70年代アイドルの歴史とその後の様子まとめ!アイドル文化黎明期の「ピンク・レディー」など

1970年代は日本のアイドル文化が始まった時期と言われている。ここでは70年代に活躍した女性アイドルを年代別にまとめた。人気ぶりを表すエピソードや代表曲・ヒット曲、受賞歴、アイドルを引退した後の活動などを紹介している。

◆はじめに

20th.idol-data.com

◆受賞歴について

・以下に記載する受賞歴は、文字数制限の関係で一部の音楽祭だけとなっています。

詳細な受賞歴は以下のサイトからご覧ください。
https://20th.idol-data.com/award-data/

◆アイドル創生 岡崎友紀の登場

日本に『アイドル』という言葉が広く定着したのは、1964年にシルヴィ・バルタンが主演した映画『アイドルを探せ』及びその主題歌(曲名もアイドルを探せ)の流行からと言われています。
その後しばらくアイドルは外国人タレントに使われる言葉だったようですが、1970年、ある1人の女性の登場により日本人に対してもアイドルという言葉が使われるようになりました…

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岡崎友紀

【生年月日】
1953年7月31日

【芸能界入り】
子役出身

【キャッチフレーズ】


【レコードデビュー】
1970年3月5日(しあわせの涙)

【受賞歴】


【紅白出場回数】

【岡崎友紀の代表曲】()内はオリコン最高順位
80年:ドゥー・ユー・リメンバー・ミー
(岡崎友紀の人気が出た当時は、まだアイドル歌手やアイドル歌謡が誕生していない)
※オリコン1位楽曲数:-

【岡崎友紀の70年代当時の活躍】
『おくさまは18歳』から続くテレビドラマシリーズンに立て続け主演し、アイドル的な人気を博すことになる。
特にブロマイドの売り上げ枚数は凄まじく、ブロマイド販売大手のマルベル堂調べでは、現在に至るまでの歴代1位の販売枚数を記録している。

【その後の活躍】
1978年にソニー創業者の1人である盛田昭夫氏の長男と結婚(後に離婚)、その後は主に舞台などで活躍した。

【岡崎友紀の現在】
芸能活動は抑えつつも、かつてのファンなどとの交流会を度々開いている。

↓本人のブログ
http://ameblo.jp/yukiokazaki/

◆70年~71年デビュー組

岡崎友紀の登場以降、日本人に対しても少しずつアイドルという言葉が使われ始めましたが、当初はまだ現在のアイドル像とは少し違い、主にドラマや映画で人気に出た若い人たちをアイドルと呼んでいました。

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吉沢京子

【生年月日】
1954年3月2日

【芸能界入り】
劇団ひまわり出身

【キャッチフレーズ】


【レコードデビュー】
1970年3月10日(幸せってなに?)

【受賞歴】


【紅白出場回数】

【吉沢京子の代表曲】()内はオリコン最高順位
-(吉沢京子の人気が出た当時は、まだアイドル歌手やアイドル歌謡が誕生していない)
※オリコン1位楽曲数:-

【吉沢京子の70年代当時の活躍】
1969年放送の『柔道一直線』でヒロインを演じた他、70年代以降も多くの映画やドラマに出演し人気を博した。

【その後の活躍】
80年代以降も女優として活躍した他、日本舞踊家としても活動。

【吉沢京子の現在】
現在も女優として活動中の他、着物プロデューサーなどとして活動することもある。

↓本人のブログ
http://ameblo.jp/yoshizawakyoko/

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アン・ルイス

【生年月日】
1956年6月5日

【芸能界入り】
子役出身

【キャッチフレーズ】


【レコードデビュー】
1971年2月25日(白い週末)

【受賞歴】


【紅白出場回数】

【アン・ルイスの代表曲】()内はオリコン最高順位
74年:グッド・バイ・マイ・ラブ(14位)
80年:リンダ(33位)
82年:ラ・セゾン(3位)
84年:六本木心中(12位)
86年:あゝ無情(21位)
89年:WOMAN (31位)
※オリコン1位楽曲数:-

【アン・ルイスの70年代当時の活躍】
1974年に発売した『グッド・バイ・マイ・ラブ』がヒットしアイドル歌手として活動した他、キャンディーズの『やさしい悪魔』ステージ衣装をデザインするなど多彩な活躍をしていた。
※レコードデビューは1971年だが、アイドルとして人気が出たのは1974年の『グッド・バイ・マイ・ラブ』発売以降である。

【その後の活躍】
80年代以降はロック歌手に転身し(70年代末期からその兆候はあった)、アイドル時代以上に成功するも、パニック障害を患い1999年に芸能活動を休止した。

【アン・ルイスの現在】
一時芸能活動を再開したこともあったが、2013年の元夫(桑名正博)と息子との共同アルバム発売を最後に芸能界からの完全引退が発表された。

◆新三人娘誕生! 天地真理が国民的アイドルに!!

1971年にレコードデビューした小柳ルミ子、南沙織、天地真理の3人は人気を博し、美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみの『三人娘』(じゃんけん三人娘)、中尾ミエ、伊東ゆかり、園まりの『スパーク三人娘』に続き、『新三人娘』と呼ばれました。
特に天地真理の人気は凄まじく、国民的なアイドルにまで昇りつめていきます。
この天地真理の人気により、『女性アイドル=若くて可愛い子が歌を歌う』という現在まで続く日本独自のアイドル象が確立することになりました。

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小柳ルミ子

【生年月日】
1952年7月2日

【芸能界入り】
宝塚歌劇団出身(2ヶ月しか在籍してない)

【キャッチフレーズ】
みんなの恋人

【レコードデビュー】
1971年4月25日(わたしの城下町)

【受賞歴】
1971年レコード大賞最優秀新人賞(わたしの城下町)
1971年優秀放送音楽新人賞(わたしの城下町)
1972年日本歌謡大賞(瀬戸の花嫁)

【紅白出場回数】
18回(内9回が70年代)

【小柳ルミ子代表曲】()内はオリコン最高順位
71年:わたしの城下町(1位)
72年:瀬戸の花嫁(1位)
72年:京のにわか雨(1位)
77年:星の砂(2位)
83年:お久しぶりね(8位)
※オリコン1位楽曲数:4曲

【小柳ルミ子の70年代当時の活躍】
デビュー曲である『わたしの城下町』は1971年オリコン”年間”ランキング1位を獲得、翌1972年には『瀬戸の花嫁』がオリコン”年間”ランキングで2位を獲得と、華々しいデビューを飾ることとなる。
しかし、当時はアイドル歌手のイメージがまだ確立していなかったので、アイドルというよりは歌謡曲を歌う歌手というイメージに近かったかもしれません。

【その後の活躍】
80年代に入ってからは女優やタレントとしても成功、更に1983年にはシングル曲の『お久しぶりね』が文字通り久しぶりにヒットする。
1989年には13歳年下のダンサー大澄賢也と結婚し(後に離婚)、派手と衣装とダンスでステージをこなすことが話題となった。

【小柳ルミ子の現在】
現在も芸能活動をしており、歌番組やバラエティ番組で目にすることも多い。
またサッカーにハマり、卓越した知識を持つことでも知られる。

↓本人のブログ
http://ameblo.jp/rumiko-koyanagi/

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南沙織

【生年月日】
1954年7月2日

【芸能界入り】
琉球放送でのアルバイトからスカウト

【キャッチフレーズ】
ソニーのシンシア

【レコードデビュー】
1971年6月1日(17才)

【受賞歴】
1971年レコード大賞新人賞(17才)
1971年優秀放送音楽新人賞(17才)

【紅白出場回数】
8回(内7回が70年代)

【南沙織の代表曲】()内はオリコン最高順位
71年:17才(2位)
75年:人恋くて(8位)
※オリコン1位楽曲数:-

【南沙織の70年代当時の活躍】
デビュー曲の17歳が大ヒットし、天地真理などらと共に元祖アイドル歌手としてアイドル創世記を支えた。
1978年に学業を理由に芸能界を引退、1979年にはカメラマンの篠山紀信と結婚した。

【その後の活躍】
1991年から一時芸能活動を再開し紅白歌合戦に出場するなどしたが、活動は限定的かつ短期間によるものだった。

【南沙織の現在】
基本的に芸能活動はしておらず、稀にインタビューなどに答える程度である。

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天地真理

【生年月日】
1951年11月5日

【芸能界入り】
音楽系の高校卒業後、音楽事務所を経て女優の天路圭子に出会い芸能界入り

【キャッチフレーズ】
(あなたの心の隣にいるソニーの)白雪姫

【レコードデビュー】
1971年10月1日(水色の恋)

【受賞歴】


【紅白出場回数】
3回

【天地真理の代表曲】()内はオリコン最高順位
71年:水色の恋(3位)
72年:ひとりじゃないの(1位)
72年:虹をわたって(1位)
73年:若葉のささやき(1位)
73年:恋する夏の日(1位)
※オリコン1位楽曲数:5曲

【天地真理の70年代当時の活躍】
デビューから8作連続でオリコン3位以上を獲得し(内5曲は1位)、一気に国民的なアイドルとして人気者となる。
しかし急激に人気が出た分、人気の低下も凄まじく、デビュー4年後にはファンの熱も冷め人気は一気に沈静化していった。
そんな状況もあってか、1977年には体調の悪化から芸能活動を3年ほど休業することになる。

【その後の活躍】
復帰後は人気が上がらずヌードを披露するなどしたが、人気の回復には繋がらず、更には体型が激変し元アイドルとも思えないような姿となりファンをガッカリさせた。

【天地真理の現在】
養護老人ホームに入居していると言われ、週刊誌の報道によると認知症にかかっていることも示唆されている。

◆72年デビュー組

72年デビュー組は、『新三人娘』と『花の中三トリオ』の間にデビューしたため(森昌子とは同期)活躍した人は少ないですが、強力なライバルたちに埋もれることなくしっかり存在感を表した人たちもいます。

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