大晦日の定番曲「蛍の光」は海外では新年を祝う曲だった!

「蛍の光」は卒業式や小売店の閉店、大晦日といった、物事のおわりを告げる定番曲だ。『NHK紅白歌合戦』の締めくくりに歌われる曲として印象深い人も多いだろう。しかし日本と違い、海外では新年や誕生日などおめでたいことを祝うときに歌われることが多いという。

世界中誰もが知ってる名曲「蛍の光」(オールド・ラング・サイン)

▷ 「蛍の光」はもともとはスコットランドに古くから伝わる曲"Auld Lang Syne"

原曲の曲名は"Auld Lang Syne"(スコットランド語)で英訳すると"Old Long ago" つまり「遠い昔」という曲名

出典: uklife.ookinayume.com

古くからスコットランドに伝わっていた歌で、原曲の作詞はスコットランドの詩人ロバート・バーンズが1788年に書きました。作曲者は諸説ありますが不詳です。

『蛍の光』は世界中で知名度抜群

出典: www.akamana.com

その親しみやすい曲調から、「蛍の光」のメロディーは世界中で歌詞が翻訳されたり新たに付けられたりし、歌われています。

ギネスブックによると、英語の歌では、世界で3番目によく知られている歌

出典: www.asahi-net.or.jp

ちなみに1位は「Happy Birthday to You」だそうです。
…ここでクイズです。2位は何の歌でしょう??

Robert Burns の詩は、日本の訳詩『蛍の光』とは少し違い、古い友人を迎えて酒をくみかわし昔を懐かしむ、という趣の内容

出典: eigoriki.net

原曲の詩も良いものです。素朴で、じ〜んとくるものがあります。

それぞれの国のなかで、「オールド・ラング・サイン」には、独自の歌詞がつき、歌うのにふさわしい場面がつき、歌への印象がついた

出典: sci-tech.jugem.jp

国によって、この曲が使われる場面は違うのですね!
それでは、早速まとめていきます。

お別れの歌としての「蛍の光」

出典: amanaimages.com

▷ 日本では卒業式の定番曲です。

地方を中心に、日本全国で「仰げば尊し」とともに、卒業式の定番唱歌であるなど、別れの曲としてよく知られている

出典: ja.wikipedia.org

卒業式で歌った経験のある人も多いのではないでしょうか。

日本では独自性の高い訳詞が付けられ、「蛍の光」として卒業式などで歌われている

出典: plaza.rakuten.co.jp

『蛍の光、窓の雪』というみんな知ってる日本語詩は明治10年代初頭、日本で小学唱歌集を編纂するときに稲垣千頴が作詞。

日本に一時期統治されていた台湾や韓国でも、日本人による教育施策により、卒業式で『蛍の光』を歌う文化が定着した

出典: www.worldfolksong.com

日本統治の影響により、台湾や韓国でも卒業式の定番として定着しました。

図書館・博物館などの公共施設や、商業施設で、閉館・閉店時間直前のBGMとして鳴らす。暗黙に客の退出を促している

出典: ja.wikipedia.org

『まもなく閉店時間でございます。お客様の、またのご来店を心よりお待ち申しあげております。本日のご来店、誠に有難うございます。』
…結構焦りますよね。もっとも、閉店時の音楽は「蛍の光」ではなく、原曲オールド・ラング・サインを編曲した「別れのワルツ」という曲なんだそうです。

『NHK紅白歌合戦』の最後に、この曲の大合唱が行われることが恒例

出典: ja.wikipedia.org

大晦日の「紅白歌合戦」や、「ゆく年くる年」でも定番の歌なので、なんとなく寂しげな曲としてイメージが定着しています。

3stkimura2051
3stkimura2051
@3stkimura2051

目次 - Contents