(G)I-DLE（ジー・アイドゥル／ジー・アイドル）とは【徹底解説まとめ】

(G)I-DLEの概要

(G)I-DLE（ジー・アイドゥル／ジー・アイドル）とは、韓国を中心にグローバルで活躍する5人組アイドルグループである。

グループ名の(G)I-DLEは、「”I”が英語の”I（私）”で、韓国語で複数を意味する”DLE（〜達）”を合わせた造語」となっており、個性あるメンバーが集まっているという意味が込められている。また、ファンクラブ名を「Neverland （ネバーランド）」とし、(G)I-DLEとファンたちが永遠に共にあるという意味を込めている。

(G)I-DLEの特徴は大きく分けて2つある。まず、(G)I-DLEの楽曲はすべて自分たちで行うというセルフプロデュースグループであることだ。楽曲のほとんどをリーダーであるソヨンが手掛けており、彼女のたぐいまれなるセンスが最大限に発揮されている。次に、韓国人2名、中国人1名、台湾人1名、タイ人1名と半数以上が外国出身という多国籍グループであることだ。そのため非常に1人1人の個性が強く、メッセージ性の強い歌詞にもフィットしたパフォーマンスがこのグループの強みである。

2018年5月2日にミニアルバム『I am』でデビューし、タイトル曲「LATATA」は瞬く間にヒット、高評価を得る。そのため、デビューして20日で音楽番組『THE SHOW』で初の1位を獲得し、そのほかで5月24日放送のMnet『M COUNTDOWN』、5月29日放送のSBS MTV『THE SHOW』でも1位を獲得し、大物新人として華々しいデビューを飾った。

翌年、(G)I-DLEにとって大きな好機が訪れる。Mnetという大手放送局によるサバイバル番組『Queendom』に出演したのだ。この番組は6組のガールズグループが同日、同時刻に新曲を公開し競い合う音楽サバイバル番組である。この番組に新人グループとして出演した(G)I-DLEは、まだ新人であり持ち曲が少ないのを物ともしない堂々とした態度で臨み、その独創性あふれるパフォーマンスに多くの称賛と話題を呼んだ。

その後も順調に活動を進めていた(G)I-DLEだが、2021年彼女たちに不幸が舞い降りてしまう。3月にメンバーのスジンが学生時代いじめをしていたというネットの書き込みが炎上してしまった。この書き込みの内容は不明瞭なものであり、確固たる証拠はなかったのだが、女優のソ・シネが被害にあったと自身のSNSで公表してから炎上はより大きいものになってしまった。スジンは芸能活動中断を余儀なくされ、約半年後の8月14日スジンの脱退が発表された。

5人となった(G)I-DLEは約1年の空白期間を経て2022年3月14日1stフルアルバム『I NEVER DIE』をリリースする。世界24地域のiTunesトップアルバムチャートで1位を獲得し、KPOPトップアルバムチャートでは世界11地域でトップという記録を達成する。特に、タイトル曲の「TOMBOY」はメッセージ性の強い歌詞と世界観が多くの話題を呼んだ。

同じく2022年4月27日メンバーのミヨンがアルバム『MY』でソロデビューを果たす。10月17日5枚目のミニアルバム『I love』がリリースされる。

(G)I-DLEの活動経歴

1stミニアルバム『I am』でデビュー

2018年3月22日、CUBEエンターテインメントが3年ぶりにガールズグループのデビューを発表する。5月2日、(G)I-DLEはファーストミニアルバム『I am』でデビューした。タイトル曲「LATATA」はリリース後即話題を呼び、デビューしてわずか20日でSBS MTV『THE SHOW』で1位を獲得する。さらに5月24日にMnet『M COUNTDOWN』、5月29日にSBS MTV『THE SHOW』でも1位を獲得し3冠を達成するという偉業を成し遂げる。

8月14日、1stデジタルシングル「한（一）(HANN(Alone)) 」をリリースし、音楽番組で3冠を達成する。

10月29日、公式ファンクラブ名を「Neverland」に決定と発表する。

11月3日、ソヨンとミヨンが「POP/STARS」という、バーチャルキャラクターのK-POPグループであるK/DAの楽曲に参加した。2018年のLeague of Legends国際選手権のプロモーション活動の一環としてリリースされたこの曲は瞬く間に流行する。

2019年2月26日、2ndミニアルバム『I made』をリリース。タイトル曲である「Senorita」を中心に精力的に活動する。続いて6月26日、2ndデジタルシングル「Uh-Oh」をリリース。

音楽サバイバル番組『Queendom』出演

1回戦 ヒット曲対決

『Queendom』とは、2019年に行われた韓国の大手放送局Mnetが主催するガールズグループの音楽サバイバル番組である。

(G)I-DLEは出演グループの中で一番若い新人グループとして参加した。

第1回事前ステージは各グループのヒット曲での対決であり、(G)I-DLEはデビュー曲である「LATATA」を披露する。楽曲をよりダークでかっこよくアレンジしステージを盛り上げた。そしてこの1回戦目のヒット曲対決は見事優勝する。

2回戦 カバー対決

第2事前ステージでは、対戦相手のグループの曲をカバー対決であった。他グループの楽曲をただカバーするだけではなく、自分たちのグループの色に染めることが求められた。このステージで(G)I-DLEは第2世代に分類される、2000年初め活躍した4人組女性グループ2NE1の「Fire」という楽曲を披露する。メロディをエスニック調にアレンジし、パワーとエナジーあふれるステージへと昇華した。また、ウギの特徴的なツインテールヘアーや、ラストサビ前にスジンが髪を持ち上げながら舌で唇を舐める挑発的なパフォーマンスは話題を呼んだ。

同じく番組に参加していた元2NE1のBOMは「始まる前から涙がたくさん出た。うちの子（2NE1のメンバー）たちのことを考えると涙が出る。また、実力のある後輩が私たちの歌を歌ってくれて本当にありがたい。あなたたち、本当に最高だ」と涙ながらに(G)I-DLEを称賛した。しかし、先輩グループの貫禄に負けてしまいこのステージでは最下位になってしまった。

3回戦 ユニット別対決

3回戦目は、第1ラウンドと第2ラウンドに分かれて行われた。

第1ラウンドはボーカル対決とパフォーマンス対決に分けられた。

ボーカル対決は、各チームから1人歌唱力に優れたメンバーを選び、もう1つの対戦グループのメンバーとの2人1組でステージに臨むという形式で行われた。(G)I-DLEからはミンニが出場し、敵対グループであるAOAのヘジョンとユニットを組んでDEANの「Instagram」という曲を披露した。中和的な歌声を持つミンニと、高音で儚い美しい声を持つヘジョンは相性が非常によく、歌詞と相まって都会的でおしゃれなステージであった。しかし計3組のうち3位に終わった。

続くパフォーマンス対決は、各グループから1人選ばれる。1人ずつ個人で短めのパフォーマンスをしたのち、6人全員で1つのダンスパフォーマンスを行うというものであった。(G)I-DLEではスジンが選出され、Shawn Mendes, Camila Cabelloの「Señorita」を披露したのち、6人全員でパワフルで個性あふれる合同パフォーマンスを披露した。最終的にスジンは3位を獲得した。

第2ラウンドでは、各グループのファンが選んだ楽曲の中から選び、アレンジを加えてステージで披露する形式で対決することとなった。ソヨンが選んだのはアルバムのタイトル曲やシングル曲ではなく、知名度が低い「Put It Straight (Nightmare Version) 」を披露した。ステージは、どこか狂気がにじみ出るダークな世界観を見事に表現しており、その場にいた観客を圧倒させた。特に、真っ赤な口紅を手で擦る振り付けと、ラストサビ前の一瞬の静寂でフォーカスされたミンニの鋭く美しい表情にはSNSでも多くの話題を呼んだ。奮闘の結果、順位は4位という結果に終わった。

ファイナルステージ

ファイナルステージは、各グループがカムバックした曲を生放送で放送し、生放送の投票数と1回戦から3回戦のステージの合計点、カムバック曲の音源成績で総合的に順位が決まる。

ソヨンはディズニーのライオンキングから着想を得て、「LION」を制作する。「百獣の王」と言われるライオンのように自分たちもこの番組で1位を勝ち取るクイーンになるという意味を込めている。「LION」のステージでは、(G)I-DLEの少女達がクイーンになった過程をストーリー仕立てで冒頭に入れ、イントロ部分のダンスを今までパート割が少ないと言われていたシュファが1人で務めた。続いて始まった「LION」は鋭い目つき、堂々とした態度、爪で獲物をひっかくような振り付け、すべてにおいてカリスマ性があふれ出る圧倒的なものであった。

最終結果は3位となり、優勝には及ばなかった。しかし出場グループ内で最年少でありながら、何をするか予測がつかないダークホースとして活躍し、多くの話題を呼んだ。その点において、この番組は(G)I-DLEにとって新規のファン獲得と知名度向上のよい契機であったと言える。

活動休止まで

『Queendom』出演後、流れに乗ったまま2019年11月4日「LION」のミュージックビデオを公開する。

2020年1月23日、出演したラジオ番組にて初となる、32都市を周るワールドツアー「2020 (G)I-DLE WORLD TOUR 'I-LAND: WHO AM I'」を開催することが発表されたが、新型コロナウイルスの影響により延期となってしまった。

4月6日、3rdミニアルバム『I trust』をリリース、世界58地域のiTunesアルバムチャートで1位になりK-POPガールズグループの新記録を更新した。タイトル曲の「Oh my god」のミュージックビデオはわずか18時間で1200万回再生を突破した。地上波の音楽番組で初めて1位を達成し、合計4冠を獲得した。

5月15日、デビュー曲「LATATA」の英語バージョンを配信限定でリリースする。

7月5日、延期となっていたワールドツアーが、オンラインコンサート「2020 (G)I-DLE ONLINE CONCERT 'I-LAND：WHO AM I'」として開催された。

7月7日、3rdデジタルシングル「i'M THE TREND」をリリースする。
8月3日、1stシングル「DUMDi DUMDi」をリリースする。41カ国のiTunesトップソングチャートで1位を獲得し、音楽番組で6冠を達成した。
8月26日、日本2ndミニアルバム「Oh my god」をリリースする。

2021年1月11日、4thミニアルバム『I burn』をリリースする。タイトル曲「화（火花）（HWAA）」は音楽番組で10冠を達成した。

2月4日、メンバーのミヨンは2月18日よりMnet音楽番組『M COUNTDOWN』のMCに抜擢されることが発表された。

3月、スジンに学生時代のいじめ疑惑が浮上。真相不明ながらも、無期限の活動休止が発表された。それと同時に(G)I-DLEは約1年の空白期間へと突入することになる。

1stフルアルバムで『I NEVER DIE』で活動再開