ファンタシースターオンライン(PSO)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ファンタシースターオンライン』(PSO)とは2000年にセガから発売したオンラインゲーム。日本で初めて成功した家庭用ゲーム機用オンラインゲームといえる作品で、『ファンタシースターシリーズ』の1つである。比較的小さな空間を最大4人の比較的少人数で冒険するオンラインモードが特徴的。世界観はサイエンスフィクションであり、アイテムや武器などは映画『スター・ウォーズ』の影響を強く受けている。人口増加と環境破壊により、外宇宙へ移住する「パイオニア計画」が敢行されたところから物語が始まる。

『ファンタシースターオンライン』の概要

『ファンタシースターオンライン』は2000年12月21日、ドリームキャスト用ソフトとしてセガから発売されたオンラインゲーム。日本で初めて成功した家庭用ゲーム機用オンラインゲームと作品であり、発売当時はオンラインという単語にあまり馴染みがなく、内容がよくわからない人やオンライン環境が整っていない人になかなか受け入れられない状況が続いた。しかしオフラインモードも充実しており、徐々に人気を獲得していった。そしてWindowsやGC、Xboxといった複数のプラットフォームでバージョンアップ版が多数発売された。
2010年12月27日に、全ての(オフィシャル)オンラインモードサービスが終了した。

ゲームのジャンルとしては、アクションRPGゲームとしての要素がかなり多い。お使い感覚のクエストという概念が存在しており、そのクエストの条件をクリアしてキャラクターのレベルや武器、防具のレベルを上げていくことになるので、黙々とレベルアップによるキャラ強化、入手困難なアイテムや武器収取などを行うのが得意な人に向いているコンテンツと言える。
また本作のユーザーを爆発的に増やし、コアなファンを虜にしているがキャラクタークリエイションである。自分の意のままに基礎素材から種族、体型や髪型、性別を選び作り上げていき、それをゲーム中で実際に操作して動かすというのが最大の長所。
世界観はサイエンスフィクションで、特に映画『スター・ウォーズ』の影響を強く受けている。作品中に登場する種族はヒューマン(人間)と、その遺伝子を改造したエルフのような見た目のニューマン(新人類)、全身を機械で作られたアンドロイドの3種族。物語は人口増加と環境破壊により母星「コーラル」は衰退し、人類は外宇宙へ移住する「パイオニア計画」が敢行された後から後から始まる。

『ファンタシースターオンライン』のあらすじ・ストーリー

母星「コーラル」の衰退とパイオニア計画

人口増加と環境破壊により母星「コーラル」は衰退していた。そこで人類は外宇宙へ移住する「パイオニア計画」が敢行される。長年の調査により移住可能な惑星「ラグオル」を発見し、先行艦パイオニア1が旅立った。その数年後、一般移民船「パイオニア2」がラグオルの衛星軌道上に到着し、セントラルドームとなったパイオニア1との通信回線を開こうとした瞬間、謎の大爆発が発生し地表との通信は途絶えてしまった。
主人公はパイオニア1を捜査すべく、ハンターズとしてラグオルの地表に降り立つ。地表は既にテラフォーミングされており緑豊かで美しかったが、謎の大爆発があったにもかかわらずとても静かだった。地形も一切破壊されていない。人影は全くなく、異変直前まで人がいたのが突然消失したかのような不自然さがあった。
セントラルドームの地下には大空洞があった。その空洞は、さらに巨大な洞窟へと続いていた。これらの地下施設は、事前にパイオニア1より送られてきていた開拓記録には記載されていなかった。パイオニア1の人々はここで何をしようとしていたのか、主人公たちは謎の究明のために異様な怪物たちが跋扈する洞窟を探索していく。最深部にあったのは地下水路。そこから流れ着いた先は巨大な地下の研究施設だった。研究施設では機械たちが動いており、主人公たちを排除しようと襲い掛かってくる。

伝説的なハンター・リコに導かれて遺跡までやってきた主人公たちハンターズ。その最深部で封印を解いた彼らは、自分たちとは違う文明の存在を知ることになる。

ヒースクリフ・フロウウェンの捜索

パイオニア2によるラグオル探査計画が進展を見せ始めていた頃、ラグオル探査計画を取り仕切る総督府とは別の機関であるラボラトリ、通称ラボに2度に渡るテストを乗り越えた数名のハンターズが招集された。そこで「ヒースクリフ・フロウウェンの捜索」の任務を言い渡される。フロウウェンはパイオニア1の搭乗者であり、高名な軍人でもあったが、爆発事故よりももっと前に死亡の報告が届いていた。しかし爆発事故直前にパイオニア2に向けてフロウウェン本人から通信が届いていたという。
その記録をもとに捜索すると、セントラルドームとはかけ離れた地点にパイオニア1による建造物が発見された。そこでハンターズはあちこちに残されたフロウウェンのメッセージを拾い集め、中央管理区に立ち入るためのロックシステムを解除する。
ラボが中央管理区の真下にさらに別の施設が存在することを突き止める。海中に存在するそのプラントで、フロウウェンからの更なるメッセージを受け取りつつ進んでいくと、最奥部でフロウウェンをついに発見する。

隕石の落下

一連の問題が解決した後、当初は計画の失敗も囁かれていたパイオニア計画は再開されつつあった。しかしある時、惑星ラグオルの近くを通る隕石が発見される。当初はラグオルの横を通り過ぎるだけであったが、ラグオル地表から発射された謎の一筋の光によって軌道が変わり、パイオニア2の船体を掠めるようにしてそのままラグオル地表へ落下してしまった。
事態を重く見たパイオニア2総督府は、この隕石に関する調査のために再びハンターズを派遣する事を決定する。ハンターズが落下した隕石の跡で見たのは、渦巻く人々の陰謀の再来であった。

『ファンタシースターオンライン』のゲームシステム

キャラクタークリエイション

本作ではではゲーム開始時に自分の分身となるキャラクターを作成する。このゲームの世界では「ヒューマン」「アンドロイド」「ニューマン」の3種類の種族があり、キャラクター能力はこれらの種族と職業、性別の組み合わせで決定される。

キャラクタークラス

ヒューマー(HUmar)

ヒューマンの男ハンター。攻撃力が高い以外は平均的で、初心者向けのクラス。DC版初期では万能に強すぎたため、バージョンアップを繰り返すごとに弱体化されていった。

ハニュエール(HUnewearl)

ニューマンの女ハンター。ヒューマーと比べて攻撃力は低いが、精神力や防御力は高い。ネットワークプレイでは準サポート役的な扱いを受ける傾向にある。

ヒューキャスト(HUcast)

アンドロイドの男ハンター。攻撃力がクラスの中で最も高い。アンドロイド特有の高い耐久力も持ち合わせているが、精神力を持たないためにテクニックは一切使えない。

ヒューキャシール(HUcaseal)

EP2以降追加されたアンドロイドの女ハンター。ヒューキャストと比べて攻撃力と防御力、HPが低い。しかし命中・回避力で勝る。

レイマー(RAmar)

ヒューマンの男レンジャー。ステータスが均一で、ヒューマーと同じくバランス型とされている。全キャラ中最高の命中力を誇るもののそれ以外はかなり中途半端な仕上がりのため掴みどころが難しいという一面も。

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