ダルビッシュ有が沢村賞の選考基準に物申す【菅野智之だけ受賞？】

2017年度の沢村賞選考会（選考委員長・堀内恒夫氏）が都内のホテルで開かれ、5人の選考委員の満場一致で巨人の菅野智之投手（28）が初選出された。

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巨人の投手の選出は、2002年の上原浩治（現カブス）以来15年ぶり。

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選考基準7項目のうち、同じく5項目をクリアした西武・菊池雄星投手（26）との一騎打ちとなり、W受賞も検討されたが、最終的には防御率1・59という驚異的な数字が高く評価され、単独での表彰となった。菅野には金杯と副賞300万円が贈られる。

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今季をキャリアハイの17勝5敗で終えた巨人のエースは、〈1〉15勝以上〈2〉奪三振150以上（菅野は171個）〈3〉完投10試合以上（6試合）〈4〉防御率2・50以下〈5〉投球回数200イニング以上（187回1／3）〈6〉登板25試合以上（25試合）〈7〉勝率6割以上（7割7分3厘）の基準のうち、完投数と投球回以外はクリアした。

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都内で会見した菅野は「投手として最高の名誉。実感はないが憧れの賞をいただき、言葉では表せないくらい感動しています」と喜んだ。チームは3年連続でリーグ優勝を逃したが「来年も賞が取れれば、チームの勝利につながると信じている。全項目をクリアして、チームを勝たせたい」と意気込んだ。

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選考界では西武の菊池雄星の同時選出も議論されたが、堀内委員長は「過去2人選ばれた例はあるが、ベスト1ということでは5人の選考委員が菅野くんを選びました」と話した。

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選考委員の北別府学氏は「先発で菅野くんの防御率1・59は素晴らしい数字」。同・村田兆治氏は「今まで1年間もたなかったが、毎年候補に選ばれる中で克服した。エースとして試合を作った」とそれぞれ選考理由を説明した。

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山田久志氏（元阪急）は雄星についても「指名打者制を敷いているパ・リーグの中でこの数字を残す価値はすごい」と絶賛した上で、「今年一番印象深い投球で、そして成績にも表れているのは菅野」と賛同の経緯を明かした。

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平松政次・沢村賞選考委員の話
「菅野と菊池の成績の差はほとんどない。防御率の差、年間の安定度からいうと菅野が上回る。投球の内容からいっても菅野がやや上」

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惜しくも沢村賞を逃した西武・菊池は、メットライフでの秋季練習後、「最強の投手が選ばれると思う。僕なんて、まだまだ。また挑戦できるようにしたいです」と謙虚に話した。

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沢村賞の正式名称は沢村栄治賞。プロ野球草創期に巨人軍のエースとして活躍した故・沢村栄治投手の功績をたたえ、1947年に創設された。

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同賞の選考基準は7項目あり、（1）15勝以上の勝利数（2）150以上の奪三振数（3）10以上の完投試合数（4）2・50以下の防御率（5）200イニング以上の投球回数（6）25以上の登板数（7）6割以上の勝率。

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選考委員会（沢村賞受賞者もしくは同等の成績を残した投手で、現役を退いた5人で構成。委員長は堀内恒夫氏）で決定する。

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