姫様“拷問”の時間です(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『姫様“拷問”の時間です』(ひめさまごうもんのじかんです)とは、魔族の虜となった姫が、「美味しい物を目の前で美味しそうに食べる」という斬新な拷問に屈していく様を描いたギャグ漫画。総閲覧数1億を超える人気作で、2024年にアニメ化することが発表された。
魔王軍の虜となった姫様は、最高位拷問官のトーチャー・トルチュールによる拷問を受ける。「魔族などに屈するものか」と構えていた姫様だったが、「目の前で美味しいものを食べる」という斬新な拷問にあっさり屈服し、意思ある聖剣エクスを呆れさせていく。

『姫様“拷問”の時間です』の概要

『姫様“拷問”の時間です』(ひめさまごうもんのじかんです)とは、魔族の虜となった姫が、「美味しい物を目の前で美味しそうに食べる」という斬新な拷問に屈していく様を描いたギャグ漫画。
ジャンプ+で掲載されているWEBコミックで、2023年時点で単行本売り上げが15万冊以上、総閲覧数1億を超える人気作。世界観は一見ファンタジー風だが、魔族たちの街の風景は現代日本のものと変わらず、現代になって誕生した新しい料理やお菓子も頻繁に登場する。2024年にはアニメ化することが発表された。

魔王軍の虜となった姫様(ひめさま)は、最高位拷問官のトーチャー・トルチュールによる拷問を受ける。「魔族などに屈するものか」と構えていた姫様だったが、トーチャーが用意していたのは「目の前で美味しいものを食べる」という斬新な拷問だった。
「美味しそう、自分も食べてみたい」との想いを抑えられず、姫様はあっさり屈服しては自分も御馳走にありついて舌鼓を打ち、一緒に捕まった意思ある聖剣エクスに呆れられる。鬼族の陽鬼(ようき)と陰鬼(いんき)、半獣のクロル、魔王ゴッドサンダーの娘マオマオなど、次々と現れる拷問官たちと一緒に遊んだり美食を味わったり休暇を楽しんだりしながら、姫様は今日も屈しては王国のどうでもいい極秘情報を暴露していく。

『姫様“拷問”の時間です』のあらすじ・ストーリー

姫様の不覚

王国と魔王軍は、長きに渡る戦争を繰り広げていた。幼い頃から戦士として己を鍛えてきた姫様は、意思ある聖剣エクスを手に、王国の主力として最前線で戦い続けていた。
しかしある時、無二の親友だと思っていたサクラ・ハートロックに裏切られて深手を負い、これが原因で魔王軍に囚われてしまう。装備を奪われ、エクスも封じられ、姫様は魔王城の地下深くへと幽閉されるのだった。

“拷問”の開始

ある日、姫様の閉じ込められている牢に魔王軍最高位拷問官のトーチャー・トルチュールという女魔族がやってくる。「これから拷問を開始します」と宣言する彼女をひるむこともなく睨みつけ、姫様は「どんな拷問にも耐えて見せる」と豪語する。
しかし、トーチャーが用意した拷問は「美味しそうな食べ物を目の前で食べる」という斬新なもので、「最高に美味しい瞬間を逃したくなければ情報を提供しろ」と迫られる。目の前で繰り広げられる美食の宴に姫様はあっさり屈服し、自分の知る王国の秘密を話してしまう。

秘密と交換で美味しいものを食べさせてもらった姫様はニコニコ顔で喜ぶが、エクスは「これが王国軍を率いた姫様の姿か」と呆れる。姫様が話した秘密は、「王様の個人的な嗜好」など戦争の推移にはまったく役に立たないどうでもいいものばかりで、魔王ゴッドサンダーは「もっと情報を吐かせろ」とトーチャーに要求。姫様の拷問の日々はまだまだ続く。

新たな拷問官たちの活躍

姫様の拷問にやってくるのはトーチャーだけでなく、鬼族の陽鬼(ようき)と陰鬼(いんき)、半獣のクロル、巨人族のジャイアント、魔王の娘のマオマオ、吸血鬼の名家の娘バニラ・ペシュッツなども自慢の拷問を携えて次々と現れる。それは楽しそうな遊びであったり、人気のスポーツだったり、姫様が密かに憧れていたリラクゼーションであったりした。
「今度こそ屈するものか」と毎回気合を入れる姫様だが、結局はそれらの楽しそうな雰囲気に負けて「屈するから一緒にやらせて」と頼むのが常で、エクスを嘆かせる。拷問の日々を続ける内、姫様と魔王軍の拷問官たちは次第に仲良くなり、友人なのか同僚なのか独特の距離感で接するようになっていく。

友との再会と仲直り

ある時、魔王城に人間側の暗殺者が侵入。その正体は、驚いたことにかつて姫様を裏切ったサクラだった。彼女は実は王国とは別の国の出身の暗殺者で、当初は姫様の暗殺を命じられて王国に潜伏していた。しかし姫様に近づく中で本当に彼女と友達になってしまい、どうしても本気で攻撃することができず、返り討ちにされて任務に失敗。これにより立場を失い、事実上の処刑である「魔王暗殺」を命じられたのだった。
これを聞いた魔王は、サクラを拷問官として試験採用。姫様の拷問を担当させる。サクラは「今さら姫様の前に顔を出せない」と頭を抱えるが、トーチャーたちに促されてついに再会。姫様はサクラの無事と自分たちの友情が偽りのものではなかったことを知って喜び、2人は交流を再開させるのだった。

『姫様“拷問”の時間です』の登場人物・キャラクター

王国

姫様(ひめさま)

CV:白石晴香

王国の姫君。姫でありながら聖剣エクスに選ばれた王国屈指の猛者であり、魔王軍との戦いでは最前線で剣を振るっていた。
肉体的にも精神的にも屈強だが、幼い頃から厳しい鍛錬漬けの日々を送ってきたため、美味しいものの誘惑にはとことん弱い。高価な食べ物からB級グルメ、大量生産のお菓子までその嗜好は多岐に渡る。高貴な出身であるためノブレス・オブリージュの精神を大事にしており、未熟な拷問官が相手の時はそっと手助けしてあげることも少なくない。

エクス

CV:小林親弘

意思を持つ聖剣。姫様の戦士としての資質と高潔な魂を認め、彼女に力を貸す。姫様が魔王軍に捕まった際に一緒に確保され、現在は封じられた状態で彼女と同じ牢に入れられている。
美味しい食べ物を前にあっさり屈する姫様に対しては大いに呆れており、たびたびツッコミを入れている。

魔王軍

トーチャー・トルチュール

CV:伊藤静

魔王軍の最高位拷問官。美味しいものを目の前で食べて見せて、“最高に美味しい瞬間を味わいたければ秘密を話せ”と迫る斬新な拷問で姫様を毎回必ず屈服させている。
捕虜の扱いには細心の注意を払い、常に拷問対象の体調を気遣い、「具合が悪い」と言われれば拷問の予定を別の日に回す拷問官の鏡。休日には話題の美食の食べ歩きをしている。

魔王ゴッドサンダー(まおうゴッドサンダー)

YAMAKUZIRA
YAMAKUZIRA
@YAMAKUZIRA

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