北朝鮮ナンバー2だった張成沢が解任・即日公開処刑!粛清が続く
2016年、北朝鮮政府の事実上のナンバー2で国防委員会副委員長だった張成沢(チャンソンテク)が突然解任され、即日公開処刑された。理由は張成沢がクーデターを画策する「国家転覆陰謀行為」を認めたためだという。
■処刑された張成沢について
張 成沢(チャン・ソンテク、朝鮮語: 장성택、1946年2月6日 - 2013年12月12日)は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の政治家。北朝鮮の初代最高指導者金日成の娘で金正日の実妹にあたる金敬姫を妻とし、金正日の側近を務めた。金正日の死後は、甥である金正恩の後見人的存在として、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会副委員長、朝鮮労働党中央委員会政治局員、朝鮮労働党中央軍事委員会委員、朝鮮労働党中央委員会行政部長などの要職を務め、朝鮮人民軍においては大将の軍事称号(階級)を保有するなど、党・国家・軍の機構に影響力を行使する立場にあり、金正恩体制における実質的なナンバー2と見られていた。しかし、2013年12月に粛清され、朝鮮労働党から除名され全ての役職と称号を失い、同月12日に「国家転覆陰謀行為」により死刑判決を受け、即日処刑された。
出典: ja.wikipedia.org
■朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議にて張成沢が解任、拘束
■解任理由
「張成沢一味は党の統一と団結をむしばみ、党の唯一的領導体系を打ち立てる事業を妨害する反党・反革命的セクト行為を敢行し、強盛国家建設と人民生活向上に向けた闘争に莫大な害毒を及ぼす反国家的・反人民的犯罪行為を犯した」
北朝鮮での「セクト行為」とは、金氏一家の支配に反対する行為を意味する言葉だ。かつてこれによって大規模な粛清が行われるのは、1967年に金日成(キム・イルソン)主席が自らと共に抗日パルチザン活動をしていたパク・クムチョルや金道満(キム・ドマン)らを除去した、いわゆる「甲山派事件」以来46年ぶりだ。朝鮮労働党は「張成沢は表向きには党と首領を崇めるようなふりをし、背後では同床異夢、陽奉陰違(内心では従っていない、の意)のセクト行為を日常的に行っていた」とも述べた。
「国家財政管理体系を混乱させ、国の貴重な資源を安く売り渡す売国行為」
「複数の女性と不当な関係を持ち、麻薬を使ってギャンブルに没頭する不正腐敗行為」
■特別軍事裁判死刑判決後、直ちに処刑
クーデターを企てたとして『国家転覆陰謀行為』により死刑判決。
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■顔や手に拘束中に行われた拷問の跡
特別軍事裁判へ連行される場面として北朝鮮が公表した写真で、張氏の顔や手の甲が腫れ上がっているように見えることから、拷問を受けたとの見方が出ている。
出典: news.nifty.com
目の周りはあざのように青黒くなっていた。手錠をはめられた左手の甲や左頬の辺りも茶色に変色して腫れており、取り調べの過程で殴打や拷問を受けた可能性が高い。また張成沢氏は頭髪を短く切り、額が広く見えるが、その額の周辺も自然な肌の色ではなく、ファンデーションを塗ったかのように白く見える。北朝鮮の事情に詳しい消息筋は「殴打や拷問の痕を隠すため、裁判直前に顔に化粧をしたようだ」と語った。
■公開処刑の方法
《機関銃による銃殺説》
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朝鮮日報は「現場を目撃した人の話によると、機関銃の銃弾が90発以上撃ち込まれ、遺体は原形をとどめないほど損傷した」「(その場に)居合わせた人に失神者が出るほど残酷だった」という消息筋の証言を紹介。張氏に先立って先月末に処刑された側近2人は、機関銃によって射殺されたことが分かっている。
判決文に「最高司令官の命令に従わない者は、死んでもこの地に埋葬する場所などない」とする記述があることが遺体焼却の根拠の1つとしている。韓国メディアは、消息筋の話として「埋葬する必要がないように痕跡を消したはずだ」とも伝えた。
出典: www.sanspo.com