ノラ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

ノラの概要

ノラとは空島スカイピアの聖域「アッパーヤード」に生息する大蛇。
400年以上前にジャヤの原住民から「カシ神」と呼ばれ畏怖されていた大蛇の孫にあたる個体であり、ノラという名前は「野良」からとったのではなく、当時の原住民の少年・セトが大恩人にちなんで名付けたもの。
その存在を知る人物からは別名「空の主」と呼ばれ、恐れられている。
空島に辿り着いた麦わらの一味の前に現れては鋭い牙で噛みついてきたり、巨体ながらも素早い動きで追いかけるなどルフィ達を苦しめた。
偶然に出会った野生生物かと思いきや、空島の歴史を知る生き証人という設定がある。
そのため好きな読者も多い。

ノラのプロフィール・人物像

属：蛇
性別：オス
年齢：400歳以上
誕生日：3月10日
推定全長：200m以上
推定体重：4万t以上
二つ名：空の主
初登場：255話

声優：高塚正也

空島特有の環境がそうさせたのか、はたまた長年生きたためか、それともカシ神の血を引いているからか、いずれにせよその体躯はアナコンダやサンドラ大トカゲの非ではなく、眼球だけでも一般的な成人男性を上回るほど巨大。
現在ではアッパーヤードに生息する最大最強の捕食者として島の生態系の頂点に君臨している。
一般的に蛇は鳴かないと言われるが、ノラの場合は 「ジュラララ」 と盛大に咆哮する事も多い。（幼少期は 「チュラララ」 と鳴いていた）
『ONE PIECE magazine Vol.7』の「怪物図鑑」によれば、腹側の鱗は移動をスムーズにするため滑らかで柔らかになっており、保護するため麺状の毛が生えている。
また、主に木の上で生活し頭を上にすることが多い性質上、血液の循環を良くするため通常のヘビに比べ心臓の位置が高くなっている。
シャンドラの鐘を探し、サバイバルでは多くの者を巻き込んだ。サバイバルに巻き込まれた大蛇かと思いきや、物語の中心となるノーランドの時代の生き証人の1匹という設定がある。

ノラの能力

400年の時を経て、カシ神の血を引くノラは巨大なヘビに成長した。しかしノラの強みは巨大さだけでなく、空島に生息する貝を利用した小型ダイアル船・ウェイバーでも逃げ切ることが難しいほどの俊敏性と機動力である。
さらに鱗や皮はワイパーの燃焼砲による攻撃を受けてもびくともしないほどの防御力を有し、おまけに牙には大木や石材をも瞬く間に腐食させる凶悪な猛毒を持つという。
最早遭遇する事自体が死を意味しているといっても過言ではないほど危険な生物と化している。
しかもノラの先祖であるカシ神様には人が生贄として捧げられていた事、ノラの体内に人骨が入り込んでいた事から分かるようにその気になれば人間を捕食することもできる様子。

ノラの来歴・活躍

元々は人懐っこい性格

元々は案外人懐っこい性格で、セトやノーランド、カルガラなどに懐いていた（実はノーランドやカルガラに親や祖父が殺害されているのだが、ノラ自身がその事実を知っていたのかは不明）。
シャンドラの遺跡に安置されていた黄金の大鐘楼の音色を気に入っており、普段はその音がよく聞こえる遺跡に居付いていた。
しかし、ジャヤが“突き上げる海流（ノックアップストリーム）”によって上空1万mの積帝雲まで吹き飛ばされた際に巻き込まれる形で空島に来てしまい、その衝撃や地形の変化によって遺跡から放り出されてしまった。
以来、アッパーヤードと呼ばれるようになった島の密林の中で、激変した環境下でも生き残り、先代・先々代の個体にも劣らないほどの巨大な蛇へと成長。
しかし、元々人間と接点を持ちながら生きていたことはしっかり覚えており、明確に敵対することがなければとても気性が良く、仲良くなった人間まで無作為に襲うような事は無い。
大鐘楼の音色は今なお大好きで、偶然にも数百年ぶりにシャンドラの遺跡に辿り着いた際には大粒の涙を零しながら大鐘楼を探し回り、その音色が響き渡った（ある目的のためにルフィが叩き鳴らした）際には今は亡きカルガラ達の事を思い出し号泣しながら歓喜の咆哮を上げていた。

カシ神様はノラの先祖

400年前のジャヤにはカシ神と呼ばれる巨大なヘビが生息しており、原住民のシャンディアから森の神として崇められていた。
村が疫病に苦しんだ際には、カシ神に若い女性を人柱に捧げることにより疫病を鎮めるという儀式があった。
しかしながらそれを目撃し激怒したモンブラン・ノーランドは不必要な儀式を止めるためカシ神の首を切り落とし、その子供だと考えられる大きなヘビはカルガラによって殺された。
ノラはその容姿から、カシ神の孫だと考えられている。

カルガラとノーランドに可愛がられるノラ

カルガラは疫病から村を救うために娘を人柱として差し出そうとしたが、モンブラン・ノーランドがカシ神を倒してしまう。
大罪だと責められたモンブラン・ノーランドであったが疫病を治すと宣言し無事に成功する。
カルガラはカシ神の首を切り落としたことを理由に激怒していたが、疫病を治療したノーランドの目の前でカシ神の子供と考えられる大きな蛇を自らの手で殺すことにより和解する。
その後2人は幼く無邪気なノラと出会うが、疫病と蛇の関係性はなく殺生する必要もないという理由で可愛がることになる。
やがてモンブラン・ノーランドは島を去ることになるが、カルガラは感謝の念と再会を願う意味を込めてノラが好きな大鐘楼を鳴らしている。

ノラの関連人物・キャラクター

モンキー・D・ルフィ

誕生日：5月5日
海賊「麦わらの一味」船長であり、異名は「麦わらのルフィ」。
夢は「ひとつなぎの大秘宝」を見つけて海賊王になることと、シャンクスとの再会。「東の海（イーストブルー）」のフーシャ村出身である。
動物系悪魔の実「ヒトヒトの実」モデル"ニカ"の能力者で、全身を自在に伸縮させられるゴム人間である。
常にかぶっている麦わら帽子がトレードマーク。左目の下に傷があり、新世界編からは胸に大きなX字形の傷跡がある。一人称は「おれ」。
家族にはモンキー・D・ドラゴン（父）、モンキー・D・ガープ（祖父）、ポートガス・D・エース（義兄）、サボ（義兄）がいる。
ルフィ自身は望まなかったため親子の盃を酌み交わしはしなかったが、麦わらのルフィの子分にと集った7名が勝手に”子分盃”とやらを交わし、 実質総勢5,600名超えの麦わら大船団の大頭となる。
メンバーは”白馬のキャベンディッシュ”（美しき海賊団75名）、”人食いのバルトロメオ”（バルトクラブ海賊団56名）、 ”首領・サイ”（八宝水軍約1,000名）、”破壊砲イデオ”（XXXジム格闘連合4名）、”戦士レオ”（トンタッタ族トンタ兵団200名）、 ”ハイルディン”（未来の巨兵海賊団5名）、”開拓冒険家オオロンブス”（ヨンタマリア大船団4,300名）。
ルフィの懸賞金推移は3,000万ベリー、1億ベリー、3億ベリー、4億ベリー、5億ベリー、15憶ベリー、30億ベリーである。
ルフィはノラに丸飲みにされたことに気が付かず出口を探そうと体内をさまよっていた。

カシ神

誕生日：11月4日
400年前シャンディアで神と崇められた大蛇であり、ノラの先祖である。
疫病から村を救うため、カシ神に人柱を差し出すことで村を疫病から救うと住人からは信じられていた。
しかし儀式の際にモンブラン・ノーランドに首を切られてしまう。