史上最強の弟子ケンイチの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「史上最強の弟子ケンイチ」は、松江名俊による少年漫画。
いじめられっこの主人公「白浜兼一」はある日、あらゆる武術の達人たちが生活する道場「梁山泊」の道場主の孫娘である「風林寺美羽」と出会う。梁山泊に入門した兼一は、厳しい修行の末に身につけていく武術であらゆる敵を倒し、武術を通して出会った仲間達との絆を育んでいく。その過程で数多くの名言も生まれている。

『史上最強の弟子ケンイチ』の概要

「史上最強の弟子ケンイチ」は松江名俊によって週刊少年サンデーに連載されていた日本の少年漫画。2002年20号から2014年42号まで連載されていた。略称は「ケンイチ」。

いじめられっ子の白浜兼一は、高校で入部した空手部でも受ける扱いがひどく、同じ一年生の大門からも「弱い奴が空手部にいるのが気に食わない」と目の敵にされており、一週間後の試合で大門に勝てなければ退部という約束をさせられてしまう。
そのことを偶然出会った風林寺美羽に相談したところ、彼女に紹介されたのは、彼女の実家でありあらゆる達人たちの集う道場「梁山泊」だった。
美羽の祖父である「無敵超人・長老」、「哲学する柔術家・秋雨」、「あらゆる中国拳法の達人・剣星」、「裏ムエタイ会の死神・アパチャイ」、「ケンカ百段・逆鬼」、「剣と兵器の申し子・しぐれ」。常識外れの強さを持つ個性的な師匠たちに鍛えられ、街の不良から武術の達人まであらゆる敵味方と出会い、兼一は心身ともに成長していく。大門を倒した兼一は、次々と学校の不良に目を付けられることになり、やがて街で一番の不良組織との抗争になり、果ては人殺しの武術を極めた国際組織「闇」との衝突にまで発展していくことになる。

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武術の才能は一切ないと師匠たちに言い切られ、時に厳しすぎる修業から逃走を謀ったりしながら、それでも兼一は「誰もが見て見ぬふりをする悪へ立ち向かう」という強い信念で厳しい修業や強敵との戦いを乗り越えていく。他のバトル漫画と比べても修行のシーンも多く、兼一の成長という点に重きを置かれ描かれた物語である。武というものの本質や武人の信念に言及する数多くの名言も登場する。

『史上最強の弟子ケンイチ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

美羽「いきなり背後を取られたら、普通、投げ飛ばしません?」

美羽の後ろから声をかけた兼一が投げ飛ばされ、それに対する美羽の言い訳が「いきなり背後を取られたら、普通、投げ飛ばしません?」である。
兼一と美羽がまだ初対面の頃であり、美羽がどこか普通と違う人間であると兼一は気付き始める。

美羽「弱い者が、常に逃げていると思っているのなら…あなたの方がよほど、物分かりがわるいですわよ…」

やくざに絡まれていたおじいさんを、助けに入った美羽。自分達に真っ向から歯向かってくる美羽に「物分かりが悪い」とやくざは言うが、それに対して美羽は美羽「弱い者が、常に逃げていると思っているのなら…あなたの方がよほど、物分かりがわるいですわよ…」と言葉を返す。
直後、美羽はやくざを叩きのめし、一緒にいた兼一は、これをきっかけに美羽に憧れを抱くようになり、「誰もが見て見ぬふりをする悪に立ち向かう」という信念を抱くようになった。

ケンイチ「ボ…ボクは、間違っていることを、間違っているって言いたいだけなんです。でも、それをただ口に出しただけじゃ…何も変わらない…。だから…だから自分が正しいと思ったことを実際にやろうとしたら…力がいるんです!! 力と勇気が!! ボクにはどちらも、まるでないけれど…」

大門を倒した兼一は空手部の三年生筑波に目を付けられていた。そして筑波に勝負を挑まれた兼一はボコボコにやられてしまう。その後、梁山泊にて兼一が悔しさを滲ませながら秋雨に向け吐き出したのが「ボ…ボクは、間違っていることを、間違っているって言いたいだけなんです。でも、それをただ口に出しただけじゃ…何も変わらない…。だから…だから自分が正しいと思ったことを実際にやろうとしたら…力がいるんです!! 力と勇気が!! ボクにはどちらも、まるでないけれど…」というセリフだ。
「誰もが見て見ぬふりをする悪に立ち向かう」という兼一の信念が表れたセリフである。

逆鬼「ばっきゃろー!! 男だったら世界最強!! くらい言ってのけろ!!」

逆鬼に武術家としての目標を聞かれた際、兼一は「美羽さんを守れるくらいの強さ」と答える。これに対し、逆鬼は大笑いしたあとに「ばっきゃろー!! 男だったら世界最強!! くらい言ってのけろ!!」と一喝する。
逆鬼のスケールの大きさや男気が見て取れる。

秋雨「才能のある者など、世の中にはいくらでもいるよ! 才能のある者がみな大成するかといえば、答えはノーだ! だが…技を極めた達人に共通するものが一つだけある! それは…信念!! 君にはそれがある…まあ、それでよしとしようじゃないか」

兼一は才能は全くないと常に師匠に言われ続けているが、強い信念に関しては彼の師匠たちも認めている。才能があっても信念がなければ、どんな道も登り詰めることなどできない。
秋雨の「才能のある者など、世の中にはいくらでもいるよ! 才能のある者がみな大成するかといえば、答えはノーだ! だが…技を極めた達人に共通するものが一つだけある! それは…信念!! 君にはそれがある…まあ、それでよしとしようじゃないか」という言葉は、物事を極めることの本質をついた名言である。

剣星「いつの世でも、1つのことに真剣に取り組んでいる男は、もてるもんね!」

美羽が演劇部のピンチヒッターとして「ロミオとジュリエット」のジュリエットに抜擢され、兼一は、ロミオ役の「王子」こと谷本と美羽がお似合いに見えていた。
そのことで頭がいっぱいで修業に身が入らない兼一に、剣星が言ったのが「いつの世でも、1つのことに真剣に取り組んでいる男は、もてるもんね!」というセリフ。
直後、兼一は修業に集中を再開した。モテるために武術をやっているわけではないにしても、兼一の中で武術家としても一人の女性としても美羽の存在は大きい。

秋雨「人生それすなわち戦いだ。慣れておいたほうがよい」

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