキャラの1人であるキルア＝ゾルディックに対し「不適格」の判定を下し、一蹴した。だが、10日後の再審査で驚異の成長を遂げていた2人を見て「末恐ろしい子供達だ」と唖然としていた。
ゲームは仕事仲間の3人と共に挑み、途中まではトップクラスの成績を残していた。だがリーダーのゲンスルーと仲間のバラ・サブの3人で構成されたゲンスルー組との交渉で、ゲンスルーたちの策略に引っ掛かるという手痛い失敗をしてしまう。そして失敗を巻き返すために、同じく『グリードアイランド』のプレイヤーの1人であるゴレイヌから「一坪の海岸線」の情報を買う。その際ツェズゲラは、ゴレイヌから情報料50億ジェニーという理不尽な要求をされていた。その後はゴンとキルアと「一坪の海岸線」を獲得するために協力する。
「一坪の海岸線」が、ドッジボール対決に勝利することで手に入ると知ったツェズゲラは、ゴンたちと戦いに向かう。そして『グリードアイランド』のゲームマスターであるレイザーとのドッジボール対決では、レイザーの高速パス回しに適応できず、背中に深手を負い退場。そしてゴンたちが試合に勝利し、カードの分け合いではゴンたちにオリジナルを渡し、自身は複製を受け取った。

しかしその後、「一坪の海岸線」が入手されたことを知ったゲンスルーから狙われてしまう。だが自身の実力ではゲンスルーに勝てないと悟ったツェズゲラは、3週間の時間稼ぎをゴンたちに頼む。そしてゲンスルーに勝つための戦略や材料を入手し、ゲンスルーに宣戦布告をした。計画は順調に進んでいたが、雇い主であるバッテラが傭兵の派遣を急遽キャンセルしたことにより、計画が破綻。その後はバッテラを連れてゲンスルーたちから逃亡することとなった。

ツェズゲラは、ゲンスルーから逃亡した後もゲームには戻らず、脱落となった。その後は慰謝料として、バッテラからクリア報酬の70％（350億ジェニー）を受け取り『グリードアイランド』から撤退した。

ツェズゲラのプロフィール・人物像

CV：梁田清之

黒髪のオールバックで顎ひげを生やしている。眉毛だけ白いのが特徴的。初登場時は黒スーツに蝶ネクタイだったが、以降は上下深緑の作業着を着用している。ツェズゲラは大富豪のバッテラに雇われ、その付き人として登場した男性である。冷静かつ慎重な性格の持ち主で、豊富な戦術を持っており駆け引きにも優れている。相当な実力の持ち主だが、命を懸けなければいけない危険な戦闘は徹底的に避ける。そして「仕事は全て金が目的」と公言するほど金銭への執着心が強い。だが、独善的な性格ではなく、分を弁えた行動を取る。ハンター協会に所属しており、懸賞金ハンターという肩書きを持つ。また様々な功績を上げたことで、「特定の分野において輝かしい業績を残した人物のみに与えられる」シングルの称号を獲得し、「シングルハンター」となった。ツェズゲラもその称号に誇りを持っている。そしてその実力と鋭い洞察力を買われ、バッテラから『グリードアイランド』のプレイヤー選考会の審査員を任されている。
レイザーとのドッジボール対決で大怪我を負った際には、自身の衰えを痛感していた。だが「もう一度一から鍛え直すか…」と悔しさを糧に鍛錬することを決意をするなど、慢心せず実力不足を素直に認められる度量の大きさが描かれていた。他者をリスペクトし尊重することもできるので、部下からの信頼も厚く人望がある。

ツェズゲラの能力

念能力

ツェズゲラの念能力の詳細は判明していないが、オーラを練り上げることで、通常以上のオーラを生み出せる練を使用している。ツェズゲラの代表的な練の使用シーンでは、足元に念を集中させ「16m80cm」の跳躍をして見せた。

高い身体能力

ツェズゲラはあまり目立ったシーンはなく、その活躍が分かりづらい。だが、レイザーから「強さは申し分なし」と評価を受けており、確かな実力があることが伺える。そしてレイザーとのドッジボール対決では、背中に不意打ちを食らいそうになったとき、ゴンたちの掛け声で咄嗟に背中にオーラを集中させ致命傷を防いだこともあり、身体能力はかなり高いことが分かる。

シングルハンター

ツェズゲラは、特定の分野において華々しい業績を残した者に与えられるシングルの称号を獲得し、「シングルハンター」となっている。シングルハンターに認定される基準というものは曖昧ではあるが、その道は狭く、認定されると立派なプロハンターとして一目置かれる存在となる。

ツェズゲラの来歴・活躍

バッテラの付き人として競売に参加

ツェズゲラは、バッテラの付き人として競売に参加。バッテラは多くのハンターを雇い、能力者たちが念で作った念能力者専用のゲーム『グリードアイランド』の、データ収集に力を注いでいる大富豪の男性。後にバッテラは、事故で植物状態になってしまった恋人を救うために、『グリードアイランド』を攻略しようとしていたことが分かった。ツェズゲラは、その中でもかなりの実力者でシングルハンターでもあるため、バッテラから一番の信頼を置かれており、プレイヤー選考会の審査員も一任されている。『グリードアイランド』では、バリー・ケスー・ロドリオットの3人と共に仕事をこなしている。そしてツェズゲラは、ゲーム中で最も手に入れるのが難しく、雇い主バッテラの目標でもある「一坪の海岸線」を入手するために、仕事仲間の3人と共にゲームに参加する。

ゴンとキルアとの出会い

バッテラにゲームクリアのための協力を頼みに来た、本作の主人公ゴン＝フリークスとその相棒キルア＝ゾルディックに出会う。そしてツェズゲラは、「練を見せてもらおうか」とゴンたちに言った。その言葉はハンターたちの中では「強さを示せ」ということだったのだが、ゴンたちはそれを知らずにただの練を見せた。それによりツェズゲラはゴンたちを「不適格」とし、一蹴した。ツェズゲラは審査で2人を「不適格」としたが、2人の潜在能力の高さには気付いており、10日後の再審査を楽しみにしている。そして迎えた10日後のプレイヤー選考会、ゴンたちは期待以上の成長を見せ、2人とも合格とした。その際ツェズゲラは「末恐ろしい子供達だ」とその成長ぶりに驚いていた。

バリー・ケスー・ロドリオットの3人と共にゲームに参加

ツェズゲラは、仕事仲間のバリー・ケスー・ロドリオットの3人と共にゲームに参加する。順調にトップクラスの成績を残していたが、リーダーで爆弾魔（ボマー）のゲンスルー・バラ・サブの3人で構成されたゲンスルー組との交渉で、「税務長の籠手」を使いカードを奪うというゲンスルーの策略にはまってしまい、重要なカードが敵の手に渡ってしまうという大きな痛手を負った。ツェズゲラは汚名返上のために、『グリードアイランド』のプレイヤーの1人であるゴレイヌから突きつけられた、理不尽な要求をのんで50億ジェニーを支払い、「一坪の海岸線」の情報を入手した。
情報の入手後は、ゴンとキルアと協力体制を取ることにした。その際キルアに「あんた達の錬を見せてよ」と言われツェズゲラは、大きく跳躍した。だが、ゴンとキルアにあっさりと記録を抜かれてしまう。その時ツェズゲラは、短期間で成長した2人を見て驚きを隠せなかった。
無事に協力体制を取ることができたが、『グリードアイランド』のゲームマスターであるレイザーの手下ボポボが、海賊たちとのスポーツ対決で謀反を起こしたにより、レイザーに処罰されるという事態が発生。この際ボポボが死亡したことで、「これはゲーム内ではなく現実世界である」ことが判明。衝撃の事実が判明したが、ツェズゲラたちは予定通りレイザーとのドッジボール対決に挑む。

ドッジボール対決で負傷

レイザーとのドッジボール対決に挑むツェズゲラとゴン、キルア。だがツェズゲラは、レイザーの創り出した念人形の強力なパス回しに対応できなかった。そして背中に重傷を負い、退場になってしまう。その後はゴンとキルアに試合を託したが、自身の戦闘能力が衰えていることを痛感し「もう一度一から鍛え直すか…」と鍛錬することを決意。
試合はゴンとキルアが見事に勝利した。ツェズゲラは勝利後のカードの分け合いでは2人を労い、オリジナルを2人に託して自身は複製を受け取った。

しかし、「一坪の海岸線」を手に入れたことを知ったゲンスルーから狙われてしまう。だが、ゲンスルーとの実力差は修行をしたところで縮まるものではないと理解していた。なので、ゴンたちに3週間の時間稼ぎを頼む。そしてツェズゲラは、バッテラに協力を仰ぎ、強力なカード集めや様々な戦略を練ってゲンスルーに勝つための策を立てていた。
ツェズゲラは万全の態勢を整えゲンスルーに宣戦布告した。そしてゲンスルーとの激しい攻防の末、予め計画していた傭兵で迎え撃つために島の外にゲンスルーを誘導する。だがバッテラが、傭兵の派遣を急遽キャンセルしたことにより、計画が破綻。ツェズゲラはバッテラに理由を問い詰めたが「もういいんだ…」と言われてしまう。その行動に怒りが収まらないツェズゲラであったが、ゲンスルーが追ってきたためバッテラを連れてやむを得ず撤退することとなった。

『グリードアイランド』から完全撤退