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yamakawaya12のレビュー・評価・感想

藤井フミヤ
10

藤井フミヤは一生の宝物

藤井フミヤは、デビュー当時、チェッカーズというバンドのボーカルとしてデビューしました。
チェックの服に伸ばした前髪、ベビーフェイスで甘い歌声。もちろん大ヒットをとばし、一世を風靡しました。
その頃の彼らの楽曲はとても素晴らしいものです。
バンドですから、ベースやギター、ドラムにサックスという演奏は、今聴いても古さの欠片もありません。
そして、藤井フミヤの歌唱力はとても素晴らしいものでした。
バンドデビューから10年、彼らは解散し、藤井フミヤはソロ活動を始めました。
彼は多才な方で、グラフィックデザインや小さなシールを使って作成した絵画など、そちらの才能も素晴らしいものです。
けれどある時、やはり「歌」でいきたいと思ったそうです。
その頃から、彼の歌にはこれまで以上のパワーが宿ったように思います。
そうでなければ、オーケストラを背負ってコンサートなど行えるでしょうか?
オーケストラの演奏に負けない歌声、伸びやかで迫力ある発声は、感動するしかありません。
それだけではありません。彼は、伊勢神宮に奉納する楽曲を作り歌いました。
厳かな神宮の前で、晴れやかに、伸びやかに、素晴らしい歌を奉納しました。
その曲は、彼のベストアルバム100曲の中に選ばれて発売されています。
藤井フミヤの素晴らしいところは、そうした荘厳な楽曲も作詞し歌えば、胸がキュンキュンするラブソングも歌い、ロックな曲、そして、え?(笑)という曲も歌い上げるところです。
例えば「どんどこ男」?え?って思いましたが、楽しくて踊りたくなるような歌でした。
藤井フミヤの歌は、そのほとんどを彼自身が作詞しています。
彼の感性が素晴らしいものだと、歌を聴けば聴くほど分かると思います。
なんなら寝る時に小さな音で歌を流しておくと、安眠間違いなしの手放せないものになるでしょう!

しあわせの隠れ場所 / The Blind Side
9

感動の実話

幼い頃、家族と離れ離れになり、一時ホームレスにまでなった若者がとある人に出会い、人生を立て直していく話でした。とても感動しました。最初、まだ彼がどういう人かわからないときから、彼の目がとても寂しげでああ、過酷な人生を歩んで来たんだなとおもいました。彼は運動神経がよくて、芸が身を助けるじゃないけど、そこを見出してもらえてよかったなと思います。そんなことに気づかれずに終わる人もたくさんいただろうと思いました。あと、勉強について、勉強の仕方がわからないというところに幼いとき、学校に通えないとかそんなことする余裕がないとか、子ども時代が過酷だったのだろうといろいろ考えさせられました。血の繋がりとかじゃない人に支えられていることに葛藤して、もしかして邪魔なのかとか、金儲けの道具なのかとかいろいろ考えてしまうのもわかるし、親子関係とかを考えさせられました。サンドラ・ブロックが若者を家族に招き入れ、サポートをする肝っ玉母ちゃん的な役で出ているのですが、この人がすごくいいです。きれいなのに、なんかコミカルですてきだし、江戸っ子みたいというか、キレがあってついていきたくなります。これが、実話を基にした話だなんて、すてきだなと思いました。こんなすばらしい奇跡があっただなんて、人間ていいなと思ってしまいました。

ティナーシェ / Tinashe
8

新世代の才能あるシンガーソングライター

2014年にメジャーデビューし、90年代のR&Bフレイバーと、新世代の感覚をもつシンガーソングライターとして、唯一無二の個性を放っています。

ティナーシェがインスパイアされている90年代のブラックミュージックの要素は、従来からのR&Bファンにも受け入れられると同時に、現行のポップミュージックの流れもしっかり汲んでいるので、新世代のリスナーにとっても違和感のないものとなっています。

キュートな歌声とルックスを持ちながら、楽曲は硬派な趣きを見せ、アーティストとしての探求心やプライドが高いことが伺えます。

デビュー作の『Aquarius』では攻めの姿勢を見せ、次の『Nightride』ではダークで浮遊感のあるサウンドに。そして『Joyride』では女性らしい成熟した作品に、というように、アルバムごとにコンセプチュアルな変化を見せ、製作へのこだわりを感じさせます。
シングル曲単体でも楽しめますが、アルバム一枚を通して聴くのもおススメです。

クールな新人アーティストとして登場したときと比較して、深みを増し、音楽性の幅を広げているティナーシェ。
しかし、彼女の持つ個性は変わることなく保たれ、ブレることがありません。
アーバンで革新的、それでいてポップで聴きやすいティナーシェの世界をぜひ体験してみてください。

激突!
10

激突!

とても恐ろしい映画だ。映画の始まりは何気なく、静かにスタート。平凡なサラリーマンが仕事で出ていく。カーラジオを聴きながら、とても穏やかな天気。眠気と闘いながら、ふと前を見るとタンクローリーがのろのろと動いている。邪魔、うっとうしい、イライラする、仕事に遅れる。そこで、タンクローリーを追い抜く。幸せな気分、心地よい風。本人は知らない、悪夢が始まつたことに。転寝気分で運転していたその時、タンクローリーにぶつかる。何気なくかすった程度。ほんのジャブ程度。しかしタンクローリーの運転手にしてみれば、戦いが始まる、一方的に。青ざめるサラリーマン。逃げる、逃げる、逃げる。ここまで逃げれば大丈夫だとほっとする。しかし…。
この映画を見た当時はアメリカは怖いなと、その点日本は大丈夫と思っていたものだが今や日本も…。
当時無名の若き監督25歳、日本はおろか世界でもまったく無名だった。2年後にある映画で有名となり、その後世界一の映画監督になるとは、その時は誰も知らない。おそらく本人もこの作品がなければ。まさに運命的な出会いがこの作品を通してあった。あなたは運命を信じるだろうか?私は信じる。しかし私には運命的な出会いはなかった。才能の差、人間的な器の差という事だろうか。

うしおととら / うしとら / Ushio and Tora
10

うしおのまっすぐさに、心を打たれる

曲がったとこが大嫌いで、自分に素直でまっすぐ、正義感の塊のような中学2年生、「蒼月潮(あおつき うしお)が、「とら」という妖怪と出会い、妖怪たちを退治していく物語。
自宅のお寺「芙玄院」の地下室に、偶然入り込んだ潮は、妖怪胎児の槍「獣の槍」で壁に貼り付けにされている妖怪と出会う。
「人間か…」と話しかける妖怪。戸惑う潮。
地下室の扉が開いたことにより、地上では婢妖(ひよう)と呼ばれる妖怪が、潮の友人を襲う。
友人を助けたい一心で、潮は妖怪の肩に刺さった獣の槍を引き抜く。
妖怪は、潮を喰らおうとするが、獣の槍の力を手にした潮に太刀打ちできず、力を合わせて婢妖を退治することに。
潮は妖怪の見た目から「とら」と名付ける。
数百年ぶりに解き放たれたとらの妖気に、妖怪たちが集まってくる。
人間たちを守るために妖怪と戦う潮と、潮を喰らうために付きまとうとら、奇妙な関係の二人が妖怪を倒していく話。
しかし、ただの妖怪退治ではない。
妖怪たちに対して、いつもまっすぐな潮が退治だけではなく彼らの心も動かしていく。
人間を喰らいたいばかりだったとらも、知らず知らずのうちに、潮の影響を受けていく。
これは、妖怪退治の漫画ではなく、人間と妖怪たちの出会いと別れと絆が描かれた漫画。
涙なしには、全巻読破できない。