ロックマンエグゼ5（チーム オブ ブルース・チーム オブ カーネル・ツインリーダーズ）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】
『ロックマンエグゼ5（チーム オブ ブルース・チーム オブ カーネル・ツインリーダーズ）』とは、人気シリーズ『ロックマンエグゼ』の5作目にあたるゲームボーイアドバンス専用のデータアクションRPGである。カプコンにより開発され、登場キャラクターが異なる複数のバージョンがリリースされた。
前作で壊滅したはずの犯罪組織「ネビュラ」の手により仲間達が攫われてしまう。主人公の光熱斗はネビュラに立ち向かうため、チームを結成しインターネットの平和を守る。
無事にブルース（チーム オブ ブルース）、カーネル（チーム オブ カーネル）を奪還したチーム一行は、ネビュラの本拠地がある富士山の火口付近に乗り込む。火口付近には、巨大な施設がそびえたっていた。各々が分かれて本拠地まで侵入し、それぞれのセキュリティを突破しつつ先へ進んでいく。しかし、進んでいく過程でネビュラのナビ達の策略により味方のナビが犠牲となり、最後はロックマンのみとなってしまう。全てのセキュリティを解除し、光熱斗はとうとうDr. リーガルと対峙する。
Dr. リーガルは、ココロネットワークというシステムを開発することで、全人類の心をネットワークに接続し、悪の心のデータを流し込むことで人間に負の感情を植え付けることを目的としていた。そして、その悪の感情をデータ化したものが「ネビュラグレイ」と呼ばれる存在である。光熱斗は付近のサーバーにプラグインし、ネビュラグレイに挑む。強大な負の感情の塊であるネビュラグレイに苦戦するロックマンだが、決死の想いでネビュラグレイに致命傷を与える。
しかし、悪の感情は消えることはなく何度も復活するとDr. リーガルは光熱斗をあざ笑い、負の感情のデータがロックマンを飲み込む。その時、光熱斗はロックマンと心を通わせシンクロする。するとロックマンが、過去に亡くなった光熱斗の双子の兄の光彩斗（ひかりさいと）の姿になっていた。そして闇の力をかき消し、チームのメンバーの力を総動員してネビュラグレイを完全に消滅させる。ココロネットワークの壊滅を目の当たりにしたDr. リーガルは絶望し、崩壊していく基地に留まる。他の仲間達は外へ避難するも、これまで研究を共にしてきた光裕一郎は残り、Dr. リーガルに更生するよう説得する。その後、Dr. リーガルの父親であるワイリーが突如現れ、ココロネットワークをオーバーフローさせることで、過去数十年のDr. リーガルの記憶を消し去り、真っ当な科学者として進むことを言い渡す。
ネビュラの脅威が去った現実世界。科学省にチームのメンバーが集められ解散式が行われる。そこに、負の感情を忘却したDr. リーガルが新しい科学省のメンバーとして迎え入れられた。そして、チームは解散し人々は平穏な日々を送っていた。光熱斗が友人達と再会し、笑顔で過ごしている息子を見た光裕一郎は、「世界中の子供が達があんなふうに笑い合える未来を作っていかないとな」と呟くのであった。
『ロックマンエグゼ5』のゲームシステム
基本的な流れ
占領された電脳世界を守り抜くことで物語は進んでいく
本作では、従来のシリーズ同様、現実世界と電脳世界を行き来して、現実世界で引き起こされるトラブルを電脳世界のウイルスを除去することで解決していくことが主な目的となる。流れとしては、事件が勃発し、仲間となる人物やナビとのやりとりの後に彼らをチームに引き入れ、黒幕となるネビュラのナビとの交戦となる。
リベレートミッション
目標のターンを切ってクリアすると豪華な報酬がもらえる
「リベレートミッション」と呼ばれる、本作より初のバトルシステムであり、2ー5体の味方ナビと協力して敵キャラや敵のアジトを殲滅していくゲームである。エリアには紫色のダークパネルと呼ばれるネビュラのナビにより侵食されたパネルが張り巡らされており、これをリベレートして先に進み、ボスであるダークロイドをデリートすることでクリアとなる。道中には、ガーディアンと呼ばれる中型のウイルスが配置されており、彼らが守っている「闇の穴」と呼ばれる特殊なダークパネルを全てリベレートすることで、ダークロイドの周りを囲っている「トリデパネル」が消滅し戦いを挑むことができる。
リベレートミッションはターン制であり、味方の全てのナビの行動を終えると相手ターンとなる。味方のターンでは、ダークパネルのリベレート、休息して体力回復、その他固有の能力を使用のいずれかを選択できる。味方ナビの行動の順番は自由に選択できる。相手ターンでは、パネル上でダメージを与えてきたり、ダークパネルを増殖させたりする。リベレートを行うとウイルスとのバトルとなり、闇の穴ではガーディアンが1体現れる。バトルは最大で3ターン行われ、3ターン目を迎えると自動的に戦闘終了し、リベレート失敗となる。リベレートの際、周りにあるダークパネルの配置によって戦う際のパネルの状況も異なる。ダークパネルが正面1マスのみの場合は有利な状態となり、味方ナビのエリアが3マス分多い状態となる。正面1マスに加えて左右どちらかにダークパネルがあると不利な状態であり、逆に相手ナビのエリアが3マス多い状態で戦闘となる。左右2マスもしくは前後にダークパネルがある状態だと挟み撃ちとなり、真ん中2列が自身のパネルとなり、左右2列のパネルに敵が配置される。なお、1ターンでウイルスをデリートすると1ターンリベレートとなり、ナビ周辺のマスを全てリベレートできる。
各ナビには固有のリベレート能力があり、オーダーポイントと呼ばれるポイントを消費して、一度に多くのダークパネルをリベレートしたりトラップを除去したりなど特殊なリベレートができる。エリアに落ちている黄色い？マークのパネルはアイテムパネルで、ランダムでアイテムやチップ、オーダーポイントを入手できる。
バトルシステム
自陣と相手の陣地を隔てて戦うシステムは本作でも健在
電脳世界上のウイルスとの戦闘を「ウイルスバスティング」といい、ナビとの戦闘を「ネットバトル」と呼ぶ。バトルの際は、9マスvs9マスでお互いの陣地が仕切られており、相手のマスへ侵入することはできないが、一部のチップを使用することで相手の陣地に飛び越えることができ、敵によっては自身のマスに侵入していくるものもいる。相手のHPを0にすることで勝利となる。エリアは特殊なチップを使用することで自身のマスを増やしたり壊したりすることができる。
『ロックマンエグゼ5』の登場人物・キャラクター
メインキャラクター
光熱斗（ひかり ねっと）
『ロックマンエグゼ』シリーズの主人公であり幾度となく世界を救ってきた
本作の主人公。秋原町の小学校に通う活発な少年。ナビマークが描かれたバンダナを撒いており、ローラーが入ったシューズで移動する。勉強は苦手だがウイルスバスティングの実力は極めて高く、大人にも認められている。しかし、精神的に未熟なところが多く、周りの大人やナビのロックマンに世話を焼かれる場面もある。
本作では、リベレートミッションの際やロックマンが連れ去られた際に別のナビを操作しており、オペレートの実力が極めて高いことがわかる。また、友好的な性格で、チームに入る様々な人物と打ち解けるとともに、一時的にリーダーをメンバーから任命される等チーム内での信頼も厚い。持ちナビであるロックマンとの絆が強く、物語終盤では2人が心を通わせることで亡くした双子の兄の姿を体現し、黒幕であるネビュラ・グレイを葬り去ることに成功する。
ロックマン
光熱斗の長年のパートナーであり兄の代わりでもある
主人公の光熱斗のナビ。青いフォルムが特徴だが、仲間ナビのフォルムを継承するソウルユニゾンと呼ばれる機能により姿や性能が大きく変化する。真面目で温厚な性格だが、正義感が強く光熱斗と共に数々のウイルスや事件に立ち向かう。活発で行動力がある光熱斗に対して世話を焼く場面が多いが、お互い強い信頼関係で結ばれている。主な武器は右腕に搭載されるロックバスターだが、単調な攻撃であり威力は低い。そのため、物語中でロックバスタ―だけでは対応できない場面を仲間ナビに頼って進むことが多々見られる。
ロックマンの正体は、「H・B・D」と呼ばれる心臓病で亡くなった光熱斗の双子の兄である彩斗（さいと）のDNAデータを人格データに変換した後に、「エクサメモリ」と呼ばれるメモリ拡大プログラムに取り込んで移植されたことで誕生したナビである。そのため、本作の黒幕であるネビュラ・グレイとの決戦の際は、光熱斗と心を通わせることで彼の双子の兄である彩斗の姿を体現し、ネビュラ・グレイを消滅させる。基本的に人格はロックマンのものであるが、兄としての人格が形成されている時は光熱斗のことを「熱斗」と呼び捨てで呼ぶ。
桜井メイル（さくらい めいる）
シリーズのヒロインであり光熱斗の幼馴染
光熱斗の幼馴染で本作のヒロイン。光熱斗が隠れてネビュラ討伐部隊のチームに入っていることを知り、密かに不安を抱く。前作ではナビのロールをネットバトルに参加させていたが、本作では序盤にPETを奪われたため光熱斗達にPETの奪還を依頼する。
ロール
桜井メイルのナビでありロックマンと恋仲にある
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目次 - Contents
- 『ロックマンエグゼ5』の概要
- 『ロックマンエグゼ5』のあらすじ・ストーリー
- シナリオ1 ブリザードマン編
- シナリオ2 シェードマン編
- シナリオ3 クラウドマン編
- シナリオ4 ダークロックマン編
- シナリオ5 コスモマン編
- シナリオ6 ダークブルース／ダークカーネル編
- シナリオ7 ブルース／カーネル奪還編
- シナリオ8 ネビュラグレイ編
- 『ロックマンエグゼ5』のゲームシステム
- 基本的な流れ
- リベレートミッション
- バトルシステム
- 『ロックマンエグゼ5』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- 光熱斗（ひかり ねっと）
- ロックマン
- 桜井メイル（さくらい めいる）
- ロール
- 大山デカオ（おおやま でかお）
- ガッツマン
- 綾小路やいと（あやのこうじ やいと）
- グライド
- 光祐一朗（ひかり ゆういちろう）
- 光はる香（ひかり はるか）
- 『ロックマンエグゼ5』固有キャラクター
- 光正（ひかり ただし）
- ガウ
- フットマン
- スワローマン
- Dr.リーガル
- ワイリー
- フォルテ
- チーム オブ ブルース
- 伊集院炎山（いじゅういん えんざん）
- ブルース
- テスラ・マグネッツ
- マグネットマン
- チャーリー・エアスター
- ジャイロマン
- 六尺玉燃次（ろくしゃくだま ねんじ）
- ナパームマン
- ライカ
- サーチマン
- ジャスミン
- メディ
- チーム オブ カーネル
- バレル
- カーネル
- プライド
- ナイトマン
- ダーク・ミヤビ
- シャドーマン
- ディンゴ
- トマホークマン
- 日暮闇太郎（ひぐれ やみたろう）
- ナンバーマン
- 緑川ケロ（みどりかわ けろ）
- トードマン
- ネビュラ
- ブリザードマン
- シェードマン
- クラウドマン
- コスモマン
- ダークロックマン
- ダークブルース ／ ダークカーネル
- ネビュラグレイ
- 『ロックマンエグゼ5』のアイテム
- ミニエネルギー
- フルエネルギー
- シノビダッシュ
- オープンロック
- エネミーサーチ
- HPメモリ
- レギュラーアップ
- サブメモリ
- 拡張メモリ
- 『ロックマンエグゼ5』の用語
- リベレート
- ソウルユニゾン
- マグネットソウル（チーム オブ ブルース）
- ジャイロソウル（チーム オブ ブルース）
- ナパームソウル（チーム オブ ブルース）
- サーチソウル（チーム オブ ブルース）
- メディソウル（チーム オブ ブルース）
- ブルースソウル（チーム オブ ブルース）
- ナイトソウル（チーム オブ カーネル）
- シャドーソウル（チーム オブ カーネル）
- トマホークソウル（チーム オブ カーネル）
- ナンバーソウル（チーム オブ カーネル）
- トードソウル（チーム オブ カーネル）
- カーネルソウル（チーム オブ カーネル）
- カオスユニゾン
- マグネットカオス（チーム オブ ブルース）
- ジャイロカオス（チーム オブ ブルース）
- ナパームカオス（チーム オブ ブルース）
- サーチカオス（チーム オブ ブルース）
- メディカオス（チーム オブ ブルース）
- ブルースカオス（チーム オブ ブルース）
- ナイトカオス（チーム オブ カーネル）
- シャドーカオス（チーム オブ カーネル）
- トマホークカオス（チーム オブ カーネル）
- ナンバーカオス（チーム オブ カーネル）
- トードカオス（チーム オブ カーネル）
- カーネルカオス（チーム オブ カーネル）
- 善状態と悪状態
- パストビジョン
- ココロネットワーク
- 『ロックマンエグゼ5』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- ダークロックマンからの解放シーン
- 光彩斗の登場シーン
- 『ロックマンエグゼ5』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 前作との違い
- チップフォルダに組み込むことができるダークチップ
- メタルパネルの廃止
- 公式大会で禁止されたダークインビジ
- 部屋に飾られている前作で獲得した私物