フィッシャー・タイガー（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】
フィッシャー・タイガーとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、「天竜人の奴隷を解放した偉人」とされたタイの魚人である。マリージョアに単独で乗り込み、ハンコック3姉妹などの人間や魚人・人魚の奴隷たちを差別なく解放した。初代「タイヨウの海賊団」船長。人間の少女コアラを故郷へ送り届ける様頼まれ、無事に到着したが島民の通報によって海軍の襲撃を受け瀕死の重傷を負う。死の間際数年間天竜人の奴隷だったことを明かし、人間の血液を体内に入れることを拒んで死亡した。
フィッシャー・タイガーの概要
フィッシャー・タイガーとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、マリージョアから種族問わず奴隷たちを解放した「英雄」とされているタイの魚人である。魚人島の中でも荒くれ者が集う魚人街のトップに立っていた男だが、冒険家として成功をおさめていた為ネプチューン王や乙姫王妃からの信頼も厚い人物だった。
長きに渡るたびから戻ってきた彼は王と王妃に「マリージョアの奴隷解放」を宣言し、単独で乗り込んでこれを成功させる。元奴隷たちから英雄視された彼だが政府から目をつけられ、彼を慕う者たちが集って「タイヨウの海賊団」が結成された。
奴隷解放を目的としたため殺さずを貫いてきた彼らは、ある時人間の奴隷だった少女・コアラを故郷に送ってくれるよう頼まれる。当初はお互いにぎくしゃくしていたが徐々に打ち解け、無事送り届けることができた。しかし彼らをよく思わない島民にひそかに通報され、海軍に襲撃を受ける。
瀕死に陥ったフィッシャー・タイガーは人間の血液を体に入れることを拒み、「元奴隷だった」と告白した。そして「人間をもう愛すことができない」としながらも、「変えられるのは何も知らない世代だ。恨みを残すな」と伝え息絶える。その後残された彼らは袂を分かったアーロンを除き、「タイヨウの海賊団」は活動を続けていくこととなった。
フィッシャー・タイガーのプロフィール・人物像
年齢：享年48歳
身長：520センチメートル
所属：タイヨウの海賊団・初代船長
懸賞金：2億3000万ベリー
船：スナッパーヘッド号
出身地：偉大なる航路／魚人島・リュウグウ王国 魚人街
種族：タイの魚人
血液型：S型RH-
誕生日：11月5日
星座：さそり座
呼称：タイのお頭・アニキなど
好物：たい焼き
CV：石井康嗣
タイの魚人らしく全体的に赤みがかった体をしている。体格はアーロンやジンベエを上回っており、魚人街のトップに立っていたことから腕っぷしも強いことがうかがえる。奴隷として凄惨な目に遭っていたが自力で抜け出し、人間・魚人・人魚など種族の差別なく奴隷たちを解放していることから「英雄」と呼ばれた。
フィッシャー・タイガーの能力
荒くれ者をまとめ上げるカリスマ性
作中ではフィッシャー・タイガーの戦闘力が明確に描かれた場面はなかったが、実力で魚人街のトップになり、荒くれ者のアーロンやジンベエが尊敬していることから、かなり腕っぷしがいいという事は分る。
また「レッドライン」を素手で登って単独でマリージョアに襲撃していることから、体力・腕力もずば抜けていると思われる。
特筆すべきはそのカリスマ性であり、奴隷としての習慣がなかなか抜けずにびくびくしていたコアラが、島到着の場面では相当に懐いていた。
フィッシャー・タイガーの来歴・活躍
マリージョア襲撃とタイヨウの海賊団結成
偉大な冒険家として成功をおさめていたタイの魚人であるフィッシャー・タイガーは、魚人島でも荒くれ者が集まる魚人街で育ったにもかかわらず、国民やネプチューン王・乙姫王妃にも信頼されているカリスマ的存在だった。長い旅から帰って来たフィッシャー・タイガーはマリージョアの奴隷たちを解放すると宣言し、レッドラインを素手で登ってマリージョアへ到達すると、人間・魚人・人魚など人種の区別なく奴隷たちを解放し彼らから英雄視される。
しかしこのことがきっかけで政府から目をつけられてしまい、解放された奴隷たちや彼を慕うアーロン・ジンベエらが参加して「タイヨウの海賊団」が結成された。彼らは奴隷のしるしを隠すようにタイヨウの焼き印を全員が体に刻み込み、天竜人の奴隷解放を目的に出航する。あくまでも奴隷を解放することが目的だった為、向かってくる人間には対抗するものの、彼らは決して人を殺すことはなかった。
コアラとのふれあいと残酷な真実
海賊として名をあげていたある時、彼らは奴隷だった人間の少女・コアラを故郷の島まで送ってもらう様頼まれる。コアラは奴隷の習慣が身についていた為感情を殺してびくびくしていたが、フィッシャー・タイガーからタイヨウの焼き印を入れられて「もう奴隷じゃねえ」と諭されたことをきっかけに、様々な感情を取り戻していくことができた。
偏見無く魚人たちと共に過ごしたコアラは無事故郷に送り届けられたが、島民たちは密かに海軍に通報してしまい、彼らは襲撃を受ける。瀕死の重傷に陥ったフィッシャー・タイガーに対して船医のアラディンは人間の血液を輸血して救命を試みるが、フィッシャー・タイガーは強く拒絶して「自分は奴隷だった」と衝撃の告白をしたのである。
彼は「人間の中にもいい奴がいることは知っている」としながらも、奴隷時代に受けた凄惨な扱いを見続け、人間を愛すことができなくなってしまったのである。死に際彼は「これからを変えていくのは何も知らないコアラのような世代だ。魚人島に恨みを伝えるな」と言い残し、輸血を受けることなく亡くなったのである。
その後タイヨウの海賊団はジンベエが船長として引き継いだが、どうしても納得できなかったアーロンは単独で襲撃を仕掛け返り討ちに遭う。黄猿／ボルサリーノによってインペルダウンに収監され、ジンベエが七武海加入の特権でアーロンを解放するまで接触することはなかった。
フィッシャー・タイガーの関連人物・キャラクター
ジンベエ
ジンベエとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、麦わらの一味の総舵手を務めている人物である。魚人島の中でも荒くれ者が集う魚人街の出身であり、癖の強い彼らを強大なカリスマ性でまとめ上げていたフィッシャー・タイガーに尊敬の念を抱いていた。
長らく旅に出ていたフィッシャータイガーがマリージョアに単身で乗り込み、人間や魚人・人魚など様々な奴隷を解放したことをきっかけに政府に目をつけられた為、フィッシャー・タイガーは奴隷解放を目的とした「タイヨウの海賊団」を立ち上げる。フィッシャー・タイガーを尊敬していたジンベエやアーロンのほか、元奴隷たちも加わり、奴隷の烙印をごまかすよう全員が太陽の紋章を刻み込んで出発した。過激派なアーロンとはたびたび喧嘩を行っていた模様である。
ある時元奴隷の人間の少女・コアラを故郷の島に送ってくれるよう頼まれた一行は、戸惑いながらも徐々にコアラとの交流を深めていく。しかし島民が通報した為海軍によって襲撃を受け、フィッシャー・タイガーは瀕死の重傷を負ってしまうのだった。フィッシャー・タイガーは自分が元奴隷であったことや、人間にもいい人がいることは理解できるもののココロが拒絶することを涙ながらに打ち明け、船にあった人間の血液が体に入ることを拒んで亡くなってしまう。ジンベエは遺言となった「人間に恨みを残すな」という言葉を受け、「タイヨウの海賊団」船長を引き継いでいくことを決意する。
一方到底受け入れられなかったアーロンとは袂を別ち、ジンベエが七武海加入の特権でアーロンをインペルダウンから解放するまで接触することはなかった。
ジンベエ（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]
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ジンベエとは、『ONE PIECE』の登場人物で、“海侠”を名乗る魚人にして麦わら海賊団の9人目の仲間。かつては王下七武海に所属していた。
仁義に厚く、受けた恩を忘れず、力を振るうことを厭いはしないが殺しは避ける硬骨漢。差別されていた魚人のために立ち上がったフィッシャー・タイガー、魚人たちの島の平和のために動いてくれた白ひげ、弟分だったアーロンの暴挙を止めてくれたモンキー・D・ルフィに感謝し、自らも彼らのために力を尽くす。体術を得意としており、四皇相手にも食い下がるほどの実力者である。
アーロン
アーロンとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、麦わらの一味の総舵手を務めるナミの故郷を牛耳っていた鮫の魚人である。魚人島の中でも荒くれ者が集っていた魚人街の出身であり、非常に粗暴。しかし力も強くカリスマ性を持っていたフィッシャー・タイガーには大きな尊敬の念を抱いていた。
フィッシャー・タイガーは単独でマリージョアに乗り込み、奴隷たちを解放したことがきっかけで政府から目をつけられたため、天竜人の奴隷解放を目的とした「タイヨウの海賊団」を結成する。フィッシャー・タイガーを慕っていたアーロンはジンベエらと共に「タイヨウの海賊団」に加入した。
「タイヨウの海賊団」は天竜人の奴隷たちを解放するために結成されており、向かってくる場合には戦うものの決して殺人はしないことを鉄則としていた。過激派なアーロンは度々ジンベエと衝突するなど問題を繰り返す。途中で船に乗ってきた人間の子供・コアラに対しても、他の船員たちがコアラと親しげに交流しているのに対し、アーロンは「あのガキも大人になれば、同じように魚人差別をする存在になるだろう」と考えていた。
無事にコアラを送り届けた後彼らは島民の通報によって海軍の襲撃を受け、フィッシャー・タイガーは瀕死の状態に陥る。船には人間の血液のストックしかなくすぐに輸血対応すれば生きることができたが、フィッシャー・タイガーはそれを拒んだ。自身が奴隷であったことや、人間にもいい人がいることは理解しつつも受け入れられない心情を涙ながらに吐露する。そして「次の世代に恨みを残すな」と言い残して死んでいった。
アーロンは怒りに任せて海軍を襲撃したが黄猿／ボルサリーノによって一蹴された上に捕縛され、ジンベエが七武海加入の特権として彼を解放するまでインペルダウンに収監されていた。
アーロン（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]
renote.net
アーロンとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、東の海・ココヤシ村を支配していたノコギリザメの魚人である。かつては「魚人島の英雄」と謳われたフィッシャー・タイガー率いる「タイヨウの海賊団」に所属していたが、タイガーの死後離脱した。人間を「下等種族」と蔑んでおり、自分達に歯向かってきたベルメールを殺害するなど、ココヤシ村の住人に恐怖を植え付ける。航海士としての才能を持っていたナミには、取引と称して無理やり海図を書かせていた。
コアラ
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