モナーク/Monark(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『モナーク/Monark』とは、フリューから発売されたジュブナイルRPGである。対応機種はPlayStation 4・PlayStation 5・Nintendo Switch・Windows(Steam)。
異変の起きた学園を探索する「探索パート」、異界で悪魔との戦う「戦闘パート」に分かれている。また世界観は、一般的なジュブナイルRPGの明るい雰囲気とは違い、かなり暗く重いシリアスな雰囲気で、ホラーゲームのような仕掛けや謎解きなどが多い。
累計売上は5万本を突破。

『モナーク/Monark』の概要

『モナーク/Monark』とは、2021年10月14日にフリューから発売されたジュブナイルRPGである。シナリオなど開発に『真・女神転生』スタッフが関わっている。累計売上は5万本を突破。
対応機種はPlayStation 4・PlayStation 5・Nintendo Switch・Windows(Steam)。本編にセーブデータを引き継ぐことが可能な無料体験版がある。
世界観は一般的なジュブナイルRPGと違い、かなり暗く重いシリアスな雰囲気となっていて、ホラーゲームのようなプレイヤーを驚かせるような仕掛けや謎解きなどが存在する。また登場人物の過去も過酷なものが多く、『真・女神転生』のスタッフが手掛けた作品らしくなっている。
基本プレイは1人。

『モナーク/Monark』のあらすじ・ストーリー

プロローグ

主人公に異界で「虚飾の権能」を与えたバニタス

主人公が目を覚ますと、周りは霧で覆われ、記憶喪失となり、自分が何者かすらも忘れてしまっていた。目が覚めた主人公の近くには校医の「長谷川カケル(はせがわ かける)」と同級生の少女「日向望(ひなた のぞみ)」、妹を自称する少女「愛川千代(あいかわ ちよ)」が心配そうに見つめていた。3人は「学園に異変が起こってから1週間が経っている」と言う。主人公たちは霧が無い1階を目指すが、今まで圏外だった携帯に着信が入り、助けを呼べると思い、電話に出る。するとノイズのような着信音が頭に響き、元の世界とは違う異界に飛ばされ、悪魔に襲われてしまう。そこに黒いウサギのヌイグルミの姿をした「バニタス」が現れ、主人公に「虚飾の権能」を与える。主人公は与えられた力で悪魔たちを退け、元の世界へと帰還する。

第一部

異変が起き、結界が張られた新御門学園

異界から帰還した主人公たちは、学園の理事長である「神宮 ソラ(じんぐう そら)」から異変の原因となっているモナークとその契約者について聞かされる。事態の収束には、モナークと契約者の力のコアである「イデア」を全て破壊し、霧を晴らすしか方法がないと言う。ソラは、虚飾の権能を得た主人公に学園に起きた異変を解決するように依頼し、真生徒会を発足させ、本校舎の霧を晴らすために調査を開始する。

順調に本校舎にあるイデアを破壊する真生徒会。そこに本校舎を縄張りとする傲慢の契約者「一橋 鞍馬(ひとつばし くらま)」が立ちはだかる。なんとか一橋を退け、本校舎のイデアを全て破壊することに成功する。本校舎の霧を晴らし、本校舎の異変を収めた真生徒会は、次に図書室の調査を行うこととなる。
図書室で、怠惰の契約者「駿河台 こころ(するがだい こころ)」と出逢うが、彼女は主人公たちと敵対する意思はなく、「異変を収束させるために真生徒会に協力する」と言う。主人公はこころと一年生校舎の調査を行い、一年生校舎を縄張りとする憤怒の契約者「碇谷 昴(いかりや すばる)」と対峙する。碇谷を退け、一年生校舎のイデアも全て破壊し、霧を晴らすことに成功する。

一年生校舎の異変を収め、部室棟の異変の収束に向かう主人公。先に部室棟の調査に来ていたソラの養子「弓田 信哉(ゆだ しんや)」と合流する。信哉と部室棟前の調査を行い、嫉妬の契約者「遠野 あかね(とおの あかね)」を撃破し、部室棟のイデアも全て破壊する。
部室棟の異変も治めた主人公は二年生校舎へ向かう。二年生校舎に入ろうとした時、霧で自我を失った生徒に襲われてしまう。絶体絶命のピンチの時、たまたま二年生校舎の調査に来ていた暴食の契約者「舘 凌太郎(だて りょうたろう)」に助けられる。凌太朗と目的が同じことを知り、行動を共にする。二年生校舎を縄張りとする嫉妬の契約者「妻夫木 疾風(つまぶき はやて)」のイデアを破壊し、二年生校舎の霧を晴らすことに成功する。

生徒会室に戻った主人公は、ソラから旧寄宿舎の調査を依頼される。旧寄宿舎は、最強の契約者である「強欲の契約者」の縄張りだと言う。旧寄宿舎に調査へ向い、イデアをあと1つ残し、破壊することに成功する。その時、強欲の契約者の権能で、学園に異変が起こる前まで時間が巻き戻されてしまう。最後のイデアを破壊するため、主人公は旧寄宿舎に向かう。そこで強欲の契約者「長谷川 カケル」と対峙することになる。カケルを撃破、最後のイデアを破壊しようとするが、カケルの時空間操作の権能を使われ、イデアの破壊に失敗してしまう。
またカケルからソラが「憂鬱の契約者」であることを知らされる。
そして本校舎に戻った主人公は、ソラから真生徒会を解散すると宣言される。カケルの権能で時間逆行が起こり、異変前の学園になっていたが、世界の歪みが発生して2-Bの教室から異界に飛ばされてしまう。飛ばされた先の異界で、悪魔に襲われ、大量の出血をする千代を発見する。千代を襲う悪魔を撃破することに成功するが、大量出血で千代は絶命してしまう。主人公は、千代が命を落とした理不尽なこの世界を変えるため、もう1度世界に抗うと決意する。

第二部

第二部で重要なキャラクター「ヨル」が登場するシーン

第二部からバディによりルートが分岐し、こころか凌太朗のイデアを破壊しに行くことになる。望と凌太朗ではこころのイデアを、信哉とこころでは凌太朗のイデアを破壊しに行くことになる。
またバディを選択する際に、会話イベントが発生し、正しい選択肢を全て選ばなければ、各ルートに入ることができない。

望ルート「希望ノ盾」/憂鬱の章「黒キ豊穣」

主人公は、千代の死を自分のせいだとして、自責の念で押しつぶされそうになる望を奮い立たせる。主人公と望は、千代のような悲劇を起こさないため自分たちに出来ることを求め、ソラの元へ向かう。ソラは、「世界の歪みを全ての消し去るには、全ての契約者を排する以外に選択肢がない」と言う。主人公たちは、こころのいる図書館、ソラと信哉は凌太朗のいる資料室に向かうことになる。真生徒会で協力していたといえ、イデアを破壊されないようにするこころと戦闘になってしまう。望は最後までイデアを破壊することなく、協力関係を築こうと尽力する。が、イデアを破壊する以外に霧を晴らす方法はなく、主人公はイデアを破壊し、図書館の霧を晴らすことに成功する。

理事長室に戻り、ソラに図書室のイデアを全て破壊し、霧を晴らしたことを報告する。するとソラ自身の権能を使って、主人公を存在ごと消そうとしてくる。そこに信哉とソラの夫「神宮 優悟(じんぐう ゆうご)」を連れて望が理事長室に入ってくる。優悟は権能を使うソラを見て、何かを思い出そうとするが、ソラによって妨害され、意識を失ってしまう。
優悟の登場で取り乱したソラは、雰囲気が一変する。ソラから黒いヘドロのようなモノが現れ、そこから「ヨル」という別の少女が現れる。ヨルは、「自分はソラから分裂したもう1人のソラだ」と言い、優悟とソラを権能を使い、殺そうとする。が、産まれてすぐのヨルは力が身体に馴染んでおらず、ソラに反撃され、撤退を余儀なくされる。ヨルが撤退後、ソラからヨルの討伐を依頼され、一年生校舎地下へ向かうこととなる。

ヨルの後を追い、一年生校舎地下へ向かう主人公と望。そこで主人公と全く同じ容姿の人間のような何かを大量に発見する。一年生校舎地下にあるイデアを破壊するがヨルの姿はなかった。そしてヨルのいる二年生校舎地下に向かい、ようやくヨルの元へ辿り着く。そこで主人公はヨルが自身の力で作った「人間のまがい物」であり、千代の本当の兄ではないことを告げられる。しかし主人公と望は、主人公が何者であっても、この世界に抗うため、ヨルと対峙することを選ぶ。激闘の末、ヨルを撃破し、イデアを破壊することに成功する。しかし、ヨルの力で存在していた主人公はヨルとともに消えてしまう。

消えかけた主人公の前に、カケルが現れる。カケルが倒される前に、権能で別の時空に飛ばしたイデアが残っていたため、時間逆行の権能を使い、主人公の時間を千代が死亡した直後に巻き戻す。そして主人公はもう1度、理不尽なこの世界に抗っていくこととなる。

凌太郎ルート「暴食ノ塔」/憂鬱の章「憂鬱刑戮審問」

凌太朗は、千代の死を契約者である自分のせいだと自責しつつも、力を手放す気はないと言う。主人公は、凌太朗がどのように力を使っていくのか見定めるために凌太朗と行動を共にする。ソラのいる理事長室に向かい、望ルートと同じく図書館にいるこころのイデアを破壊するようソラに依頼される。容赦なくイデアを破壊しようとする凌太朗に、こころも応戦する。しかし主人公と凌太朗を止めることができず、イデアを破壊されてしまう。

理事長室に戻り、ソラに図書室のイデアを全て破壊し、霧を晴らしたことを報告する。するとソラ自身の権能を使って、主人公と凌太朗を存在ごと消そうとしてくる。そこに信哉と優悟が理事長室に入ってくる。望ルートと同じく、ヨルが出現してしまう。ヨルは、ソラが「憂鬱のモナーク」であることを主人公に告げ、その契約者である優悟を殺害する。優悟を殺害されたことで、ソラは暴走。ヨルと信哉を自身の権能を使って消し去ってしまう。そして理事長室から姿を消してしまう。

主人公はソラの後を追い、一年生校舎地下へ向かい、イデアを破壊する。しかし、そこにソラの姿はなかった。主人公たちは、最後のイデアが本校舎地下にあることを突き止め、本校舎地下に向かう。最後のイデアの破壊を防ぐために現れたソラと戦闘になる。激闘の末、ソラを撃破することに成功するが、主人公もソラと共に消えてしまう。

そして消えてしまった主人公の前にカケルが現れ、強欲の権能を使い、千代の死の直後に時間を巻き戻す。

信哉ルート「信仰ノ旗手」/憂鬱の章「狂気産ム黒」

主人公は、千代の死を自分のせいだとして、自責の念で押しつぶされそうになる信哉を奮い立たせる。主人公と望は、千代のような悲劇を起こさないため契約者を消し去ることを決意する。そこにソラがやってきて、こころは既に権能を手放していることをソラから告げる。そしてソラから凌太朗のいる資料館に向かい、イデアを破壊するように依頼される。こころとは違い、権能を手放す気のない凌太朗と戦闘になるが、撃破し、凌太朗のイデアを破壊することに成功する。

理事長室に戻り、ソラに資料館のイデアを全て破壊し、霧を晴らしたことを報告する。するとソラ自身の権能を使って、主人公を存在ごと消そうとする。主人公を消そうとするソラを、信哉は必死に説得しようするが、ソラは聞く耳を持たない。そこに優悟が理事長室に入ってくる。そして他ルートと同様にヨルが出現してしまう。ヨルは優悟を権能を使い、殺害しようとするが、優悟を庇おうとしたソラも巻き込まれて殺害されてしまう。目の前で両親を殺された信哉は怒り、絶望し、ヨルを消し去ることを決意する。

一年生校舎にあるイデアを破壊し、二年生校舎地下のイデアを破壊しに来た2人の前にヨルが現れる。そして千代の死がヨルが起こした出来事であることを告げられる。ヨルは怒る主人公と信哉の前に、ソラと優悟、千代を自身の権能で作り出し、嘲笑いながら2人の前で消し去ってしまう。その非道な行為に怒りを露わにする主人公と信哉。ヨルを撃破し、イデアを破壊する。しかしヨルが消えると同時に、主人公もまた消えてしまう。

そして消えてしまった主人公の前にカケルが現れ、強欲の権能を使い、千代の死の直後に時間を巻き戻す。

こころルート「怠惰ナル哲学」/憂鬱の章「新世界懐胎」

こころは、千代の死を契約者である自分のせいだと自責し、「力を手放すつもりだ」と言う。主人公は、こころを1人に出来ないと思い、こころと行動を共にする。2人はソラのいる理事長室に向かい、資料館にいる凌太朗のイデアを破壊するようソラに依頼される。力を手放す気のない凌太朗と戦闘になるが、凌太朗を撃破し、イデアの破壊に成功する。

理事長室に戻り、ソラに資料館のイデアを全て破壊し、霧を晴らしたことを報告する。するとソラ自身の権能を使って、主人公とこころの存在を異界に閉じ込めようとする。そこに信哉と神宮 優悟が理事長室に入ってくる。他ルート同様に、ヨルが出現してしまう。そしてヨルが優悟を殺害してしまう。ソラは優悟の死で暴走していまい、権能を使って信哉の存在を消し去ってしまう。主人公とこころも消し去ろうとするが、ヨルの妨害が入り、2人は生存することができたが、ソラは姿を消してしまう。2人は、ヨルから学園に張られた結界はソラが原因であること聞き、ソラのイデアを破壊しに一年生校舎地下へと向かう。

一年生校舎地下に到着し、イデアを破壊するも、そこにソラの姿はない。図書館に戻った2人に、ヨルは本校舎地下に最後のイデアがあること言う。2人はヨルの助言通りに本校舎地下を調査し、イデアを発見する。そしてイデア破壊の阻止のため、ソラが2人の前に姿を現し、戦闘になる。激闘の末、ソラを撃破することに成功するが、ソラの死に際に放った攻撃が主人公に命中。ソラが消えたあとに、主人公もまた消えてしまう。

そして消えてしまった主人公の前にカケルが現れ、強欲の権能を使い、千代の死の直後に時間を巻き戻す。

最終部

第二部の個別ルートを全て完了することで辿り着くことができる。ここまでは選んだバディと眷属のみでの戦闘だったが、最終部では全てのバディと眷属を使って戦闘することが可能になる。また最終部に到達すると、タイトル画面が変化する。

憂鬱ノ章「門」

神への「門」

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