DARKER THAN BLACK(DTB、ダーカーザンブラック)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『DARKER THAN BLACK』とは、BONES制作のアニメ、およびそのメディアミックス作品。アニメの第1期は2007年に、第2期は2009年に放送された。
すべての作品で世界観、設定は一貫しており、契約者と呼ばれる超能力者が突如として出現した世界を舞台としている。各国は契約者たちを動かして他国の機密情報を狙っており、物語は「組織」に属する主人公の黒(ヘイ)を中心に契約者たちの暗躍が描かれる。

『DARKER THAN BLACK』の概要

『DARKER THAN BLACK』とは、BONES制作によるオリジナルアニメを原作とするシリーズの総称。
まず『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』がMBS・TBS系列で2007年4月から9月まで放送された。全25話にDVD第9巻に収録された未放送話を足して全26話。続いてテレビアニメ第2期として『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』が2009年10月から12月まで放送。全12話。第1期の2年後が舞台になっている。そして『流星の双子』のDVD偶数巻に第1期と第2期の間の2年間を描いた『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-外伝』が収録されている。全4話。
漫画化もされており、『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』の漫画作品の他、『黒の契約者』本編と外伝の間を描いた『DARKER THAN BLACK -漆黒の花-』が発売されている。
アニメ、漫画共にスタイリッシュな戦闘描写や、個性的なキャラクター、多様なヒューマンドラマなどが人気で、多くのファンを獲得している。

物語の舞台となるのは東京に「地獄門」(ヘルズ・ゲート)といわれる未知の領域が出現して以降、本物の空がなくなった世界。時を同じくして出現した「契約者」と呼ばれる特別な能力を身につけた者達を利用して、各国はこのゲートに関する情報を得ようと東京にエージェントを差し向ける。「組織」に所属する主人公の黒(ヘイ)もまた、ゲートに関連する情報を集めるのであった。

『DARKER THAN BLACK』のあらすじ・ストーリー

『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』

10年前、東京に突如、通称「地獄門(ヘルズ・ゲート)」と呼ばれる異常領域が出現。ゲート周辺では物理法則がねじ曲がったり奇妙な植物が観測されるなど異常現象が相次いで発生していた。
それと時を同じくして現れたのは、特別な能力を身につけた超能力者たちだった。能力を得る代わりに「対価」と呼ばれる自傷行為を行い、感情が薄くなり心を失くし、人を殺すことさえ躊躇なく行う彼らを、人々は畏怖を込め「契約者」と呼んだ。
謎の多いゲートに関する情報を得ようと各国の諜報機関は「契約者」をエージェントとして東京に送り込みゲートを巡って熾烈な争いが日々繰り広げられている。

主人公・黒(ヘイ)もある組織に雇われている契約者である。その圧倒的な強さや情け容赦ない仕事ぶりから他の諜報機関からは「BK201」または「黒の死神」と呼ばれ畏怖されている一級エージェントである。任務では同じ組織の銀(イン)・猫(マオ)・黄(ホァン)と4人のチームで動いている。
黒はチームの仲間と共に組織の命令でゲートに関する情報を集め始める。黒は李舜生(リ・シェンシュン)という中国からの留学生という身分で潜入する。調査の過程で、国連機関のPANDORAが契約者を滅ぼすためにゲートや契約者の研究を行っていることを知る。そしてその裏には組織の存在があった。
5年前、南米の天国門(ヘブンズ・ゲート)を巡り戦争が起きていた。その戦争のさなか、突如として謎の発光現象によって門から半径1500kmの空間はこの世界から完全に分断され、絶対不可侵領域となった。この事件の前後には黒の妹である白(パイ)が姿を消していた。
実はこの天国門消失の事件は、白が組織の南米天国門における契約者殲滅計画に気付き、その阻止のために行ったことだった。また黒は天国門消失の際に白と同化したことで契約者の能力を持っただけで、契約者ではなく「契約者の能力を持った人間」であることが明らかとなる。人と契約者の共存を望んだ彼はゲート消滅装置「サターン・リング」内部の反ゲート粒子を変質させ、銀と共に姿を消した。

『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』

『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』から2年後。黒はCIAから受けた任務に従い、紫苑・パブリチェンコという少年と流星核という物を求めロシアへと渡る。そこで紫苑の双子の姉蘇芳・パブリチェンコと出会った。紫苑のメッセージによりその行き先が東京・池袋だと判明し、蘇芳を連れウラジオストクから北海道・札幌へ。クライアントのマダム・オレイユの依頼により蘇芳をエージェントとして訓練し、三鷹文書に記された存在「イザナミ」の破壊任務を請けることに。黒は蘇芳を守りながら東京を目指す。

『DARKER THAN BLACK』の登場人物・キャラクター

主要人物

黒 (ヘイ)

CV:木内秀信
本作の主人公。組織に属しているエージェントであり、組織からの命令に従い、物品の回収やターゲットの暗殺をしている。契約能力は「電流を自在に操る」だが、本来の能力は「物質変換」能力である。契約者としては情に厚いが、それは契約者の能力を持った人間であるから。彼の契約能力は天国門消失の際に白と同化したことに由来するもので、そのため、対価が存在しない。
黒のジャケットは彼自身が着ることによってのみ防弾効果をもつ。

銀(イン)

CV:福圓美里
黒のチームのサポート役。盲目である。 契約者の中でも、「ドール」と呼ばれる存在であり、 一切の感情を持っていない。「水」を媒介して観測霊を操り、主に諜報や探索を担当する17歳の少女。普段は黒の住む海月荘の近くにある煙草屋の看板娘。本名キルシー。
『流星の双子』では黒の前から姿を消しており、「イザナミ」と呼ぶ“重要物資”であることが判明する。

黄(ホァン)

CV:池田勝
「組織」とのパイプ役であり、任務に関する指示の伝達や情報・物品の受け渡しなど、「組織」との連絡や後方支援を担当する。黒のチームの監視役でもある。自身は契約者ではなく彼の契約者を見る目には、どこか憎しみが込もっている。

猫(マオ)

CV:沢木郁也
黒と同じチームに属し情報収集を担当。彼も契約者であり、能力は「動物への憑依」 その能力で黒猫に憑依している間に、本来の肉体を失ってしまいそれ以来黒猫の体に憑依し続けている。現在は無線ネットワークでサーバーに直結する事で、脳の不足分を補っている。

白(パイ)

CV:名塚佳織
黒の妹で契約者。天国門消失の前後に失踪し姿を消す。

警視庁

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