ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』とは2018年にアメリカで製作されたヒューマンストーリー映画。大ヒットTVドラマシリーズ『This Is Us/ディス イズ アス』の製作総指揮を務めた、ダン・フォーゲルマンがメガホンを握った作品として話題を集める。アメリカとスペインという遠く離れた地に住む2つの家族の過酷な人生模様を描く。その2家族が運命的に出会った時、そこに真の愛の物語が生まれた。ボブ・ディランの名曲をバックに、2つの家族の生き様を、3世代に渡って描いた壮大なラブストーリーだ。

ウィルの妻。
ウィル曰く、献身的で美しく、完璧な女性だった。
優しく寛容な両親の元で幸せに暮らしていたが、7歳の時に悲惨な事故に会い、両親を失くす。
その後おじに引き取られ、性的虐待を受けるなど辛い思春期を送った。
しかし猛勉強の末大学に入り、ウィルと出会い結婚し、幸せを手にする。
歌手のボブ・ディランの大ファンでお腹にいる赤ちゃんをディランと名付けた。
その後出産間際に交通事故に遭い、亡くなってしまう。

アーウィン・デンプシー(演:マンディ・パティンキン )

孫娘ディラン(右)と語り合うアーウィン(左)

ウィルの父。
妻リンダには皮肉ばかり言っているが、息子夫婦を見守る優しい父親。
息子ウィルが自殺し、妻リンダも相次いで亡くしてしまうが、孫娘ディランを引き取り大事に育てる。
ディランの誕生日は嫁であるアビーが亡くなった日でもあるが、慎ましく孫娘と乾杯する姿が微笑ましい。

リンダ・デンプシー(演:ジーン・スマート )

ウィルの母。
アビーはリンダの作るミートローフが大好物だった。
すでに亡くなっているアビーの両親の分も孫の誕生を心待ちにしていた。
しかしウィルが自殺した後、孫の成長を見届けることもなく自身も亡くなってしまう。

ディラン・デンプシー(演:オリヴィア・クック)

ウィルとアビーの娘。
母は事故死、父は自殺という死と悲劇に見舞われた幼少時代を送る。
その後祖母や、父母の思い出の犬ファックフェイスも次々と亡くなってしまう。
心優しい祖父に育てられたが、幼い頃から安定と幸福を心から求めていた。
混とんとした思春期を経た後、大学を中退し、バンド活動をする。
母の亡くなった日、つまり自分の誕生日にロドリゴと運命的に出会い、ついに真の愛を手に入れた。

ゴンザレス家の人々

ハビエル・ゴンザレス(演:セルヒオ・ペリス=メンチェータ)

スペインのオリーブ園で働く労働者。
平凡な男だが、とても丁寧で真面目に働いている。
雇用主であるヴィンセントに気に入られて畑の作業長となり、敷地内で一緒に住むことになった。
妻イザベルとは愛し合っていたが、トラウマに苦しむ息子を救えない無力感から家族の元を去ってしまう。
その後イザベルには仕送りをし、ロドリゴの生活を支える。
イザベルが病気で亡くなる間際に、涙の再会を果たす。

イザベル・ディアス(演:ライア・コスタ)

若き日のイザベル(左)とハビエル(右)

元々ウェイトレスとして働いていたが、ハビエルと深く愛し合い結婚し、ロドリゴが生まれる。
ロドリゴがバスの事故を目撃したことで精神的に不安定になり、夫婦の間にも軋轢が生じた。
そしてロドリゴのトラウマ治療費をヴィンセントに援助して貰ったことがきっかけとなり、ハビエルと別れる。
ロドリゴを育てるためにイザベルはヴィンセントを頼ったが、ハビエルへの愛は変わることはなかった。
その後病に倒れるが、イザベルの最期の言葉がロドリゴを幸せへと導き、孫の代にまで多大な影響を与えた。

ロドリゴ・ゴンザレス・ディアス(演:アレックス・モナー)

ハビエルとイザベルの息子。
とても賢く好奇心旺盛な子どもだった。
しかしその好奇心のせいで、アビーの事故が起こってしまい、心にトラウマを抱え苦しむ。
適切な医療的援助と母イザベルの愛、ヴィンセントの温かい支えを得て、アメリカの大学に合格する。
大学在学中に母を亡くしてしまうが、ディランと運命的に恋に落ち、家族と愛に恵まれた人生を送った。

エレーナ・デンプシー=ゴンザレス(演:ロレンツァ・イッツォ)

ロドリゴとディランの娘。
祖父母、父母の人生を元に描いた物語『Life Itself』を出版する。
人生は何度も大きな悲しみに襲われるものであるが、挫けずに進めば、血の繋がりのその先にいつか真の愛が待っていると聴衆に力強く訴えかけた。

tmk97233
tmk97233
@tmk97233

Related Articles関連記事

レディ・プレイヤー1(レディプレ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

レディ・プレイヤー1(レディプレ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『レディ・プレイヤー1』とは、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督による近未来SFアクション映画である。 荒廃した近未来におけるVR世界「オアシス」を舞台に、オアシスの世界を愛する少年を主人公とした冒険を通し、VR世界と現実世界それぞれを模索していく様子が描かれる。80年代をメインとした映画をはじめ、あらゆるポップカルチャー要素が登場する。VRを取り扱った映画では最も成功した作品。

Read Article

ワンダー 君は太陽(Wonder)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ワンダー 君は太陽(Wonder)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワンダー 君は太陽(Wonder)』とは2017年のアメリカ合衆国のドラマ映画。原作は、2012年に発表された新人作家R・J・パラシオの処女作「ワンダー」である。 外見からわかる先天性の障害がある少年が様々な困難に立ち向かい、周囲の考え方を変え、周りと共に成長していく。少年の視点だけでなく、複数の登場人物の視点が導入されている。「見た目ではなく中身を見る」という事の大切さを伝えている物語。

Read Article

ボーン・レガシー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ボーン・レガシー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ボーン・レガシー』とは『ボーンシリーズ』の4作目で、2012年公開のサスペンス・アクション映画。記憶を失くした元CIAトップ工作員ジェイソン・ボーンをめぐる陰謀を描いた前3部作の裏で同時進行していたストーリーを描くスピンオフ的作品。ボーンの存在によりCIA上層部でさえ知らない国家的極秘計画が暴かれる危機が発生。計画隠蔽のために襲われた工作員アーロン・クロスの逃避行が描かれる。『ボーンシリーズ』の世界観を継承したストーリー展開に加え、前3部作後のCIAの状況もわかるファン必見の物語である。

Read Article

【アベンジャーズ】俳優ジェレミー・レナーについて徹底紹介【ハート・ロッカー】

【アベンジャーズ】俳優ジェレミー・レナーについて徹底紹介【ハート・ロッカー】

俳優ジェレミー・レナーについてまとめました。「アベンジャーズ」シリーズのホークアイでお馴染みの彼。「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」や「ボーン・レガシー」では華麗なアクションを、また「ハート・ロッカー」ではアカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど、人気も実力も兼ね備えた俳優です。ここでは彼の出演作品やプライベートに関するニュースなどを紹介していきます。

Read Article

【君の名前で僕を呼んで】心に響くおすすめ洋画5選【アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー】

【君の名前で僕を呼んで】心に響くおすすめ洋画5選【アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー】

2017年に公開された洋画の中から、心に響くおすすめの5作品をまとめました。「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」や「レディ・プレイヤー1」、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「ワンダーストラック」、「君の名前で僕を呼んで」の各作品のあらすじや見どころを紹介していきます。

Read Article

目次 - Contents